223 ホテルで
「久しぶりのお泊まりだ〜!!!」
最近花音のことで忙しかったから佳奈美にちゃんと構うのは久しぶりだ。ちなみに今は彼女の要望で家とは少し離れたところにあるホテルにやってきている。
別にラブなやつではないぞ?最終的にすることは同じかもしれないが。
まあ何はともあれデート後の気分が高まっている時間帯なのでとりあえず佳奈美のことに集中することにする。
「張り切ってるな〜」
「それはもちろん!!だって今日は何も気にせず柊とイチャイチャできるんだもん♡」
「確かに部屋だと色々気にしちゃうもんな」
いくら家族か気を遣って入らないようにしてくれているとはいえ、やはりドアがどうしても気になってしまう。そのせいか佳奈美に集中するのは難しく、結果として完全なイチャイチャには至っていなかった。
「その点ホテルはすごくいいよね♪声だって我慢しなくていいし…♡」
「まあそうだな」
声を出すような事をする前提なのね。まあせっかくホテルに来てるから存分に楽しめばいいか。
でも流石に序盤からおっ始めるのは気が引けるため、とりあえずシャワーを浴びに__
「どこ行くの??」
「え、シャワー」
「後でいいよね?」
「いやでも汗とか__」
「後で、いいよね??」
「…はい」
先に入りたかったんだろうか?なわけないか。佳奈美なら先にイチャイチャしたいって言うと思ったよ。仕方ないけど受け入れるしかない。
「ふふ♪じゃあこっちにおいで♡」
「ああ…」
すでにベッドに座っている佳奈美に隣をポンポンとされ、柊は指示に従って隣に座った。すると腕をガッチリホールドされ、柔らかち部分を押し当ててきた。
「ねぇ、柊は子供何人欲しい?♡」
「子供?ん〜まだあんまり考えた事ないな。佳奈美はどうなんだ?」
「私は沢山欲しい!♡」
「そうか…」
飾り気のない笑みを向けても無駄だぞ!そう簡単に流されたりはしないぞ!!
「俺もまあ…佳奈美との子供なら何人でもいいけど…」
「じゃあ十人っ!」
「それはなかなかハードだな…金銭的にも体力的にも」
「お金は私がどうにかするから…あとは柊が頑張るだけだね!♡」
「そ、そうか…」
ちょっとマズイなこれは。流石に十人は現実的じゃない。
柊はほどほどに幸せな人生を望んでいる。子沢山で波乱の毎日なんて命が何個あっても足りない。というまけで是非頑張りたくないわけだが、柊は愛している人にはとことん弱いのでもちろん今回も押し通されてしまう。
「将来が楽しみだね♡」
「そうだな…」
「私も頑張らないと…!!」
「……」
あまり気合を入れられると困るんだが。
そんな事を考えていると彼女に押し倒されてしまった。
「じゃあ早速…一人目作っちゃう…?♡」
「待て待て。それは流石に結婚してからだ」
「え〜。でも早くしないと十人作れないよ?」
「まあゆっくりでいいんじゃないか…?」
「ん〜…あんまり遅いと私が産めるかどうか…」
もう理論では勝てない。なら感情で攻めるしかない。
「…俺はさ、佳奈美にプロポーズして、ちゃんと親御さんに結婚を認められてからがいい。そういうところぐらいは誠実でありたいんだ」
「……」
佳奈美は目を見開いている。それには驚きと喜びの感情が混じっていて、直後に感情を爆発させてくる。
「ふふ♡嬉しい♡そこまで考えてくれてるなんて思わなかったよ」
「佳奈美とのことなら全部真剣に考えてるよ」
「いつかプロポーズしてくれるんだね…?♡」
「まあ、いつかな」
「早い方が嬉しいな♡」
「努力する」
とりあえず指輪ぐらいは買えるようにならないとな。
大学卒業していつになるかはわからないが、出来るだけ早く出来るように善処するつもりだ。
「じゃあ将来の旦那さんになる君と…沢山愛を深めておかないとね!♡」
「それはそ__!?」
我慢できなくなった佳奈美に口を塞がれてしまった。




