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壱:「『泣く』という行為は」 前編
十七歳だから描ける作品
昨日、私は耳鼻科で診察を受けていた。
この耳鼻科には小さい子供たちもきているため、
当たり前のように子供の泣き声が聞こえる
ある者はそれを嫌い、ある者は子供をなだめようとする。
私はどうかと言えば、「この子達は『まだ』自然に泣くことができる子供なんだな」
と思うだけである。
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子供の頃は嫌なことがあったら、すぐに泣いていた
おもちゃが買えない時、失敗をしてしまった時、地べたに転んでしまった時、
親・先生に叱られたりした時、あとは予防接種などの痛みを伴うものの時とか。
度々泣いて、その都度「泣くな」と言われた。
今考えてみれば、自分がなぜあの時泣いていたのかと問えば、
「他者などの何かに対する恐怖」
「満たされないという欲求不満と虚しさ」
「身体的痛覚の回避」
という単純な理由だった。
その時の自分はとにかく、「泣いたらどうにかなるだろう」
と考えていた。




