第6話 イメージメガネ
ガチャ(ドアが開く)。
リク「おはようございます。」
アスカ「わぁああ!ダメだ〜ぁ。(椅子に座っているアスカが腕を伸ばし背もたれに寄りかかる)」
アスカ「あ、おはよ〜(笑う)」
見るとレイナを除いた全員が不揃いな形の椅子に座り小さな机を囲んでいる。
シュント「い、今はゲームのアイデアをみんなで共有し合ってるんだ。」
リク「へぇ、なかなかいいのがでない感じですか?」
コウタ「そうなんだよ〜、頻繁に新しいアイデアなんか思いつかないぜ。」
アスカ「よし!こういうときは『フィールド散歩』だ!」
リク「フィールドさんぽ?」
サトシ「新たな発想を得るために、外に出て散歩するんだよ。」
リク「確かに、この部屋の中だけで考えるのはなかなか難しいですからね。」
アスカ「レイナはどうする?」
レイナ「私勉強する。」
アスカ「だよね。てことでみんなでゴーゴーゴー!」
アスカ「よし、大通りについたね。ここからペアで別れようか。じゃあ10:30にここ集合で。」
アスカ「リク、スマホは持ってるよね?」
リク「前に松竹梅で話したときに言われましたから。(「絶対スマホは持ってきた方がいいぞ!」とアスカに言われたのを思い出す)」
アスカ「了解!じゃあ8人だから、グー•チョキ•パー•ジャスティスで!4ペア!」
ソウタ「うわナチュラルに知らない手出てきた。」
ポン!(みんな手を出す)
アスカ&コウタ ペア、
ヒロト&シュント ペア、
ソウタ&ヒナタ ペア、
リク&サトシ ペア。
(背景でアスカとコウタが騒がしくしてる。)
サトシ「よろしくね、リクくん。あ、リク。」
リク「(?、別に君付けでも良いのだが)よろしくです。サトシ先輩。」
しばらく歩いた2人。
サトシ「あ、あの電柱の上、ワシが止まってるね。襲われないように気をつけてね。」
電柱には何もとまってない。
リク「え、あ、はい。」
サトシ「ドラゴンの雲が火を吹いてるよ。」
リク「そ、そうっすね。(戸惑うリク)」
サトシ「リク、『イメージメガネ』は正しく装着できてるかい?」
リク「だ、大丈夫っすよえへへ。(苦笑い)」
リク「(嘘だ、大丈夫じゃない。大体なんなんだイメージメガネって。)」
数分前。
アスカ「リク待ちな!」
リク「はい?」
アスカ「フィールド散歩にはこの『イメージメガネ』を持ってきな!(虚空を持っているアスカ)」
リク「(虚空を凝視する)何も持ってないじゃないですか。」
アスカ「かぁぁ、わかってねぇな〜。イメージのメガネなんだよ。」
アスカ「いい?ここにはメガネがある。これをかけるとみんなと見えている世界が共有できるようになるの。まぁやればわかるって!」
リク「(って言ってたけど...ぜんっぜんわかんねぇよ!他人が見えてる世界が見えるようになるわけないじゃないか。)」
サトシ「リク。」
リク「はい...。」
サトシ「無理してメガネで見ようとしなくていいんだ。リクは自分の見える世界を大切にしてほしい。ただもしよかったらそのイメージを僕にも教えてくれないかな?」
リク「(俺の見える世界か...。)」
リクは目を瞑りそしてゆっくり開けた。
リク「あ、今そこ!ツチノコ!これ絶対経験値いっぱい手に入る!」
リク「あの人の服!ランク高くないと買えないやつ!」
サトシ「(電柱に貼ってある張り紙を見て)これ、クエストだ。」
リク「この花は、ウタイソウ!美しい歌を聴かせると綺麗な花を咲かせるんだ。高級素材だぞ!」リクはだんだんと楽しくなってきた。
サトシ「ここはダンジョンの跡地だね。」
リク「そこ見てください!きっと残された宝だ!」
サトシ「ほんとだ!ラッキー!」
笑い合う2人。
リク「(あれ?この人のメガネってこんなにサイバー風だったっけ?)」
リクの目にはすでにサトシのイメージメガネが見えるようになっていた。目の前にはリクとサトシの最高にファンタジーな世界が広がっていた。そしてそのとき、リクの目にもイメージメガネがかかっていた。
時刻はあっという間に10:30。
ヒロト「というのに、、全然アスカがこねぇ!!」
10分後。
アスカ「ごめん、少し遅れたー。」
コウタ「すんません!!」
ソウタ「こいつとアスカ先輩は組ませるべきじゃないね。」
アスカ「みんな、アイデアはちゃんと思い浮かんだかな?」
アスカはリクの方に視線を向けるリクのイメージメガネを見る。
アスカ「お!リクもちゃんとやれたんだね。サトシと組んで良かった!」
リク「...楽しかったっす。(ちょい照れ)」
アスカ「(ニヤニヤとニカッの中間の笑い)じゃ、帰るぞーー!」
帰るみんな。
コウタ「あ、リクそこお化けマス。」
リク「もうメガネ外してください!」
みんながフェードアウトしていく。
アスカ「それにしてもあの子のメガネは......最高にオシャだね!!」




