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足りない召喚士の戦い方  作者: トリバード
召喚士レオン・アルバーン

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12/143

12:廃坑を後にして

初作品です。

誤字脱字、矛盾などあるかもしれませんが、

生暖かい目で見ていただけますと幸いです。

外。

空気が軽い。


「……助かった」


槍使いが言う。


回復術師も頭を下げる。


「あなたがいなかったら……」


レオンは小さく首を振る。


「……時間を稼いだだけです」


「それが一番難しいんだよ」


槍使いが笑う。


誰も死なず、救助対象も無事だ。

今はそれだけで十分だと感じた。


⸻

ギルドへの報告を完了し、無事に依頼を達成した。


「いい仕事だったよ」


受付嬢が言う。


そして――

少しだけ、声を落とした。


「ねえ、レオン」


「……はい」


⸻


「Cランク昇格試験、受けてみない?」


⸻


空気が、わずかに変わる。


周囲の冒険者が、ちらりと見る。


「推薦、出せると思う」


レオンは、少しだけ黙る。


⸻


(……まだ足りない)


⸻


その感覚は、消えていない。

だが――


今日の依頼。

救えた命。


(それでも)


⸻


ゆっくりと、顔を上げる。


「……受けます」


初めて、自分から踏み出した一歩だった。

肩の妖精鳥が、静かに光る。


その光はまだ小さい。


だが確かに、次の段階へ向かっていた。


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