表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/41

鬼って、本当に鬼のように強いんだね

神さまが引き起こした事故によって死亡した私たちは、別の世界に転生することになった。

小さな(体格の)女の子になりたいって要望を伝えたのに、一寸法師なみに(サイズの)小さな人間に転生させられてしまった。

虫や小動物に襲われ、命からがら辿り着いた屋敷で今度は鬼が襲いかかってきた。


絶対に転生やり直してもらうんだから!


------------------------------------------


鬼は虚空から取り出した金棒を振り回して、屋敷の縁側を叩き壊した。

その風圧と衝撃だけで私たち吹っ飛んで散り散りになった。


私は鬼の左足の前方に落ちた。


レイジはパーティーメンバーなので、なんとなく存在が分かる。私の後方だ。

マサムネは召喚獣だから、居場所だけじゃなくて、状態まで分かる。私の右前方、鬼の左足の左側にいる。大丈夫、怪我してない。


レイジが、レイジが防御強化の魔法をかけてくれた。

顔を見たら、遠目から見ても分かるくらいビビってる。そりゃ怖いよね。スケールが東京タワーみたいだもん。

私だって、ビビってる。

でも滾ってもいる。このシチュエーション萌えるね。

違う、燃えるだ。

だいたい話し合いの最中にいきなり殴りつけてくるとか、ふざけてる。絶対ギャフンと言わせてやるんだから!


あれ? こんなに好戦的だったっけ?私。


黒鬼は仕留め損なった自覚はあるようで、私たちを探している。

左前方に私を見つけると、右足を一歩前に進めて向きを変えて、私を正面に捉えた。金棒を逆手に持ち替えて、先端を地面に突き刺すように叩きつけて私を潰しに来た。


先端を躱す。

躱したところを見られたので、すぐに第2撃目がくる。それも躱すと、イライラしたように連続して繰り出してきた。

躱せない速度ではないけれど、一撃で死んでしまう威力の攻撃の連続。

途中で変化とかさせられたら、躱せないかもしれない。


イライラが頂点に達したようで、声をあげて、大きな動作で潰しに来た。


左方向へ素早く動いて、金棒の先端を躱しながら、鬼の右足側へ移動した。

願わくば、金棒を持つ自身の腕が死角になって、私を見失ってくれますように。


鬼は金棒を持ち上げて、先端をるように叩きつけた地面を確認する。

今度は持っている金棒の先端を確認している。

首を傾げて、しゃがみ込んで、もう一度地面を確認している。

私の死骸が無いことが信じられない様子だ。


隙だらけだけなので、急所攻撃でもして、一気にケリをつけたいけれど、デカ過ぎて私には急所に届かない。

仕方ないので、まずは足から攻撃することにする


目の前に右足の小指がある。私の胸の高さくらいだ。本当は親指がいいけど、股の間に入るのは難易度が高すぎるので、小指で我慢する。

小指を斬り落とすつもりで、思い切り刀を振り下ろす。

半分くらいまで斬ったところで、痛みを感じた鬼が叫びながら、右足を庇うように引きながら、体を時計回りに4分の1ほど捻った。

私は刀ごと横方向に急加速して体を引っ張られた。握力が耐えきれずに手から刀が離れ、すっ飛んでいってしまう。

しかし、体重が0.3グラムしかないので、運動エネルギーに空気抵抗が勝って、ふわっと着地出来た。

刀を送還し、再召喚した。


鬼は右足の小指を押さえて、怒りの咆吼をあげている。

小指が千切れかけているんだ。そりゃ痛いだろうし、虫けら程度の存在にそん事をされたとあっちゃ、怒るよね。


鬼は怒りと苦痛に満ちた表情で、右足があった場所にいるはずの私を探している。

そんなところにはいないんだけどね。

私がいるのはあんたの右側。しかも結構離れている。

ここまで離れてしまうと、近づくときに見つかりそうだな。

どうしよう。


鬼は金棒を順手に持ち替えて、怒りに任せて地面に叩きつけた。

地震かと思うほど地面が揺れた。


鬼、強いな。


その時、鬼がこっちを見て、止まった。


まずい、見つかった?


真っ直ぐにこっちに向かってくる。

完全に狙いを定められている。接近してそのまま踏み潰しに来た。

躱したところへまた足がくる。

完全にムキになってる。数回出鱈目に踏み潰そうとしたあと、私を見失なったようだ。


地面スレスレに顔を置いて私を探している。


急所が目の前にある。

目玉に突撃して、脳まで一気に切り裂いて終わりにしたい。そう思っていたら、マサムネが実行した。


マサムネは下側になっている左目に突撃し、眼球に爪を立てたその刹那、鬼の掌がマサムネを叩き潰した。

送還は間に合わなかった。

鬼は掌を満足そうに眺め、マサムネの死体を、フッと息を吹きかけて飛ばした。


まぶたに傷がついていたが、眼球は無傷だった。


くっ、さすがに顔周りは、守りが堅いな。


鬼は再び、地面に顔を擦り付けるように、私を探す。

鬼は、遂に私を見つけて、腕を振り下ろして来た。


正直言って、今のは危なかった。


間一髪躱して、この隙に、後方に私の元に戻ってきたマサムネを再召喚する。

死んじゃった後の再召喚は結構魔力を持っていかれる。

一瞬力が抜けた。

制限なしに無限に死に戻りできるわけではないらしい。

私自身は、今躱したばかりの腕に乗り、腕を肩の方へ駆け登る。


私の意図を理解したレイジは防御力効果を重ね掛けしてくれた。


鬼は、自分の右腕を駆け登ってくる私を、怒りと若干の恐怖で、左掌で右腕ごと叩くが、タイミングが丸分かりだったので、叩いてきた左腕の手の甲に、飛び移った。


今度は左腕を登ってやろうとすると、発狂したように左腕を振って、私を振り落とそうとした。

腕の毛にぶら下がって、耐えようとしたが、何度か体を鬼の腕にぶつけて、負傷して、落ちた。全身打撲だ。

何本か骨折もしてるっぽい。レイジの強化があってコレか。

ぐはっ。吐血もした。


こんな攻撃とも言えないものでヤラレるとは、やっぱりデカイというのはそれだけで鬼のように強いね。

レイジが走って来てくれている。


私が落下しているその時、マサムネが鬼の左足のアキレス腱を切りにいった。

ナイスタイミングだ。

左足は足首を深く曲げていて、アキレス腱は伸び切った状態。うまくいけば断裂できるかも。

アキレス腱を3本の爪が切り裂く。

だけど惜しくも最後までは切れなかった。


鬼は再び咆哮をあげる。左アキレス腱のあたりに、敵がいるものだという前提で、張り手のように傷を叩いた。そして、自分の手を確認して、敵の死骸がないのを確認すると、力まかせに地面をたたいて、八つ当たりをしている。その爆風でマサムネが飛んで行った。


私は駆けつけたレイジに回復してもらった。

レイジの回復魔法すごい。時間は少しかかるけど骨折も治るのか。これでまだ戦える。


私達の攻撃、効いてるね。明確な攻撃も躱せてる。

でも、八つ当たり系のヤツを食らわないようにしないと。予測できないのはやばいね。


回復が終わった私は、こっそりと接近して、右足の親指の爪と指の間に小太刀を突き刺して、股の間を逃げる。

三度目の咆哮があがる。いや、もうこれは咆哮じゃなくて悲鳴だね。

股を抜けて逃げる途中、上をみると鬼の一物が見える。笑えるほどでかい。大きな神社の鳥居の柱みたいなものがぶら下がっている。足を攻撃されて膝をついているので、それは届きそうな位置まで降りてきていた。


顔は守りが固かったけど、こっちはどうかな?


黒鬼の腰巻に鎖鎌を投げて引っ掛ける、鎖を縮めると、質量に差がありすぎるので、私が引っ張られる。一物が迫ってくる。一物の先端の尿道を狙って、刀を振り下ろし、そのまま走って逃げた。

多分、一物は双頭の蛇になってるだろう。逸物の一物だね。


鬼は両膝をつき、股間の一物の先端を手で押さえながら、前のめりに倒れた。

鬼は痛みで今は動かないけど、意識はある。暴れだす前にトドメは刺しておきたいね。


顔側に回って、目か耳あたりから脳を攻撃するか、それとも、目の前の丸出しの金玉をどうにかするか。


回り込むのも面倒なので、丸出しの金玉を片方斬った。

デカいので全部は斬れなかったけど、鬼は口から泡を噴いて気絶した。


念のため、マサムネと私は、それぞれ片足ずつ手分けして、アキレス腱を完全に切断した。


勝った。

打出の小槌持ってるかなぁ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ