「工廠」
玲奈に案内されて地下工廠に向かう。
エレベーターには地上階三階までと地下階5階まであった。
地下の階のボタンの間にはところどころに点が入っている。
それだけ、深いってことだろう。
まあ、玲奈の話によると地下シェルターだったらしく、米軍撤退後に改修工事を行いこういう作りになったらしい。
このエレベーターはそのときに造られたものの一つだ。
他にもいくつかあるらしい。
荷物運搬用のものもあったと。
まあ、核弾頭か機密書類の類いだろう。
当時はそのことでひと騒動起きた。
けど、結局見つからずわからなかったようだ。
おそらくすぐにどこかへ運ばれたのだろう。
見つかったとしても破片か、塵だろう。
「ここだよ。」
「ここ?。」
「うん、ここが工廠だよ。さあ入って入って。」
「・・・お邪魔します。」
「・・・・・。」
中に入るとさまざまな匂いがした。
オイル、グリス、硝煙のにおい・・・。
巨大な換気扇は止まることなく動いている。
奥では機械が音を立てて作業をしている。
レーンの上には弾丸が。
他のレーンには、プラスチックの平べったいパネルが・・・。
「そうか、ここで作られているのか・・・。」
「ん?。あっ、アレ。防弾プラスチックを作る機械だよ。この国にはわずか数百台しかない貴重なものだよ。五基あるけどそれでも供給量はいっぱいいっぱいなんだ。けど、死なれちゃ困るからね。」
「う~ん、数はあまりピント来ないんだけど生産量はどれくらいなの?。」
「一日に500人分生産できるよ。これ以上生産量を多くするために機械のスピードを速めると質が低下するって言ってたよ。」
「そうなのか。はあ・・・。」
大量生産出来ないか。それでも、2500人分は生産できる。
けどそれでも足りないとは・・・。
我ながら呆れるな。
「いっらしゃい。あなた達が新しい統合戦技生ね。ここの主任の榎戸優奈よ。よろしく。」
うっとりするほどの美声が聞こえた。
振り返るとそこのには背の高い綺麗な眼鏡をかけた女性がいた。
青いつなぎの服を着ていて、髪はポニーテールにしているが、あどけなさはなく妙齢の女性であった。
「初めまして、ドイツから来ました。アレクシア・ヴュルツナーです。よろしくお願いいたします。」
「ええ、噂はかねがね聞いているわ。よろしく。っと、隣にいるあなたは?。」




