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たった1人の英雄奇譚   作者: 葵流星
第四章「統合戦技生」
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「工廠」

玲奈に案内されて地下工廠に向かう。

エレベーターには地上階三階までと地下階5階まであった。

地下の階のボタンの間にはところどころに点が入っている。

それだけ、深いってことだろう。

まあ、玲奈の話によると地下シェルターだったらしく、米軍撤退後に改修工事を行いこういう作りになったらしい。

このエレベーターはそのときに造られたものの一つだ。

他にもいくつかあるらしい。

荷物運搬用のものもあったと。

まあ、核弾頭か機密書類の類いだろう。

当時はそのことでひと騒動起きた。

けど、結局見つからずわからなかったようだ。

おそらくすぐにどこかへ運ばれたのだろう。

見つかったとしても破片か、塵だろう。




「ここだよ。」

「ここ?。」

「うん、ここが工廠だよ。さあ入って入って。」

「・・・お邪魔します。」

「・・・・・。」


中に入るとさまざまな匂いがした。

オイル、グリス、硝煙のにおい・・・。

巨大な換気扇は止まることなく動いている。

奥では機械が音を立てて作業をしている。

レーンの上には弾丸が。

他のレーンには、プラスチックの平べったいパネルが・・・。


「そうか、ここで作られているのか・・・。」

「ん?。あっ、アレ。防弾プラスチックを作る機械だよ。この国にはわずか数百台しかない貴重なものだよ。五基あるけどそれでも供給量はいっぱいいっぱいなんだ。けど、死なれちゃ困るからね。」

「う~ん、数はあまりピント来ないんだけど生産量はどれくらいなの?。」

「一日に500人分生産できるよ。これ以上生産量を多くするために機械のスピードを速めると質が低下するって言ってたよ。」

「そうなのか。はあ・・・。」


大量生産出来ないか。それでも、2500人分は生産できる。

けどそれでも足りないとは・・・。

我ながら呆れるな。


「いっらしゃい。あなた達が新しい統合戦技生ね。ここの主任の榎戸優奈よ。よろしく。」


うっとりするほどの美声が聞こえた。

振り返るとそこのには背の高い綺麗な眼鏡をかけた女性がいた。

青いつなぎの服を着ていて、髪はポニーテールにしているが、あどけなさはなく妙齢の女性であった。


「初めまして、ドイツから来ました。アレクシア・ヴュルツナーです。よろしくお願いいたします。」

「ええ、噂はかねがね聞いているわ。よろしく。っと、隣にいるあなたは?。」

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