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壱:「『泣く』という行為は」後編

前編の続き。

しかし、今ではもうほとんど泣かないようにしている。

どうしてかと言えば、その行為自体、「意味のない行為」だと気づいたからだ。

つまり、「泣いたってどうにもならない」ということである。

過去に犯した過ちは二度と白紙に戻すことはできない。

親や先生とは、生活で絶対関わらざるをえない。

予防接種などは自分が健康に生きるためには絶対に必要だ。

転んだって、誰かが助けてくれるわけでもなく、

自分で立ち上がらなければいけない。

実際、手を差し伸べてくれる人は砂ひとつまみにも及ばないのだから。


そうであるにも関わらず、その事実を知った当時中学生の私は受け入れることができずに、

親指で耳を閉じ、四本の指で、自分の目を塞いで泣き叫んでいた。

今では、あの時の愚かさはもう十分に理解している。

そしていつしか、自分が「泣く」という行為の理由に「現実逃避」を入れていた自分を受け入れ、

私にとって「泣く」ことは「あらゆる事実から目を背ける行為」となっていた。


だから、私は理解した日から今日まで、一粒も涙を流していない。

心がどんなに悲鳴を上げようと、私は泣かない。

次に自分が泣くときは、どうしようもないどん底に落とされたときだろう。


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