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バグった世界にテコ入れを  ~スマホ片手に停滞世界を再開発~   作者: 未白ひつじ
1章 拠点を作るぞ

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第19話 開拓たのしたのし……

 いやあ、想定していたよりも、大量に砕石が手に入ってしまった……。


 まさか、あんなにも【掘削】が楽しいと思わねえじゃん。【破砕】が気持ちいいと思わねえじゃん……。


 スマホ投げから何も進歩してねえって? 


 それはそう。


 まあ、そんなことより【建造】に備えて、さっさと基礎工事を進めていこうじゃないか。


 うーん……これが家の建築予定地か……。


 おかしいな、俺の目には貴族が住むような御屋敷を建てられるくらいの土地が見える……。


 4LDKくらいの平屋を建てるつもりで整地したはずなのに……おかしいな。


 まあいいや。別に全部使わなきゃならん理由もないしな。


 そもそも、最初から全部建てようとは思ってないしな。とりあえず十畳くらいのワンルームでいいかなって。


 なにせ、俺にはまともな建築知識というものがないからな。


 スマホでチートめいたことができるつっても、それを操作する俺はほぼほぼ素人なわけじゃん。いきなり普通の家を建てようとしたら、失敗するのが目に見えてるからな。


 まずはワンルームの豆腐ハウスを建てて、実際に暮らしながら増築して仕上げていく感じでやろうかなって。


 つーわけで、建築予定地を【締固】でちゃっちゃか締め固めていく。昨日、ちょっとだけ道につかってみたが、広い面にやるとぜんぜん違うな!


 ボコボコしてる地面が、ピシーっと綺麗になってくのは、見てて楽しいし、やってて気持ちがいい!


 ……だめだ、自制しねえとでっかいグラウンドができちまう……ふう、今日はこのくらいにしておいてやるぜ。


 ようし、今度は道を舗装していくか。

 

 ええと、スマホからアプリを開いて……待てよ。


 念じれば任意の物だけを収納できるとか言ってたよな……それって、逆もできるんじゃないか?


 左手にスマホを持ち、右手を地面にかざしながら(砕石出て来い)と念じると……おおおおお! でたでた! 砕石がズワワっと出てきたぞ!


 スマホを触りながらなら、ある程度は思考操作できるってわけか。


 これができるってことは……おお、やっぱり出す前にも範囲指定できるじゃん!

 こうして……囲ってから(でてこい!)うおおおお! 一気に砕石が敷けたぞ!


 すっげえ便利! 


「まったくよお……気づけたからあんま言わねえけどさあ、こういうのは先に教えといてくれよな」


 ポコン!


『わわ忘れてたわけじゃないし。あんたがチュートリアルめんどくせーってぼやくタイプだから、聞かれたときだけ教えるようにしてるだけだし!』


 たしかに過剰なチュートリアルはめんどくせえっていうか、覚えきれないから苦手だけどさあ……つか、なんで知ってんだよ……こわ!


 まあいい。気を取り直して作業を続けよう。


 シュシュっと選択して砕石をドバァ! シュシュっと選択して【締固】ピシィ!


 うひょひょ! きんもちいい! たちまち立派な道路ができあがっていくぞい!


 ……

 …


 ふう……。


 夢中になってやってたらあっという間に終わってしまった。これで雨が降っても歩きやすい道になった……と思う。


 なんだか頑張りすぎて、あっというまにやることが無くなっちまったなー。


「ユウー ひまだったから うるっぐとってきたぞ」


「お、マジか! 偉いぞ、クロベエ……って、ちゃんと魔石だけもってきてくれたんか!」


「そうだぞ あれのにく まずいからな」


「えらい、えらすぎるぜクロベエ!」


 スマホが楽しすぎてクロベエを放置しちまってたわ……昼飯もすっかりわすれちまってるしよ。


 楽しく狩りをしてきたようだが、可哀想なことをしちまった。


 ……けど、それも家ができるまでのことだ。家が建ったら、また一緒にいっぱい狩りにでも行こうな!

 

「ようし、クロベエ。ちっと早いけど、今日は飯食ってもう寝ちまおうぜ!」


「いいけどさ いつもよりめっちゃはやいね?」


「疲れたのもあるんだが、明日はもっと大きい家を建てようと思ってな」


「おお いいね このいえ こわしちゃいそうで いやだったんだ」


「そ、そうか……」


 嫌だったんかい! いやまあ、ちょいちょい壊してたもんな……。


 窮屈な思いをさせてごめんよ……。


 必ずや、立派な家を建ててやるからよ……楽しみにしててくれよな。



 ◆◇


 おはようございます! 起きたら三時でびっくりした俺ですけれども! 起きてスマホ見て「ジジイかよ!」ってつっこんじゃったわ。


 早く寝たから、その分、早起きしちまったわけだが……SNS使えねえと時間が有益につかえるなってしみじみ思ったわ。

 

 そう、だらだらするのに便利なSNSが使えねえからさ、こうして早朝から作業に入れるってわけなんだ……っと、うん。ちゃんと【建造】のクラフトが終わってるな。


 んじゃ、忘れずにこいつを……と、【製作】のクラフトをセットして……うげ、なんか残り時間が「二十四時間」ってでてんすけど!


「ちょっと運営さーん?」


 ポコン!


『ふああ……あんた、爺さんみたいな時間に起きるのやめてよ……』


「うるせえなあ、そんなことより二十四時間ってなんだよ! びっくりしてスマホ落としかけたぞ!」


 ポコン!


『ああ……それえ? 【製作】は細かい機能が色々あるから、それだけアプデに時間がかかるのよ……ふわあ、ねむ……』


 なるほどそういうことか……なら、まあ……いいか? 充電の減りは……同じか。減りまで倍だったら洒落にならんから助かったわ。


 いやさ、わかってたからいちいちボヤいてなかったけど【開拓】さんのバッテリー消費って結構エグいんだよ。


 一回使ってどうのこうのってレベルじゃねえんだけど、こう……あれやこれやと、やってるとさ、あっという間にレッドゾーン突入しちゃうのよね。


 昨日だけで三回は満充電してるからな……。


 ヒッグホッグの魔石にも手をつけちゃってるから、今日中に家をなんとかして、明日は狩りの日にしないと魔石の残量がやべーわ。


 ちくしょう! なにがスローライフだ! 軌道に乗るまでめっちゃくちゃ忙しいじゃねえかよ!


 知ってたけど!


 でさあ、これまでのパターンからしてさ、適当にアプリを使ってると、まーたポコポコポコポコメッセが飛んできそうじゃんか。


 それもまた、めんどくせえって言うか、後出しジャンケンみたいなことされんのも腹立たしいだろ?


 だからさ……やっちゃおうかなって……


 そう、女神召喚を!


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