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RaPPitManS  作者: 一橋赤蘭
第一章
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第九話 キミの知らない

 きょとん。

さっきからの思考の圧と。

目の前にいる幼女。

認識の不一致で混乱している。

逆に隣の爺さんは全く思考が無い。

凪。


「ふぅむ…自己紹介から始めようか」


椅子の上に立つ。

危ない。

片足をデスクの上に乗せる。

金色のポニーテールが揺れる。

ゴシックロリータのようなスーツのような…

扇子を片手に。


「余の名は東宮寺!東宮寺綾(トウグウジアヤ)!老いず!死なず!衰えぬ!」


ビリビリっと空気が揺れる。


「一千年の時を生きる者…人は余を『のじゃロリ』とォ…」


吸う。


「よぶっ!」


絶妙にダサいポーズ。

重い思考が一瞬「キマッた…」と聞こえた。

あの亜夢が言葉を失っている。

隣の執事がため息をつき。


「誰も呼びませんよ、お嬢」


凍るような空気。


「おほん」


「亜夢よ、今は何時だと思う…?」

「え?6時とか?」

「8時じゃ8時!余もう眠い余!」

「ごめんなさーい」

「本題からずれてます」

「おっと」


すう。

一呼吸。


「さて、鹿嶋くん」



 いろいろな話を聞いた。

彼女の出生。

平安の世に金髪を伴い生まれ。

迫害されたこと。

俺と同じく「自分に負荷がかかる能力」の苦労。

支部長は、能力により千年分の力・知恵を貯め続けた代わりに、8つのままの肉体に負荷がかかり続けるのだそうだ。


「余は千年間己の身を鍛えることを欠かさなかった。知恵の取り込みを欠かさなかった。つまり…千年分の筋力が、知力が…」


腕をまくる。

白く。

細い。

きめ細やかな。

可愛らしい。

生腕が見える。


「この体に詰まっている」


美しい肢体。


(ロリコンかよキッショ)

「亜夢さん…?」


思考で語りかけないでくれますかね…

そもそも俺はロリコンじゃない。


「その代わりと言ってはなんだが、消費が激しくって…たくさん寝ないと…やってられんのじゃ」


なるほど。


「亜夢についてはどこまで聞いている?」


そういえば全然…


「全然聞いてないですね」

「ついでじゃ、余の方から説明を…」

「自分でするからいいよ」


話を遮った。

何か後ろめたいことでもあるのだろうか。


「えーっと」


間。


「なに話せばいいんだろ…?」

「魂能のこと!お前は特にワケアリなんだからはなしておくべきじゃ!」


ぎゃーすかぴー。


「はいはいなるほど…私の魂能ね…」


鋼の鎧を身に纏う『剛鐵装ごうてっそう

性別が変わる…『性転せいてん

鉄製のさまざまなものを生成する『鍛治かじ

遠距離で欲しいものを引き寄せる『運搬うんぱん

心機能を爆発的に向上させる『発動はつどう


「…の、5つ」


コイツクソあたり能力かよっ…

何故か。

きつい匂いが一瞬した。


「複数持ち自体は珍しいとはいえいるからね。ギネスは17個だし…?」

「…まあ、そうじゃの」


シーン…


「正直読んだところ悪いが話すことも特にないのじゃ…質問はあるかの?」


あるある。

完全に忘れていたことが。


「入隊試験とかは…?」

「ないの」

「ないの…?」

「やったところで仕方がなかろう。うちは『入ってから』を見るのじゃ」

「そうですか」

「他に質問は?」

「ありません」


ならよし!


「早く帰って今日はゆっくり寝ることじゃな。あと、明日以降時間を作って来ておくれ、うぬの魂能は『拡張』のしがいがありそうだ」


なにをする気だ…?


「あ、アリマくん先帰ってて…ハイ鍵。隣の棟の307号室ね。私もすぐいくから」

「あ、了解…」


支部長室を後にした…

もすこし色々聞いとくべきだったか…?


■■


アリマが席を離れてしばらく。

綾が口を開く。


「…言わなくて、良かったのか」

「知らなかったところで影響ないでしょ」

「しかし…バディだぞ?」

「アリマくんは一般人。いきなり言ったら多分怖がっちゃう…」

「保身か?」

「勝手でしょ…どうせ、使()()()()()()()


■■

次の二話はつまらないです。

我慢してっ

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