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RaPPitManS  作者: 一橋赤蘭
第一章
12/24

第十二話 冷える

 一階。

エントランスにて。


「場所は〜っと…カマクラぁ⁉︎」


カマクラ…

月谷からだと少し歩くか?


「うんうん…ツルオカの辺…?」


顔を見合わせる。


「タクるか」

「任せる」


(。=。)≡≡3



 鶴岡八幡宮。

日乃根でも有数の神社。

森が音を立てて燃えている。

いるのは。


「能魔…にしてはちっちゃいな…」


弱いそう…


「人型っ…厄介だなぁ…」


俺と亜夢で全く逆な意見。


「どういうこと?」

「的がちっちゃくて素早いから…」


…。


 〈〈BALANCY〉〉


昨日とは違う。

バランシイの音。

全身を覆う装甲。

サンディに比べて「基本形態」感を覚える。

石畳を踏み抜く。

ボコっ。

凹む。

重い。

サンディより少し遅い?

まっすぐ。

能魔にまっすぐな予測線。


「まっすぐダメーっ!」


急ブレーキをかける亜夢。

突如。

ラピッドマンの目の前に焔の柱。


■■■


 ラピッドマンは鋼の戦士である。打撃や斬撃に対しては無類の硬度を誇る一方で熱にはあまり強くない。熱伝導でアムが火傷し、鎧は溶け散る。先の炎撃も、直撃すればひとたまりもなかっただろう。


■■■


 能魔は自身の周りを焔の壁で覆う。


「向こうからは仕掛けてこないね…」


手から鉄の水球。

ナイフを形作る。


「これは『鍛治』で作ったから100%鉄ね」


焔の壁にまっすぐ投げる。

ジュッ…と音を立てて溶けてしまった。


「あれは無理だぞぉ…」

「炎系とか私聞いてないよ」


黙り込む。


「私の今の鎧の性能を説明するから突破口見つけて」


SOUNDY

速度特化形態。

各部の最低限の武装を外し、防御を削りつつ亜音速程度の速度を発揮する。

素肌が出るから無理だよなぁ…


BALANCY

バランス形態。

速度防御ともに一定基準はクリア。

さっき見た通り無理。


「あともう一個あってね…」

「うん、無理だわ。もう一個あっても無理だよ亜夢」


金属製なことがネックすぎる。


「「うーん…」」


思案。


「応援呼ぶ…?」


沈黙。

気まずい空気。

冷たい空気。

冷たい…?

雰囲気としてじゃない。

実際に今ものすごく寒い。

春だぞ?

焔の壁が途切れだす。

亜夢を見る。


「げぇぇ…」


すげえ嫌そうな顔…


「アリマくん…応援が来るよ」

「やったじゃん」

「会いたくないよ…逃げるよ」


能魔の体毛が凍り出す。

明らかに動きが鈍る。


「ガッ…ガァァァァ…」


うめき声。

さむっ…


亜夢の方を振り向くと…

すげー遠くにいる。


「アリマくーん!逃げるよー!あとは任せちゃって!逃げるよー!」


霧が立ち込める。

人影。

水色の髪を持つ美少年。

ナズーの職員?

亜夢が言っていた助っ人?

とにかく、彼が冷気の根源のようだ…

こちらを睨む。

めっちゃ睨む。


(亜夢亜夢亜夢亜夢亜夢亜夢亜夢亜夢亜夢亜夢)


彼の思考は、亜夢で染まっていた。

実際の地名出すのはどうかなって思ったのですが…この後の話につながるものがあるので

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