第5話 入部
朝日が学校の窓から入る。少しの緊張に釣り合わないほどの手の震え。聞こえるか聞こえないか程度の静かなノックをした。ガチャとドアを開ける。ゲームしてる人、工作してる人、パソコンいじってる人、それぞれだ。そんななかアスカは一目散に反応する。
アスカ「リク!おいでやすー。」
サトシ「なぜ京都。」
リク「来ました。」
コウタ「リク!お前もしや入部するのか!?」
リク「昨日楽しかったので、今日も来てみただけですよ、コウタ先輩。」
先輩、先輩、先輩。コウタの中でその言葉が響き渡る。
コウタ「ソウター!聞いたか!?俺コウタ先輩になったぞ〜!!」
ソウタ「へぇ、よかったね。」
コウタ「反応薄いなー。」
ガッシャーン。大きな音が響く。
ヒロト「うるさい。」
耳を塞ぐヒロト。
アスカ「ごめんごめん。」
ガシャガシャと組み立て直すアスカ。
リク「何やってんすか?」
アスカ「よくぞ聞いてくれた!今私はゲームを“作ってる”のだよ!」
決めポーズするアスカ。
リク「なんですかそのエジプト壁画みたいなポーズ。」
アスカ「ほら、みんな各々作業してるでしょ?こんな風にみんなで担当を決めてゲームを作ることもしているんだ。私はテレビゲーム担当!」
リク「すごいですね。じゃあ今作ってたのはなんですか?」
アスカ「あぁこれは遊んでただけ。」
リク「(遊んでただけかよ)」
リク「ん、?」
紙をハサミで切るヒロト。
リク「何を作ってるんですか。」
ヒロト「あぁ〜、これは人生の中で出てくる敵を手持ちのカードで倒していくゲーム。」
リク「なるほど(カードゲーム担当か...)」
ヒロト「ちなみに最強カードはこれだ。」
一億円と書いてある紙を差し出す。
リク「人生ってクソゲー。」
アスカ「カードゲーム担当の中でもトレカは小野寺兄弟が作ってるよ!」
コウタ「俺のターン!このカードは敵を全て抹殺する!」
ソウタ「残念!フィールドカードで全て無効化されるぜ!」
コウタ「このカードはフィールドの効果を受けない無敵カードさ!」
リク「インフレが末期。」
リクはボードと駒を作るサトシの方を見る。
リク「ゲームって機械のやつばかりだと思っていたらこういうのもあるんですね。」
サトシ「はは、ボードゲームは頭を使うから面白いよ。この陣取りゲームとかね。」
リク「へぇ〜、シンプルでいいですね。」
サトシ「陽キャになって陰キャの席をどんどん奪っていくゲームなんだ...。」
絶望感のある不適な笑み。
リク「大丈夫ですか..?」
アスカ「触れないようにしましょ。」
アスカ「THEゲームって感じるのはあっちの2人かなー。」
中性的な男とシュントが話し合いながらパソコンをいじっている。
シュント「パ、パソコンは昔からちょっと触れててさ...、ヒナタはスマホゲーの方がよく作るかな...。」
じっとリクを見るヒナタ。
リク「(ヒナタ...昨日聞かなかった名前だな。)」
リク「よろしくお願いします。ヒナタ先輩。」
ヒナタ「...(コクリと頷く)」
リク「(無口なのかな?)」
リクの見えてないところでシュントがヒナタに話しかける。
シュント「どうしたヒナタ?普段は、モゴモゴ(ヒナタに口を塞がれる)」
リク「あれ?レイナ先輩がいないですね。」
アスカ「あぁ、いつもレイナは月水土は来ないよ。今日は水曜日でしょ?」
リク「土曜日も空いてるんですね。」
アスカ「そう!というか、いつでも好きな日に来ていいんだよ。私が来るのが月曜から土曜までだから、みんなその日に集まるだけで。」
アスカ「そこの箱の中に鍵が入ってるの。パスワードは429。死肉で覚えてね!」
リク「(嫌な覚え方だな...。)」
アスカ「リクの担当は、とりあえず私と同じテレビゲームで!」
リク「...はい!やってみます。」
アスカ「ふふふ、じゃあ今日から部員としてよろしく!後輩!」
アスカはニカッと笑い手を差し出した。
リク「僕は部員じゃ...(小声)...わかりました。お願いします。」
そう言ってリクは微笑んだ。
アスカ「では後輩よ!最初の仕事だ!」
リク「はい!」
アスカ「これ片付けて。(先ほど大きな音を立てて崩れたガラクタを指差す)」
リク「...(先が思いやられる...。)」
元々漫画の原作用に文字起こししたものを、ほぼ編集せずにここに投稿したため人物描写が少なくわかりづらいです(いつか修正したい)。そのためここにキャラクターのフルネームと見た目を書いておきます。
内藤理玖:短髪(リクだけはっきり決まってない)
松永明日香:高めの一つ結び、センターわけ
大塚啓人:ツンツンヘアー、オールバック
川口玲奈:ツインロール、ゆるふわ前髪
加藤慧:めがね、ふくよか、癖毛、短髪
小野寺光太:ツンツン、明るい髪色
小野寺宗太:マッシュに近い、黒髪
佐久間日向:ツーブロック
鈴木俊斗:めがね、短髪直毛




