第十六話 授業!魂能とは
『突然だが』
魂能ってなーんだ?
「しらねーよ!朝早くから起こしやがってー!」
亜夢の叫び。
今日は日曜。
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休憩室みたいな。
よくドラマとかで見る丸テーブルが置いてあるアレ。
朝の9時。
鎖田さんが引っ張り出してきたホワイトボード。
白い面に艶めく黒が走る。
魂能とは?
え、知らない…
亜夢はずーっっとムスッとしてる。
「え、これ私まで起こす必要ある?」
そーだそーだ、と由宇も言う。
ふふっ…
『じゃあ復習だな』
「えー…」
『亜夢、魂能とは?』
「なんか便利システム」
『覚えてねぇじゃねえか』
こつん。
「いたーい」
ゆるーい…
『魂能ってのは、一般的に『魂に根ざす能力』として世に知られている…言い方は厨二臭いがおおよそ正しい。医学的に言うなら『先天的に持つ人間の多様性の一つ』…だな』
しかしそれは、人間の使用を前提としていない。
『まず発現方法。全世界の三分の一、特に日乃根では人口の約半分が『潜在的、顕在的を問わず』魂能を所持してるとされてる』
「はい!」
『なんだ亜夢?』
「『潜在的、顕在的を問わず』ってどう言うことですか!!!」
『そう、それなんだよ。魂能は「発現していない状態で、自分の能力を知る」ことが発動の条件なんだ。』
鬼畜〜…
「それって難しすぎませんか…?」
自分がそれを経験していることは置いておいて、難易度がバカ高すぎる。
『ああ、バカ高い。だから発現率は大体10%くらいしかない』
『まあ、でも由宇みたいに「物理を曲げる」程度の認識で発現できるのも事実。それに能力はある程度とはいえ遺伝も影響するから、親を真似てみたら想像と違った能力を発現しました〜みたいな事例もあるらしい』
亜夢は剛鐵装他当たり能力多数。
由宇は力操…
ホントに遺伝か?
関連性がわからない。
ふと横を向くと、亜夢があたふたしてる。
鎖田さんに何かを伝えたがってる…?
何かを察したのか、鎖田さんが目を細めた…
ような感じがした。
鎖田さん目ないのに。
『…あくまで遺伝は『ある程度』でしかない。関連性もろくにないような能力ばかり発現することだってザラにある』
なんか雑さを感じる…
『あと、おもしろい…って言ったら不謹慎だが、こう言う事例がある』
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思春期の少年の想像が『たまたま』能力の発現条件を満たし、意図しない能力に覚醒した。この事例において、少年の魂能は両親と関係しない、完全なる独立能力だった。
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新聞記事…
5、6年前の記事か。
『現在は、手術により人為的発現を促す…みたいな研究もされてるみたいだ』
あんまり賛成できるようなことじゃないけどな…
ぼやき。
発現…
この辺はよく知られる有名な話だ。
始まりは、親が何を考えてるのか知りたかっただけ…
お父さんもお母さんも無能力だったんだっけ…
能力のせいかな。
たった10年もしないうちの記憶が薄れている…
『で、だ』
ふと我に返る。
『能魔も魂能を持ってる』
「あ、こないだの小型の」
ゼロヒト…
あの能魔の討伐報酬は50万だったらしい。
すごく強かったんだろうけど、あの日の印象を全てゼロヒトに持ってかれたせいで印象に残らない。
『そう。こないだのは『炎の物質化』の魂能だったようだ。性質としてはマグマとかに近かったのかな?金属全般に強かったみたいだし…いやー、オレデモカテナカッタカモナー』
…絶対ウソ。
「「ぜーったい嘘!!!」」
さすが兄妹。
息ぴったり!
『ま、なんで人間と能魔だけに魂能があるのか、それは謎なまんまなんだけどな』
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『続いて、魂能のLANKとPHASEについてだ』
「え、まだやるの?」
『次回に回してもいいけど…』
「回せ回せ!!!」
『やっぱやめた』
なんの茶番…?
『LANKは知ってるよな、アリマ少年』
手に持った指し棒で俺を指す。
行儀〜…
「魂能の序列…です。大まかに危険性で1〜4に分かれます…」
『上出来だ』
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LANK:1 低度危険性能力
直接的、間接的共に身体、精神にダメージを与えることのない魂能。有間の「読人術」や、鎖田の「鎖」など。
LANK:2 間接危険性能力
能力による産物が間接的に他人に害を及ぼす可能性がある魂能。亜夢の「鍛治」など。
LANK:3 高度危険性能力
能力による産物が直接他人に害を及ぼす魂能。また、物理法則に干渉する魂能もここに含まれる。由宇の「力操」、零壱の「温度改竄」など。
LANK:4 特例
上記三つに当てはまらない魂能。東宮寺の「不老不死不衰」など。
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『んで、もう一つ、PHASEについてだ』
「それは知らない…」
まじで知らない…
『知らないのも無理はないな。この辺は専門の話だ』
「フェーズってのはね、なんかすっごいやつなんだよね」
「もうちょっと説明どうにかならなかったの?」
『…まあ、PHASEもLANKと同じく四つに分かれてる…全ての能力にあるものじゃないんだけどな』
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PHASE:1 基本形態
魂能の通常状態。ほとんどの人間はフェーズの存在すら知らずにここのまま終わる。
PHASE:2 延長進化形態
フェーズ1からの所謂「正統進化」。単純な出力の上昇など。ここへの覚醒は努力と才能、そして環境が必須となる。
PHASE:3 創造進化形態
フェーズ2から自身の創造力により「斜め上」の方向に進化させた形態。仮に同じ能力を持つ2人がいたとして、フェーズ3は双方別のものとなるだろう。重要なのは想像力であり、フェーズ2覚醒後、すぐに3へと至るものもいる。
PHASE:4 神格
法則化不能。現在「観測上」フェーズ4は2人しか存在しない。一つ共通することを挙げるならば「人間性の喪失」である。
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…ピンとこないよ?
『まあ、難しい話だな。こういうのは百聞一見なんだが…誰かいたかなぁ?』
「ゼロヒトはフェーズ2だったよね」
突然投下される事実。
???
『あ、そうそう。アレがいい例だな。本来、フェーズの差は絶対だ。フェーズ1は2に勝てない』
「ゼロヒトの『温度改竄』って元々プラマイ二十度の変化しかできなかったんだけど、今無制限だからね。つまりアリマくんはすごーい!ってこと」
褒められると嬉しいね。
『あ、俺はフェーズ4な』
設定回は嫌いです
長くなるから
おもろないから




