「迷子の迷子のアレクシア」
櫓の中は綺麗だった。
まあ、警備員が武装していることを除けばそうだろう。
都心部では警備員が銃を持つことはあるが、それは官庁街などだけだ。
一般には武装していない警備員が多い。
拳銃は携帯しているが。
「・・・・・。」
「・・・どうしたの?。」
「いや、何で俺はこんなところにいるのかなっと思って。」
「・・・何を言っているのかわからない。歩いてきたからでしょ。」
「・・・いや、そういうことじゃなくて。」
「・・・何なの?。」
「何でもない。」
「・・・そう。」
エントランスに衛兵がいる建物なんて入ったことない。
しかも、ライフル持ってたし。
どんだけやばい施設なんだよ・・・ここ。
アレクシアはひたすら進んで行く。
時折、検問所で許可証を見せては進んで行く。
どこへ行くのだろうか。
同じような景色が回っていく。
一片の曇りのない純白の壁、どこか病院に似た手すり、ただ白い光を灯す蛍光灯。
色があるのは床だけだ。
その床もうすい水色なので白っぽい。
もういやだ。
っと思ったその時、アレクシアは止まった。
・・・・・。
・・・近くね。
辺りを見回してみると、入ってきた入口のすぐ近くだった。
っとすると・・・。
「なあ、アレクシア。もしかして迷ってたのか。」
「・・・・。」
アレクシアがフリーズした。
どうやら本当に迷っていたらしい。
耳まで真っ赤だ。
「・・・るさい・・。」
「えっ・・・。」
アレクシアさん?。
「・・・うるさい、うるさい、うるさい!。私だって間違えることはあるんだから!。揚げ足をとるな、バカ~。」
「ちょ、待て。痛い、痛いってアレクシア。」
「うるさい、うるさい、うるさい!。」
子供のように泣きじゃくるアレクシア。
頼むから叩くのをやめてくれ・・・。
みぞおちに入ってるんだ。
「・・・なにをイチャついているのだ、貴様ら。」
「「へっ・・・。」」
アレクシアのポンポンが収まる。
正確にはグサグサだけどな。
声が聞こえた方に顔を向けるとそこには、冷たい笑みを浮かべた神田先生がいた・・・。




