報告書
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極秘文書保護術式による認証を確認。
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本日未明、オールト・セカンスター(以下、対象と表記)と思しき人物を発見。対象は指名手配犯、ネム・オブライエンと同行している模様。
発見時、対象は炎を纏った魔獣と見られる獣と激しい戦闘を行っていた。対象は強力な耐火領域を展開することでネム・オブライエンを守りながら魔獣の撃破に成功。この際、魔獣の炎をものともせずに反撃していたように見えた。
魔獣の撃破後、両名は麓の村にて歓待を受けていた。どうやら、村のために魔獣を退治したようだ。
対象は魔獣を保存食にするつもりだったのか、解体して木に吊るしていたため、これを回収。インヤン魔力粒子分析器にて魔獣に残る魔術の痕跡を調べたところ、S型試製秘薬の残滓が確認された。
これはS型試製秘薬の流出を意味すると同時に、何者かが獣を用いて実験したということも意味する。流出については本国でも調査されたし。実験を行った者の調査は、こちらでも行う。
また、対象及びネム・オブライエンの動向についてだが、両名は自治領レリベウスから逃走して以来、常に同じ方向を目指していると見られる。その進路上には王都アナハスタがあり、もし王都を目指しているのなら、我々も考え方を変えなければならない。
こちらの件に関しても回答求む。事は一刻を争う。
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回答一
S型試製秘薬の流出は自治領レリベウスからと見て間違いない。獣に投与したのはオールト・セカンスターとネム・オブライエンとも考えられるが、自治領レリベウスから逃げる際にS型試製秘薬を盗み出すほど余裕があったとは思えない。他の何者か、恐らくオールト・セカンスターの調査を行っている別勢力の関与が予想される。追加人員を送り込む。十分に注意されたし。
回答二
オールト・セカンスターには既に自治領レリベウスから故カーク・レリベウスの長女、ヴィヴィアン・レリベウスと副官セス・ビーター率いる追討軍が派遣されているのだが、彼女らに宰相権限による撤退命令を通達してほしい。以上。




