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ウインド─第一章、改稿作業予定─  作者: 水無月 蒼次
作者の手抜きの閑話編
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ソウジとケイトと戦場の華

作者:「閑話編終わるまでもう少しかかります」

レン:「お引っ越しの件は?」

作者:「進行中なり」

アル:「悪魔の諸行は?」

作者:「少々停滞気味です」

アル:「そうか…」

作者:「俺も受験生だからさ、多目に見てください。ほんとすんません」

「んっ、確かレンにマタタビを盛られて……?あっ戻ってる!」


ソウジは自分をきつく絞めてるはずの服を脱ごうと自分の体に触れるが、だが触れたのはレンが作った無駄に性能がいいTシャツではなく自分の頼りない体だった。


「……服が無い?」


俺は服を着ようとトランクを探す


「ありっ?俺の部屋じゃない」


壁を棚が埋め尽くしており、異常な程の量の古い本が並んでいる。

そして本は壁だけでは飽きたらず机の上を占領している。

トランクはさりげなくベッドの脇に置かれている。


「本がこんなに…」


そしてベッドの上に自分以外の膨らみがあることに気がつき、ソウジは昨夜のことを思い出そうとする。


(たしか昨日はマタタビ盛られて、ベロベロに酔って、風呂に入って…)


「いやいやいやいや、それはない、なかったはず」


ソウジはベッドから降りて、さっさと着替える。


「おはよう、ソウジ君」


膨らみもといケイトが起き上がった。


「お、おはようございます。起きがけに悪いんですが昨夜、俺がケイトさんに何かしませんでしたか?」


「したと言うより、されてたわね」


「されてたとなると更に不安なんですけど…先に降りてますね」


ソウジはさっさと部屋を出ていった


「ここ一階だけど」


ケイトもまたベッドを降りた。




「フウカさん?居ますか?」


ソウジは食堂の扉を叩いて尋ねる

だが返事はない

ソウジは食堂に入る。

時間を知らせる鐘がなる。

ソウジはスマホを見る時刻は8:04

四分ずれてるし。


作者:「多少は多目に見てあげようよ」


テーブルの上に日本語で書かれた置き手紙とパンが入ったカゴが置かれている。


「メイドの仕事は大変なんですねフウカさん」


ソウジはバケットを手に取る


「にしてもアレだね、ここの家にしては比較的穏やかな朝じゃないかい?」


「そうだな、昨日はお前のせいでドタバタだったからな」


「でさー、フウカ君にプレゼントを持ってきたんだけど何処に居るか解る?」


「俺は知らない。ケイトさんなら知ってるだろうけど」


「わかった、ありがとう」


レンは姿を消す


「今行ったら、本気で殺されるぞって言おうと思ったんだけどな…」


ソウジはバケットをスライスしてチーズを乗せて暖炉で炙る。


「電子レンジがあったらなー」


「ないよ、たまには超天才万能神様に頼らないで何かしたらどうかな?」


「別に頼ってないぞ」


ソウジは炙ったパンをかじる


「あっほんとだ、ゴメンゴメン」


「お前も食うか?バケット」


「僕はいいよ、こっちのブドウパンを貰うから」


「結局食うのかよ」


「君は朝からHeidiみたいなことするんだね」


「ヘイジ?」


「Heidiって書いてハ○ジって読むんだよ」


「読めてないぞ」


「ハ○ジ、○イジ、ハイ○、おかしいな~読めない文字化けしてる」


「それは多分、文字化けじゃなくて伏せ字だな」


「そんな、まさか~」


「まあ、そんな話は置いといて。プレゼントとやらは渡せたのか?」


「まだ渡せてないんだ」


「何を渡す気なんだ?」


「これだよ」


レンは液体の入った小瓶を取り出す。


「これってまさか…」


「変身薬だよ」


ソウジはそれを掴み、投球フォームで振りかぶって暖炉に投げつけた。

暖炉の壁に当たって瓶は砕け散り、液体は緑色の炎を上げた。


「あー、僕の変身薬が…」


「これからも災いの芽は早めに摘んでいくことにしよう」


「おはよう、ソウジ君朝御飯は?」


「パンと紅茶です」


「へー、イングランド風ブレックファストだね」


「レン、そろそろ逃げたらどうだ?迎えが来るぞ?」


「こんなとこから失礼する」


暖炉からジンが出てくる


「君はどっから出てくるのさ!」


レンは走って逃げたジンはさりげにリンゴパンとドーナツをすり替えていった。


「何がしたかったんだか」


「ソウジ君、今日は出れそう?」


「見ての通りです」


「じゃあ、仕事しようか」


「冒険者としては初出勤ですが頑張りまーす」


向こうの世界の冒険者を含めるなら別に初めてではないけどね


「じゃあ今日はトロルの依頼が残ってたらトロルの依頼で、残ってなかったら別で割りのいい依頼ってことで早速戸締まりしてギルドに行きましょ」


「了解です」


そしてギルドに着く


「トロルの依頼は他のパーティーの方が受けてくださり、既に出発されました」


そうアリアに言われてケイトは少しガッカリしたが、代わりにブラックボアの討伐依頼を紹介して貰って機嫌が戻ったので結果オーライだ。


「ケイトさん、ブラックボアってどんな魔物ですか?」


「黒い猪よ」


──────────────────────────

ブラックボア ランクD

5~8頭の群れを成して行動することが多い、一帯のボアの間でコミュニティがあることが多い。非常に社会的な魔物でありながら知能はそれほど高くない。

藁や木で粗末な小屋を建てる場合もある。

秋から冬にかけては冬籠もり為に脂肪を蓄える

春の間に繁殖する。

1頭につき2~6頭の子供を出産する

そして一年で成体となり自らの子を儲けるのである。

群れで行動するため発見は比較的容易いが群れが集まると討伐は言うまでもなく逃走も困難になる。

気付かれる前に仕留めるか仲間を呼べないように声帯を破壊するのが定石である。

──────────────────────────


レン:「この表記久々だね」


作者:「最近は新しい魔物の登場とか無かったしな」


レン:「冒険者設定活かそうよ」


作者:「その内活かします」


「そのまんまですか…」


「まあ、細かい説明は行きながら話すから」


「じゃあ目的の森まで一っ飛びですね」


「そうね、アリアちゃん。他にその近くの依頼は無い?」


「えーと、確かオークの依頼があった筈ですが…」


『アリアー、オークの依頼ならさっき別のパーティーの方に受けていただいたわよ』


「あっそう、ありがとう。と言うことで今はありません」


「じゃあ行ってくるわ」


「では、また来ます」


「お気をつけて」


アリアは小さく手を振って仕事に戻る


「じゃあソウジ君、一先ず門までは歩いていってそこから飛ぼうか」


「了解です」



そして、暫くしてとある森


「黒い猪ちゃんは何処かな~」


「ケイトさん、もう少し緊張感持ちませんか?」


「たかが猪ちゃんでしょ?アトラスとか出てくる訳じゃないんだから気楽に行きましょ」


「アトラスなんか出たんですか?」


「出たわね、フウカが魔法で消し飛ばしちゃったけど」


「アトラスを一撃って」


「なんかね、削り取る風の魔法と急速に酸化させる魔法と急速に風化させる魔法を特大の竜巻を発生させる魔法に組み込んでそれを矢として放って一撃でアトラス含むその周囲の地面も塵に返しちゃって後始末が大変だったわよ」


「スゴかったんですね」


「うん、やっぱりフウカは才能の塊よ。槍捌きはちょっと拙いけど。でも横凪ぎの速度と鋭さはそこらの剣士を軽く凌駕してるし王都の近衛騎士と並ぶくらい鋭いのよ」


「そうなんですか、ケイトさんは武器は何を使うんですか?」


「私?私はコレ」


ケイトは腰に差している短剣に触れる今は片方しか差していない。理由は単純町中では二本も持つ必要がないからだ(ちゃんとウエストバックに入っているが)


「短剣、いや双剣ですか」


「なんでわかったの?」


「一つは装飾ですね、妙に片面だけ装飾が凝っているので。もう一つはあなたの歩き方ですね、妙に左足の動きが丁寧です」


「よく見てるわね」


「冒険者としては初心者ですが戦場に出るのは慣れっこなので、それに自分が二刀流を使うのもありますね」


「異世界人って皆変わってるのね」


「そうでもないですよ?皆考えてることは同じような物です」


「しっ、猪よ」


「じゃあ、集まってきて貰いましょう。ケイトさんは逃げようとした奴を始末してください」


「しょうがないわね」


ソウジが刀で猪の肩を切りつけ、猪が悲鳴を上げる。

そしてソウジは猪の頭に刀を降り下ろす、刀は頭部を縦に半ばまで切り裂き止まった。


「もっといい方法を編み出さないとな」


ソウジは頭から刀を引き抜く

わらわらと黒い猪が出てくる


「さてパーティーの始まりだー」


ソウジはトランクから使えそうな武器を幾つか取り出した。



その頃同じ森で


「豚いないわね」


「全然見つかりませんね」


ツバキとユリはオークを探して歩いていた


「二人でも行けるかもって来てみたけど間違いだったかな」


「きっと二人でもどうにかなりますよ」


「そうだといいけど」


二人視線の先をブラックボアの群れが横切っていく。


「なにあれ」


「ブラックボアでしたね」


「いや、それは解ってるけどなんでこっちを完全に無視して横切ってくのかってこと」


「なんででしょうね。何かがボアを惨殺したのでは?」


「何処の下手くそよ」


「見に行くだけ行きませんか?戦場の空気と血の匂いに惹かれてオークが行っていないとも限らないので」


「それもそうね、じゃあ様子を見に行きましょ」


二人はボアを尾行する。



「18……19……20……21……22……23……」


ソウジは片手に刀、もう片方でエストックを持って、猪の突進をヒラヒラと回避して心臓をエストックで抉っていた。


エストックで抉れなければ刀で頭を切り落とし、Uターンして逃げようとするなら左手の袖裏に隠している杖で魔法を使って始末する。


バキンッ


「レン印のエストックが折れたー!!」


ソウジは次に突進してきた猪を刀で切り殺す


そしてエストックの柄を放り投げ腰に差しておいたレイピアを抜く


「軽くて頼りないけど殺ってやる!」


ソウジはレイピアで次に突進を仕掛けてきた猪の肋の間を突いて肺と心臓を貫通させてレイピアを引き抜く


白いコートも既に赤いコートになっている。

こんなに真っ赤にしても洗えば落ちるのだから高性能なコートだと思う。



そして戦場の華の二人も戦場に到着する。


「あの赤い人強いですね。ボアの突進にカウンターを当てて一撃で仕留めてます」


「確かになかなかの技量だわ、アレならランクBまでは行かなくてもランクC後半並みの戦闘能力はありそうね」


『退いて!』


緑の輝跡が通りすぎた後でその声は聞こえた。


「今のは姫様…でしょうか?」


「しかいないでしょ?」


そして、緑の輝跡は戻ってきた。


「二人ともこんなところで何してるの?」


「私たちは仕事、ケイトさんこそこんなところで何してるんですか?」


「私も見ての通り仕事かな」


「フウカさんも来てるんですよね?」


「フウカは来てないわよ?」


「えっ?パーティー組んだんじゃなかったんですか?」


「別に常に一緒に依頼受けてる訳じゃないわよ?」


「一緒に住んでるのに?」


「フウカは杖が壊れたから月光の竹林亭で働いてる」


「そういうことですか」


『ケイトさーん、戦闘中ですよ!』


「ゴメンゴメン、じゃあ再開するよ。と言うことで世間話は戦闘が終わってからね」


「はい、じゃあ私達も手伝います」


「よろしくね」


ケイトは再び走り出した。


「じゃあユリ、オークを優先して敵を殲滅するわよ」


「はい!」


二人も戦闘に介入するのだった。

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