第二十一話 もう一歩
『匂い』が変わった?
この部屋に入った時の『いい匂い』。
今の『実験室の匂い』。
そういえば、前の亜夢の『きつい匂い』…
「何かに気づいたかの?」
「匂い…」
「匂い?今のとは違うのか?」
隣の執事さんが。
「お嬢様、昨日お風呂に入りましたか?」
「え?えー…」
「一昨日は?」
「べ、べつにいいじゃろはいらなくても!!!」
「いけません。アリマ様に嗅がれてますよ」
「嫌じゃ嫌じゃ!風呂は嫌いじゃ!疲れるから嫌じゃ!そもそも平安の頃は週一がいーところじゃったんじゃぞ⁉︎」
「関係ありません。1000年前の話を持ち出さないでください」
ひょい。
あ、連れてかれた…
ホントに体臭だったのかな…
「申し訳ありませんアリマ様。この話はまたの機会に…」
「あ、はい…」
あと一歩で辿り着いた気がしたのに…
俺の能力拡張はまだまだ続く。
■
不完全燃焼〜…
あのまま帰されたけど…
匂い。
風…触れる感覚?
「うーん…」
「あ、アリマくーん!」
目の前には亜夢。
「ああ、亜夢…」
さっきの出来事を話した。
「なるほどね…わかんないわ。私単純な能力しか持ってないし」
「そうだったね…」
鉄の鎧
武器生成
亜次元干渉
性転換
発動…
「そういえば、発動ってなんなの?」
「え、ああ…言ってなかったっけ」
〈イグニッション〉
亜夢の銀髪が揺れる。
鈍銀から白銀に。
白い肌に血管が浮かぶ。
どくん…どくん…
俺の心音じゃない。
亜夢の心音。
瞳孔が縮まる。
体から湯気がたちのぼる。
「…これ」
「どれ」
「心機能を『発動機』みたいに底上げする魂能」
喋り方に少しぶっきらぼうさを覚える。
「これはひたすらに疲れる。だからあまり使いたくないのと」
走る。
ひとっ走り50メートル。
は?
「こうなる。だから使いたくない」
ふわっ…と。
元の亜夢に戻る。
「ま、ちょーいちょい使ってるんだけどねー!!」
更新が遅れました。
匂いフェチなのか、ロリコンなのか。
アリマくんはどっちなんでしょう




