表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら最強すぎた件について   作者: ミリア
プロローグ〜第一章
3/37

記憶の欠片

――夢を見た。


 白でも黒でもない、曖昧な空間。

 そこに、確かに“欠けたもの”があった。


 半分だけ、戻ってきた感覚。


 名前でも、姿でもない。

 ただ――「確かにあった」という確信だけが、胸の奥に残っている。


(……もう半分は?)


 問いかけても、答えは返らない。


 けれど、不思議と焦りはなかった。


 まるで、

 取りに行く必要がない場所にあると知っているみたいに。


 遠くで、何かが“静かに眠っている”気配がする。


 時間の流れから切り離された、

 誰にも触れられない場所。


 扉は閉じているのに、

 鍵は――こちらにある。


「……今じゃない、か」


 そう呟いた瞬間、夢は途切れた。


 目を開けると、いつもの天井。

 宿屋の部屋。朝の光。


 胸に手を当てる。


 欠けている。

 でも、失われてはいない。


 もう半分は、

 “思い出すもの”じゃなく、“重なるもの”。


 ――そんな気がした。


 私はベッドから起き上がり、

 今日の予定を考え始める。


 記憶の行方より、

 目の前の一日を、大切にするために。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ