「関係」
そのあと・・・。
なんとか訓練をこなした俺とアレクシアは帰ることになった。
あまり遅くなると紗奈が心配するしな。
「なあ、玲奈?。」
「なに、慎也?。」
「このケースって持って帰らなきゃいけない感じ?。」
正直言って、このケースを毎回家からここまで運ぶのはごめんだ。
重い、特に重い。
「そういうわけじゃないよ。預かってもらえるようにはなっているけど鍵はかけといた方がいいよ。あと南京錠だったらナンバーをやすりで削っておいてね。それと、通信機と手帳とバッジと防弾服と各種ポーチは持って帰ってね。」
「・・・ほとんど全部じゃないか。」
っと俺が驚いていると玲奈は平然と・・・。
「あと防弾服は常時着用、武器は携帯、ポーチは全装備だよ。」
「・・・腰が痛くなりそう。」
「老人か、お前は。」
ぺちと擬音が聞こえそうなほどゆっくりした動作で頭をたたいてくる。
痛くはないが、むずがゆいな。
まあ、不快ではないのだが。
むしろ、不快なのは・・・。
「・・・・・。」
さっきから俺をガン見しているこの女性なのですが・・・。
そうだよ、アレクシアだ。
今日は、何回この顔を見たことか・・・。
俺が射撃しているときも・・・玲奈にアドバイスを貰っている時も・・・。
・・・なんなんだろうな。
それで、玲奈と離れると嬉しそうな顔になる・・・。
わけがわからない・・・。
なので・・・。
「アレクシア。」
「なに?。」
「玲奈とは昔からの仲で幼なじみなんだ。」
っといまさら過ぎることをアレクシアに言った。
彼女が俺と玲奈の仲がよいことに疑問を持っていたら最適解はこれだろう。
それくらい俺にだってわかるさ。
仲間はずれにされるのは誰だっていやだもんな。
「そうなの。」
・・・・・。
・・・あれ?。
予想していた反応と違うのですが・・・。
えっと、それじゃ何を疑問に思っていたんだアレクシアは?。
この際、聞いてしまうのがいいだろう。
「なあ、アレクシア?。」
「なに、さっきから?。」
「いや、あのさあ。」
「なに?。」
「そうだな、アレクシアはさっきから不機嫌な顔をしているけど何かあった?。」
さすがに俺も、さっきから目線が気味悪いんだけどとは言えないのでとりあえずオブラートに包んだ感じで、少しねつ造した。
あれだよ、言いたいことを伝えるのが大事って小学校の先生が言ってたな。
そのあと、クラスのやつとケンカして、こいつのことがいつも気に食わないので今回ばかりは本気でやりましたって言ってたら怒られた。
・・・あれ、俺が悪いんじゃないんだけどな。
なつかしい。
だいたいそいつが鈴音をいじめてたわけで、シルヴィアも玲奈も加勢していたわけで・・・。
なぜか呼び出されたのが俺とそいつだけだった。
謎だよなあ・・・ほんと。
それかえこひいきか・・・。
まあ、そんなことはどうでもいい。
それで帰ってきた答えは・・・。
「・・・ばっか。」
ただそれだけだった。




