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たった1人の英雄奇譚   作者: 葵流星
第四章「統合戦技生」
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「地下施設」

優奈さんにベレッタを渡したあと俺と、アレクシア、玲奈の三人は一緒に地下の射撃場へと向かった。

エレベーターで二階分離れている。

地上から何メートル位したなのだろうか・・・。


目標ターゲットイレブン!。」

「補足、交叉、誤差修正・・・撃ちます。ファイヤ!。」

「命中、+0.235-0.12。」

「誤差修正、次弾装填・・・ファイヤ!。」

「命中確認。次、目標ターゲットナイン!。」

「了解、補足、交叉・・・ファイヤ!。」


射撃場の中では既に何組かが射撃をしていた。


「・・・あれって。」

「うん、鈴音と隼人だよ。」

「何で二人が・・・。」

「ええ、鈴音は狙撃手で、隼人が観測手兼護衛なのよ。」

「今日が初めてにしては、隼人くんはいい感じね。まあ、そうでなきゃ困るけど。」

「・・・はあ。」


ただ、うなずくしかなかった。

昨日、今日でいろんなことが起きていて混乱している。

何だっけ・・・アレクシアのホームステイ先が家で、さらには来て初日で統合戦技生の任務を受けていて、その中に玲奈や鈴音の姿まであってそして、隼人も・・・俺も・・・か。


「撃ち方止め!。」

「撃ち方止め。」


さっきまで聞こえていた発砲音が鳴き止む。

すると、隼人と鈴音が出てきた。


「よう、慎也。お前も今日から着任か。」

「おはよう、立川君。それに、アレクシアさん。昨日はどうも。」

「ええ、昨日は良かったわ。いい腕ね。」

「そんなことないよ・・・。彩音には負けるし・・・。」

「ふふ、謙虚なのね。まあ、仙谷さんの腕は知らないけど・・・今日、彼女は?。」

「来てるよ。たぶん、PXピーエックスじゃないかな?。飲み物でも買いに行ったと思うよ。」

「そう、ありがとう。ってことは行き違いになったみたいね。そうか、まあ後で会えるかもね。」

「そうだね。今は、携帯無線機を持ってないと思うし、まあ雫さんもいるから話しているんじゃないのかな。」




「なあ、慎也。」

「なんだ、隼人。」

「アレクシアさんってあんなに話すのか?それとも手籠めに・・・。」

「してない・・・。もうすこし小声で話せよ・・・。聞こえたらまずいだろ。」

「そうだな。」

「そういえば、隼人はいつからここに?。」

「入学が決まってすぐに着任したわ。」

「早くないか・・・。」

「いや、玲奈も鈴音も雫もいたぞ。」

「仙谷さんは?。」

「ああ、仙石は少し後だったな。まあ、本人はやる気満々だったけど体力に不安があるから少し鍛えてからここに来たって言ってたよ。」

「はあ・・・。仙谷さんらしいな。そういうところ。」

「ああ、そうだな。ちなみに仙谷さんは通信士だ。昨日も仲介をしていたってよ。」

「そういえば、昨日お前はいなかったけど・・・何やってたんだ?。」

「昨日は、まだ訓練をしていて出れなかったよ。」

「そういうものなのか・・・。」

「そういうものだ。」

「それって・・・観測手の訓練か?。」

「そうだ、なんか急に決まってな。まあ、俺はそれで良かったと思うよ。前に出るとつい感情的になるからな・・・。」

「そうか・・・。なあ、観測手とか狙撃手とかって?。」

「兵科か?。勝手に決まるぞ。」

「そうなのか?。誰が?。」

「部隊長、神田先生だな。まあ、統合戦技生、特殊公務員もとい民間義勇兵には階級というものはないけど指導者、隊長や副隊長といった役職は存在するぞ。」

「そうなのか、候補生もその枠組みなのか?。」

「いや、候補生は違っていて統合戦技生になるかならないかの選択があるだけだ。イエスを選られば統合戦技生になれるし、ノーだったら普通の生徒だ。候補生というものはないからな。」

「ってことは俺はもう統合戦技生なのか。」

「そういうこと、兵科は今度伝えらるんじゃないか。」

「わかった。ありがとう、それとよろしくお願いいたします。」

「別に他人行儀じゃなくてもいいぞ。先に来ただけだ。階級が存在しない分言葉に気を付けろよ。コミュニケーションは大事ってな。まあ、気負うことはない。」

「そうするよ。」

「あんたたちさっきから何コソコソ話しているの?。」

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