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ウインド─第一章、改稿作業予定─  作者: 水無月 蒼次
作者の手抜きの閑話編
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ソウジとケイトとマタタビ焼酎

作者:「一週間挟んでコラボの後始末」

レン:「まあ、いいんじゃない?」

ジン:「まあ、前回はコラボの間の話をしてたからな」


「あ~あ、可哀想な俺…」


本を二冊持った青髪の少年は菱縛りにされた同じ年齢の女性を見て呟く。


女性は縛りあげられて天井から吊られている。

その女性はボロいヘルメットを目深に被っているため顔は見えない。


もちろんのことだが縛られている女性はソウジだ。


そして縛られたソウジを見て呟いたのもまたソウジだ。


青髪のソウジは腰の二振りの刀のうちの片方を抜いて縄を切る。


テーブルには手紙が置かれており、差出人はレンになっている。


『縛ってみた笑笑、結構可愛かったから許してね? レン』


「何が可愛いからいいよねだ。可愛いけど良くないんだよ」


ソウジは手紙を破り捨てる。


「戻ってきたら、飲むか」


ソウジは二冊の本の片方と青い液体の入った小瓶をテーブルに置いて持っている本を開きパラパラとページを捲る。


お目当ての図が書かれたページを開き、図に触れる。


するとソウジの足下にその図と同じものが転写され、次の瞬間にはソウジは荒野に立っていた。

そして更にページを捲り図に触れる。

すると次の瞬間にはソウジは森の中の小屋にいた。

部屋中に棚と作業用の机と道具が置かれており、そこらじゅうに多種多様な物が置かれている。


「やることはやったし、そろそろ落ちるかな」


ソウジはメニューを操作する、すると視界が白くなり景色が遠退いていき真っ暗になった。


いまいちスッキリしない感覚が体に残る。


長時間眠り続けたからだろう


さっきまで縛られて敏感な部分を刺激され続けていたこともあるかもしれない。


「一先ず風呂にするか、薬は冷やしとくとして『氷よ汝は箱なり、彼の物を包みて凍てつかせよ アイスボックス』『我時を繰る者、我が意思に沿いて彼の物の時を繰れ タイムコントロール』


机に置かれている小瓶を囲むように氷の板が現れて氷の箱になり、銀色の光が箱を包み氷に溶け込むように消える


「よしと、やっぱり風呂だな」


ソウジは箱をトランクに放り込んで部屋を出る。


『ソウジくーん、ちょっと降りてきてー』


ケイトさんが呼んでいる、名指しで呼ばれることって初めてじゃないか?

とか思いつつソウジは降りる


「コッチコッチ」


ケイトさんが談話室から手招きしている


「どうかしましたか、俺今からお風呂を頂こうかと…」


談話室には驚きの光景が広がっていた。


「…酒臭いですね」


談話室のテーブルの上にワインボトルが置かれている。


それだけなら普通にありそうな話だ。

昨日町を歩いてわかったが、ここでは15歳から成人と見なされるらしい。


だから実際テーブルの上に酒が置かれていても何の不思議も無いのだが問題はその量だった。

空のボトルが六本も立っており、ケイトさんが座っているソファーの脇に五本も栓の開いていないボトルが置かれているのだ。


「ケイトさん飲みすぎでは?」


「大丈夫大丈夫、これでもこの町で一二を争う酒豪よ。だって私元貴族だし~」


そう言ってはいるが、実際ケイトの顔は真っ赤であり、言ってることの理屈がチグハグだ。


「その辺でやめておいた方がいいのでは?」


「まあまあ、どうせ休みだし固いこと言わないで」


ケイトはグラスにワインを注ぐ


「ワインはちょっと…」


「そう?じゃあこっちにしといたら?」


ケイトはコップに透明な液体を注ぐ


「それは…水?」


「だってお酒飲めないんでしょ?」


「飲めなくてすいません」


俺はコップを受け取り中身を飲む

口のなかにワインとは違う酒の香りが広がる。

いままで沈黙を保っていた猫耳がピクピクと動く


「これっ、水じゃにゃいっじゃなくてない」


「ショウチュウって言うんでしょ?」


「なんでこの世界に焼酎があるんですか」


「それはね、神様が持ってきてくれたから」


「神様って、あの端迷惑な神様のことですか」


「どうだった?僕特性マタタビ焼酎は」


「焼酎ですらにゃいじゃないか~」


「へー、その状態だと猫語が混じるんだね。面白いなー」


「笑い事じゃにゃーい」


「一口でそこまでベロベロになるってどんなお酒なんだろー」


ケイトは俺のコップに残っていた焼酎を飲み干す。


「う~ん、ちょっと苦い」


「あくまでも猫人用に作ったからね。次に作るときは普通の人にもおいしく感じる用に作るね」


レンはさりげなく俺に新しいコップを出して焼酎を注ぐ


俺は人としてのプライドで誘惑に抵抗しつつも猫の部分は既にマタタビの味をしめており…どうのこうのああだこうだで結局俺はマタタビ焼酎を口につける

そして更に体に力が入らなくなり、とてつもない倦怠感に襲われる。

正直言うと、机に突っ伏してしまいたい。

それなのに既にマタタビにメロメロの猫の部分は焼酎を飲むのをやめようとしない。


「猫みたいにクネクネしちゃって、すっかり僕のマタタビ焼酎にメロメロだね」


レンがなんかムカつくことを言った気がしたが今はそれに付き合う余裕がないから無視する


「これはいいかも…」


ケイトさんは眼光が鋭くなった気がする。

これは対応しないと危険な気がしたから気を入れ直す。


「ケイトさん?どうかしましたか?ちょっと怖いんですけど…」


「怖いのは最初だけだから」


「待った待った、浮気はよくにゃいと思うんですけど」


「大丈夫大丈夫、浮気じゃないから。これは試食よ」


「ケイトさん、俺お風呂行くんで失礼しまーす」


ソウジは一目散に逃げ出すがケイトに速度で叶うわけなく。一瞬で間合いを詰められてガッチリ拘束される。


「さっ、一緒にお風呂に行きましょ~」


「ソウジ君、君のことは忘れないよ」


『死んでにゃーい』


レンは虚空に姿を消した。

そしてソウジとケイトは浴室に消えていった。

作者:「あのさー、ソウジ君。勝手にナレーション奪わないでくれるかな」

ソウ:「何か問題でも?少なくともお前の業務連絡よりはましだと思うぞ?」

作者:「お前がグダグダ心境報告しても詰まらないんだよ」

ソウ:「なんだとー」

作者:「けっ、お前とは格が違うんだよ」

ソウ:「この無能オリジナルが( -д-)」

作者:「この劣化番量産品が( ̄^ ̄#)」

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