第十七話 段階Ⅳ:フェーズ4は唐突に
「フェーズ4の『人間性の喪失』ってなんですか?」
一瞬の沈黙。
長く感じた。
『見りゃわかるだろ。棒人間だろ?』
「でも、異形系とかいますよね」
『あー、あれと区別つけるのはむずいかなー』
「かっこいいよね、私はいつかなるよ!」
『ははははは、お前らには無理だ』
優しく言ったが、突き放すような冷たさを感じる。
本当に見た目だけの話なのか?
隠してる気がする。
直感。
ちらり。
みられてる気がする。
『亜夢、先に帰っててくれ。そこで寝てる由宇も連れてな』
「えー、なんでー?」
『俺はアリマ少年と『これから』について話す。大体お前が半強制的に入れるからこうなるんだよー!』
「えーーー!」
由宇を抱えてすたこらさっさ。
■
正直、この人と2人きりになるの、ちょっとやなんだよな。
(ぽやぽやぽや〜)
思考が相変わらず『軽すぎる』。
亜夢とか由宇とか、読めないタイプの人たちよりよっぽど怖い。
『うん、アリマ少年。目標とかあるか?』
視線が読めない。
顔、ないからな。
仕方ないんだけど。
「今は…亜夢についてく…ってのが目標…です…」
不安こそあれど、わかりやすい強者。
あいつに追いつきたい。
いつか誰からも「亜夢の隣」を認めてもらいたい。
『いいね。凄くいい』
沈黙。
え、それだけ?
なんでわざわざ2人きりの場を設けたんだ?
『…亜夢はな』
■■■■
「おししょー!特訓して特訓!」
『また特訓か?そんなにやったら体、壊しちまうぞ?』
「おししょーみたいになりたいんだもん!」
『…そうか』
無機質な手で幼い亜夢を撫でる。
■■■■
『俺のせいなのかな〜…?あいつはフェーズ4に対する並々ならぬ執着がある』
それの何がダメなんだ?
「向上心。いいじゃないんですか?」
『いや、いいんだけどさ。組織のためにもなるし…けどすげー個人的な話、あいつをフェーズ4にはしたくないんだよな〜…』
「なぜ?」
『あいつには言ってないけど、フェーズ4にはデカすぎる代償がある。特にわくわくたっぷりなあいつにはきついと思う…』
どういうこと…
『フェーズ4の「人間性の喪失」は何も姿のみにとどまらない…』
「じゃあそれを言って止めればいいんじゃ?」
『さっきお前が言った通り、向上心は大事だからな…フェーズ4のトリガーは俺が引かせない』
沈黙。
『記憶の片隅に置いといてくれな』
俺の頭をわしわしして、鎖田は去っていった。
青空が照り返し、白い休憩室が輝く。
亜夢の隠してる『何か』。
フェーズ4の『正体』。
まだ、信頼されてないのかな。
毎日投稿3日目。
内容薄くなってない???




