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12:廃坑を後にして
初作品です。
誤字脱字、矛盾などあるかもしれませんが、
生暖かい目で見ていただけますと幸いです。
外。
空気が軽い。
「……助かった」
槍使いが言う。
回復術師も頭を下げる。
「あなたがいなかったら……」
レオンは小さく首を振る。
「……時間を稼いだだけです」
「それが一番難しいんだよ」
槍使いが笑う。
誰も死なず、救助対象も無事だ。
今はそれだけで十分だと感じた。
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ギルドへの報告を完了し、無事に依頼を達成した。
「いい仕事だったよ」
受付嬢が言う。
そして――
少しだけ、声を落とした。
「ねえ、レオン」
「……はい」
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「Cランク昇格試験、受けてみない?」
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空気が、わずかに変わる。
周囲の冒険者が、ちらりと見る。
「推薦、出せると思う」
レオンは、少しだけ黙る。
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(……まだ足りない)
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その感覚は、消えていない。
だが――
今日の依頼。
救えた命。
(それでも)
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ゆっくりと、顔を上げる。
「……受けます」
初めて、自分から踏み出した一歩だった。
肩の妖精鳥が、静かに光る。
その光はまだ小さい。
だが確かに、次の段階へ向かっていた。




