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たった1人の英雄奇譚   作者: 葵流星
第四章「統合戦技生」
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「Gun」

「それじゃあ、用意できたわね。あっ、荷物持てる?。」

「持てるよ、これくらい。」

「うん、そうだね。」

「そういえば、慎也君武器はどうしたの?。」

「学校に置いてあるけど?。持ってきた方が良かった?。」

「えっ、いや・・・。そのね、お兄ちゃんが昨日、慎也と射撃の練習するから遅くなるって言ってたから。」


・・・・・。

・・・忘れてた。

ああ、やっと思い出した。

そういえば、昨日大量の弾薬を颯が持ってきてたな。

あと、あの量だと逮捕モノなんだけどね。


「ああ、思い出したよ。颯はそのあとどうしたんだ?。」

「うん、全弾ぶちかましてお兄ちゃんのM-4(エムフォー)使えなくなったって。それで、今日は買いに行くって言ってた。」

「そうなんだ・・・。」


・・・アイツ、よく撃てたな。


「うん、次はP-90(キュウマル)にするとか言ってたよ。」

「・・・サブマシンガンに?。」

「そうだよ、MP-5(エムピーファイブ)も壊したって。」

「壊し過ぎ・・・。」

「そうだよねー、もっと相棒(銃)を大切にしなきゃね。って言いたいんだけど機関部は損傷が激しいし、銃身は焼き尽くしてるから文句も言えないの・・・。」

「それは、仕方のないことなんじゃないのかな。」

「でも、モノは大切にしなきゃ。まあ、銃なんて消耗品なんだけどね。慎也も日々のメンテナンスは行うように、統合戦技生になったんだからしっかりとね。」

「わかってるよ・・・。」


玲奈はどこぞのクラスの委員長と同じような口調で俺にそう言ってきた。


・・・・・。

ふと腰に目をやる。

いつものように黒い物体がそこにある。

買った当初は慣れていなかったが最近は使用することも多く、慣れてきた。

M-4(ライフル)と同じく精度はまだ甘いが、これからだろう。


「武器か・・・。ねえ、玲奈。」

「なに、アレクシア。」

「この近くに銃技工士っている?。腕のいい人。」

「いるよ、ああそうか。まだ、教えてなかったからね。」

「慎也にも教えておくね。」

「ああ、頼むよ。それその、銃技工士さんはどこにいるんだ?。このあたりじゃ聞いたことはないんだけど・・・。」

「うん、そうだよ。この近くじゃなくてこの下にいるよ。」

「っということは地下に?。」

「そうだよ、慎也。地下に銃工廠があって非致死弾頭の開発もやっているんだよ。あと、改造もできるから出してみたらいいと思うよ。」

「そっか。弾も売ってるの?。」

「売ってるよ。でも、支給されるからお金の心配はしなくていいよ。

国が払ってくれるから。でも、その代わりに任務もこなさなきゃいけないよ。

けど、ゲームみたいな任務クエストじゃなくて死亡することもある任務ミッションだよ。

やめるのなら今のうちだよ。

もう後戻りはできないから・・・。」


・・・・・。


玲奈は同じ目をしていた。

空虚で冷たいが本質はそれと似ていた。

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