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新しい章になります。
◇ ◇ ◇
その頃―
人気のない渡り廊下。
一人の女子生徒が窓の外を静かに見つめていた。
小紫楓。
その視線の先には、楽しそうに歩いていく四人の姿。
「……。」
彼女は小さく目を伏せると、制服のポケットからスマートフォンを取り出した。
画面を数秒見つめたあと、一件の番号を選択する。
『……はい。』
電話の向こうから聞こえた声に、小紫は周囲を確認してから静かに口を開いた。
「……予定とは少し違う動きがあります。」
短く、それだけを告げる。
電話の相手が何かを返す。
小紫は一瞬だけ朝陽たちの方へ目を向けた。
「……はい。」
「引き続き、様子を見ます。」
通話はそこで終わった。
スマートフォンをしまうと、小紫は何事もなかったかのように歩き出す。
その表情からは、何を考えているのか読み取ることはできなかった。
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