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たった1人の英雄奇譚   作者: 葵流星
第四章「統合戦技生」
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「迷子の迷子のアレクシア」

櫓の中は綺麗だった。

まあ、警備員が武装していることを除けばそうだろう。

都心部では警備員が銃を持つことはあるが、それは官庁街などだけだ。

一般には武装していない警備員が多い。

拳銃は携帯しているが。


「・・・・・。」

「・・・どうしたの?。」

「いや、何で俺はこんなところにいるのかなっと思って。」

「・・・何を言っているのかわからない。歩いてきたからでしょ。」

「・・・いや、そういうことじゃなくて。」

「・・・何なの?。」

「何でもない。」

「・・・そう。」


エントランスに衛兵がいる建物なんて入ったことない。

しかも、ライフル持ってたし。

どんだけやばい施設なんだよ・・・ここ。


アレクシアはひたすら進んで行く。

時折、検問所で許可証パスポートを見せては進んで行く。

どこへ行くのだろうか。

同じような景色が回っていく。

一片の曇りのない純白の壁、どこか病院に似た手すり、ただ白い光を灯す蛍光灯。

色があるのは床だけだ。

その床もうすい水色なので白っぽい。

もういやだ。

っと思ったその時、アレクシアは止まった。


・・・・・。

・・・近くね。


辺りを見回してみると、入ってきた入口のすぐ近くだった。

っとすると・・・。


「なあ、アレクシア。もしかして迷ってたのか。」

「・・・・。」


アレクシアがフリーズした。

どうやら本当に迷っていたらしい。

耳まで真っ赤だ。


「・・・るさい・・。」

「えっ・・・。」


アレクシアさん?。


「・・・うるさい、うるさい、うるさい!。私だって間違えることはあるんだから!。揚げ足をとるな、バカ~。」

「ちょ、待て。痛い、痛いってアレクシア。」

「うるさい、うるさい、うるさい!。」


子供のように泣きじゃくるアレクシア。

頼むから叩くのをやめてくれ・・・。

みぞおちに入ってるんだ。


「・・・なにをイチャついているのだ、貴様ら。」

「「へっ・・・。」」


アレクシアのポンポンが収まる。

正確にはグサグサだけどな。


声が聞こえた方に顔を向けるとそこには、冷たい笑みを浮かべた神田先生がいた・・・。


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