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11:遅延戦術
初作品です。
誤字脱字、矛盾などあるかもしれませんが、
生暖かい目で見ていただけますと幸いです。
「フェアリーバード――展開」
三羽。
だが今回は――
“味方”ではない。
地面すれすれを飛ばす。
すると、空気が“重く”なる。
「……動きが鈍い?」
回復術師が驚く。
完全な拘束ではない。
だが、確実に速度が落ちる。
⸻
「今のうちに!」
槍使いが敵を押し返す。
レオンはさらに動く。
小剣を抜く。
(近づかせない)
敵の進路をずらす。
斬るのではなく、“流す”。
「そんな使い方もあるのか……」
回復術師が呟く。
一口に支援と言っても、味方の強化だけが支援では無い。
相手の動きを牽制し、こちらを動きやすくするのも支援の内だ。
だが――
数が多い。
じわじわと、押される。
「……間に合わないか」
槍使いが歯を食いしばる。
その時。
「……一度だけ、広げます」
レオンが呟く。
妖精鳥に魔力を注ぐと、
三羽が同時に光り、“場”が広がる。
空気そのものが、変わる。
敵の動きが、明確に鈍る。
だがその代償に、レオンの呼吸が崩れる。
「……あと、少しです」
「行くぞ!」
救助対象を抱えた3人は、
レオンが作り出した隙に廃坑を脱出した。




