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RaPPitManS  作者: 一橋赤蘭
第一章
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第十一話 シン・日常

Ep.Eleven シン・日常


 荷物の整理…

といっても運び入れられてはいるのだが。

を行い。

翌日。


「今日は暇でしょ?」


土曜日。


「暇だね」

「改めてよろしく〜」

「よろしく…」


よく考えたら…

というかよく考えなくても昨日が初対面なんだよな…

手を叩く音。


「色々整理しよう。そういえばキミは何も知らない」

「何も知らない」

「ここ、ナズーでは主に…」

「能力犯罪と能魔被害の対応」

「そう。私らは基本的に能魔側の対応をするから」

「基本的?」

「そう、週2で放課後パトロールがあるから、そういう時は現行犯をバッチ捕まえます!」


ぐー!

じゃないのよ。


「ええ…怖…」

「平気よ平気」


で、だ。


「指示役って何すれば?」

「昨日の通りよ。指示役とはいったけど、現場に出るから。ちゃんと動けるようにしときなさい」

「あ、はい」

「昨日の通り、私アブナイから…しっかり頼むぜ」


保証できるかよ…


「で、パトロールは?」

「月水の2日。学校終わったらそのまま飛んでくから」

「俺飛べないんだけど」


走れと?


「…ガンバッテ‼︎」


うーん、ヒドイ!



「お前の能力、改めて教えてよ。ちゃんと知ってないよ俺」

「あ、そうだっけか。えーっと」


 〈〈BALANCY〉〉


ペンダントを片手で握ると、ペンダントを中心に銀の膜が広がり、スーツを形成した。


「これが一つ目、『剛鐵装ゴウテッソウ』っていう能力。こうやって金属の鎧を作る能力ね」


そのまま左手を横にかざす。

手のひらから銀色の水球が出て、それがだんだんと形を成す。

斧になった。


「これが『鍛治』。武器の即時生成の能力だよ。それをこうやって…」


形を変えたり、消したり。


「自由自在なんだ」

「そう、で…あと…」


明日乃の視線がカウンターに置いてあるコップに向く。

ぱ。

明日乃の手に。


「これが『運搬』。見せた通り目線上のものを持つことができるのと、指定座標から持ってくることができる」


アーマーを解除。


「『性転』は…見たよね。女の子になるやつ。私は元がこんな顔だから対して変わらないけど」


「『発動』は…ここでは発動できないな…」


うーん…


「なんでそんなに能力ガチャ当たりなの…?しかも複数持ち…」


明日乃の表情が一瞬消える。

きつい匂い。

さっきも嗅いだ匂い。

なんなんだこの匂いは?


「でね、『剛鐵装』と『鍛治』、『運搬』をうまく利用すると、スーツを調整して「アイア◯マン」みたいに保管できるようになる」

「無視かよ」


沈黙。

圧。


「ごめん」

「いや、いいよ」


触れてはいけない。

本能が告げた。



「ここ、保管庫にはねぇ…」


ガチャリ。

薄暗い部屋の中に10体ほどの鎧が置いてある。

綺麗に並べられ、まさに「展示室」。


「私の鎧、『ラピッドマン』の保管庫なのよね」

「名前ダサ…」

「だまれ」


「さっき言った通り、改良を重ねながらスーツを作ってるから、こんなんになるのね」


と。

電話が鳴る。


「もしもし〜?うん…うんうん…え、いやだって…今日私ら非番だよ?緊急?他の人たちは?おでけけ!?えー…?」


ちら…


「行こうか。初任務だ…」


「やだーーーっ!」


力いっぱいのアムの叫び。

つっこむ暇はない。


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