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間話(1)

☢これを読まないとわけわからなくなります☢

「あっ・・・その、えーと・・・」


俺は、家に帰っていた

「・・・ただいま」

やはり、気まずい


「・・・・・・」


母の反応はない

「・・・・・・」


・・・よし

覚悟は、決めた!




「・・・ご、ごめんなさい」




深々と頭を下げる。


「・・・えっ」

母は困惑し、しばらくしてから


「命・・・あんた・・・」


涙ぐみ、




「おかえり」




「・・・ああ!」



なんだか、スッキリした


・・・

しばらく、今までの出来事を一通り母に話した


父親は、病院に送られた。

そして、俺がこれから働きに行く場所も


「だから、中学校にはもう行けない」

「・・・そうかい」

紅さんの話によると、制裁探偵事務所は24時間360日、その寮に住むらしい

中学校にも行けないし、家にも帰って来れなかった

ただし、5日間だけ、休暇があり自由の時間を堪能できるという話だった


給料などは全額の内半分が親へ、半分が生活費へと周るわしい


安心だ


「ん、じゃあ・・・早速説明があるらしいから、行ってくるね」


「はい・・・がんばってくるんだよ」


「・・・行ってきます!」

「いってらっしゃい」


ドアを開ける

そこから光差す月光は、美しかった


「・・・」

家から出た瞬間、エンジンの音がした


目の前に車が止まっていた



赤色のランボルギーニ



高級車だというのは、一目で分かった

その中にいたのは、案の定、紅さんだった


「・・・こんばんわ」

「ケリはついたっぽいね」

「・・・はい」


会話はそこで途絶え、俺は車に乗った

シーツが硬かった


「・・・一応、事務所(うち)の説明しとくわ」

「・・・・・・はい」


「制裁探偵事務所っていうのは『強き者を正す』集団なわけ」


「・・・それは知っています」

「黙って聞いとけ」

「・・・はい」


「そこには、選ばれた人間しか入れないんだな、これが」

「え・・・」

それが、俺か?


「選ばれる基準ってのが、1、依頼の標的。2、18歳以下。3、スタイルがあるかどうか」

「・・・スタイル?」

「ああ、3サイズとかじゃないぞ。うー・・・ん、君、少年漫画読んだことあるか?」

「え・・・あぁ、一応ありますけど」

ていうか、黙れって言っておいて質問すんなよ


「それみたいな感じだ」


「・・・?」

「わかってないな」

「ええ全然」


「人間が全員持っているわけではない、いわゆる特殊能力だ」


「・・・帰っていいですか」

「待てよ、最後まで聞け」

急に現実味が無くなった


「『スタイル』っていうのは、まぁ『制裁を下す』際の鍵だよ」


「・・・」

「その鍵で、自分の扉を開ける」

「・・・開ける?」

「そう、開放するんだ」

「開放・・・」


「たとえば私、さっきはあんなに射撃の精度が良かったけど、いつもはそんなにだ」

「そうなんですか?」

「そうなんだよ」

と、彼女はスーツの裏側から拳銃を取り出した


「・・・」

なんちゅうもの持ち歩いてんだこの人


「見てな、私はあのビルの屋上を打つ」


車の天井が空く


そして、銃口を真上のビルに向け、引き金を引いた


深夜だから、周りに車は無かった。


弾丸は――ビルに当たることなく、ビルの脇を通り過ぎていった。

「・・・え?」

「な」

「・・・」

「手なんてもちろん抜いてないぜ。本気だ」

「そうですか・・・」


まぁ、特殊能力なんて物、証明する方が難しいもんな


「私の場合は、こうだ」

「・・・?」

紅さんは自分を指差して言う


「フィールドに居る女性が私のみの時、射撃の精度が格段に上がる」


「・・・」

うまく、納得はできなかった


「『鍵』っていうのが『フィールドに居る女性が私のみの時』で、『扉』っていうのが『射撃の精度』だ」


「・・・・・・俺の場合は、なんなんですか?」

「・・・なんだ、気づいてないのか」

「え・・・」



「お前の場合は、『標的が自分以外、自分が第三者の時』、『身体能力が全体的に跳ね上がる』だ」



「・・・ああ」

なるほどね

「・・・お前、争いごととかが周りで起きても何もしねぇ奴だろ」

急に話を振られた

「・・・あ、はい」

本当だった



「だから、今まで発動しなかったんだよ。この能力は、『その物事に加入している』ことが絶対条件だからな」


「だから、第三者・・・ですか」

「そう、敵の邪魔をする立場ね」

「・・・」



「あ、一応言っとくけど、スタイルには名前がつけれるんだぜ」



「事務所のルールですか?」

「ああそうだ」

「・・・そうですか」


「ちなみに私は、銃器式紅一点ブラック・イン・ルージュと名づけている。ふふん、かっこいいだろ?」


「・・・」

中二病か、と思った

「事務所の人からは、『ルージュ』って呼ばれてる」

「はぁ・・・」

「お前も『ルージュ』って呼んでいいぞ、結構気に入ってんだ、これ」

にしし、と笑う彼女


「では、るーじゅ・・・ルージュさん、俺の場合、何がいいと思いますか?」

「え・・・私に聞く?私に聞いちゃう?えー、どうしよ、コマッタナー」

「・・・」

後悔した


「えーと、えーっと!誰かの為の曲芸師オルタナティブ・エンターテイナー、とか、飛翔する鉄拳(ブレイクウィング)とか・・・」

「あ、もういいです。大丈夫です、自分で考えます」

「あ、そう」

彼女の表情が一気に冷めた


「ちなみに、ルージュさんは自分で考えたんですか?」

「いや、同期の奴に付けてもらった」

「そうですか・・・」

中2の男子か!


「・・・そうですね、『ヒーロー』・・・、英雄と書いて『ヒーロー』と読む。ってのはどうですか?」


「えー、センス無いな」

「・・・」

あんたに言われたくねぇよ


「まぁいいや。じゃあ英雄(ヒーロー)よろしく頼むぜ」


「・・・はい!」


そのまま、赤色の車は、真夜中のビル街へと消えていった





☢この回を読まないと後々面倒になります☢

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