本社に行く前にまずは準備だ!
さて、親からも応援して貰えたし、本社訪問まで残り1週間。色々と準備しなきゃな。
「あー、お父様?新幹線のチケットとっといてくれるとありがたいかなーなんて」
いやまぁ、自分でチケットぐらい取れるんだけどね?俺、お金そんな持ってないからなー学生だし。
「わかった。3月24日に訪問だったよな。じゃあ、23日で取っとくから、1日泊まっていきなさい。ホテルも取っとくから」
「ありがとう!」
やっぱ持つべきは良い父親だね!
トントン
「もう降りてきていい?」
妹よ、ドアをノックできるということはもう降りてるということなんだぜ。まぁ、もう降りていいんだけどね。
「いいよ」
俺が返事をすると、妹はちょっと怒った顔で入ってきた。
「もう、長すぎ。さっきまで見てた番組が終わってるじゃん」
なるほど、だから怒ってるのね。ここは素直に謝ろうかね。
「ごめんね」
俺が謝ると妹は、録画してるから大丈夫だと言ってきた。
俺は声を大にして言いたい。なら、わざわざ言うなよっ…と。
「ねぇねぇ、めぐちゃん。ゆうくんネットに投稿してた小説が書籍化することになったんだって。小説家デビューするみたいよ」
おかーさーん!それは、言わない約束でしょ!いや、約束はしてないけどもよ。分かるじゃん?わざわざ妹を2階に上げたんだからさ。ほら、見てよ。お父さんもこいつマジか…っていう顔であなたを見てるよ。だいたいお母さんいつも思うけど口が緩すぎるよ!いい加減自分の口の緩さに気づいて!気づいてー!
「ほんと!?なにそれすごいじゃん!どんな小説?見せて見せて!」
妹よー!そこはのっかるなよ!絶対嫌だよ、見せたくないよ、恥ずかしい!今すぐそのキュートなお口をチャックしないと、お前さんが密かに書いてる妄想&愚痴ノートの存在を、お口がゆる〜いお母様に伝えちゃうよ?もう、7冊目なの知ってるんだからね!
「まぁまぁ、もう夜も遅いし一旦落ち着きなさい。恵美と裕也はもう寝なさい。あと、恵美も裕子も親戚を含め、知り合いに裕也が小説書いてることを、言いふらさないこと。どうしても言いたいならちゃんと裕也に許可を貰ってからにしなさい。特に、裕子は口が緩いんだから気をつけなさい」
お父さん…いえ、お父様!ありがとう。そして、一生ついていきます!!
さて、新幹線のチケットは解決したし、ホテルでの服は修学旅行の時に沢山買ってるから大丈夫。髪も一昨日切ったばかりだからOK!あとは…まぁ、大丈夫だろ。とりあえず今日は寝るか。
あっ、ついでに父の名前は中野恵一、母の名前は中野裕子だよ。俺の名前は母から一字とって、妹の名前は父から一字とってつけられたのさ。




