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RaPPitManS  作者: 一橋赤蘭
第一章
10/24

第十話 あんぱんサンド

Ep.Ten 私生活


 307…307…

あ、あった。

ビルの隣棟。

マンションだなこれ…

俺の目の前には307の扉。

ガチャリ。

玄関は広い。

明かりが付く。


『おかえりなさいませ。ご主人様』


おわっ!?


『失礼しました。いらっしゃいませ、お客様』

「え、なになに…?」

『私、明日乃亜夢様の世話係を任されています『W.H.I.T.Y.(ホワイティ)』と申します」


Whimsical Helper Interface for Tasking and dailY-life


聞いてなーい…


『お名前を聞いても?』

「鹿嶋有間です…」

『鹿嶋様…?』


『申し訳ございません。事前にお聞きしておりました。ようこそ、鹿嶋有間様』

「あ、どうも…」

『お部屋は既にご用意してあります。荷物も事前に運び入れています』


丁寧ね。



 マンションの一室にしては…

というか普通にバカ広いなこの家。


  『重要なのは『扉』だから』


ここも扉経由で別空間につながっているのだろうか。


亜夢の部屋

俺の部屋

何の部屋?

何の部屋?

保管庫…

は?

保管庫?


広いリビング

ダイニング

キッチン


え、5LDK…?


ばーん!と扉が開く。


「たーっだいまー!」

『おかえりなさいませ』

「おーホワッちゃん!ただいまー!」


元気だね…


『うるさいです』



「このAIさんのこと…聞いてないんだけど」

「あれ、言ってない?」

「あの部屋何?」

「師匠と妹…どっちも国外出てるけどそろそろ帰ってくるよ」

「それも聞いてねー!」

「あはは、そうだっけか」


情報くらいちゃんと教えてくれ。


キッチンに立つ亜夢。

料理できるの…?


「料理できるの…?」


思わず。


「今日は遅いしちゃんとやる気はないけど」


食パンを取り出す。

あんぱんを取り出す。


「あんぱんサンド〜」


やだ〜…

口に運びつつ。


「冗談だけど」


■■


アメリカ。

ニューヨーク。

NAS欧米支部ニューヨーク支部にて。


沈む能魔。

上に立つは銀髪を靡かせる少女。

それに人影が近づく。


「あれ、鎖田さん?シベリアに出張じゃなかったの?」

『お前をお迎えに来たのよ、そろそろ帰るだろ?どうだった、外国特訓は』

「まぁまぁね…早くお兄ちゃんに会いたいわ」

あんぱんサンド

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