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たった1人の英雄奇譚   作者: 葵流星
第四章「統合戦技生」
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「講義」

「はあ・・。」


神田先生の口からため息がこぼれる。


「・・・・・。」

「・・・・・。」


・・・気まずい。


部屋を見渡すが特に目を引くものはなく紙の束があちこちにある。

会議室だ。

それにしても・・・。

第三会議室と書かれたプレートが扉についているだけで真正面から見なければわからないとは・・・。

それに、銀色に白文字とは・・・。

さすがにゲシュタルト崩壊するレベルだ。

この建物には白色が多すぎる。

まったく・・・どうなってんだろうな。

エレベーターとエスカレーターもあったが、他の階も同じような白色なのだろうか。

もはや病的だな。

っと俺が思っているとさっきため息をついていた神田先生が話し始めた。


「アレクシア。」

「はい。」

「楽しいか?慎也との共同生活は?。」

「はい。よくして頂いています。今のところ不備はありません。」

「そうか。まあ、何よりだ。」

「それよりも昨日のことは慎也に話したのか?。」

「ええ、統合戦技生候補として選ばれたことを伝えました。あとは彼の決断次第です。決まり次第彼を私の部隊に入れるつもりです。」

「・・・アレクシア。統合戦技生については?。」

「いえ、何も。」

「・・・まったく。」

「なぜですか?。」

「・・・はあ。アレクシア。この国では統合戦技生は有名ではない。だから、統合戦技生について説明しろと言ったはずだが。」

「・・・すいません。」

「まったく・・・。立川!。」

「はっ、はい。」


急に声をかけられたので声がうわづる。


「統合戦技生について知っていることは?。」

「えっ、いえよく知りません。」

「・・・まったく。」

「・・・・・。」

「はあ・・・。まあいいだろう、アレクシア。貴様も聞いていろ。」

「はい。」

「はあ・・・。統合戦技生とはフィリピン警察の対薬物部隊を前身として新たに設けられたものだ。

当時は、青少年の薬物中毒者の増加防止として学校に通う生徒を監視官として学校に通いながら密告するというスパイのようなものだった。そして、その選ばれた生徒の一部はそのまま警察官になり、この制度に対する権限を拡大した。そして、有事の際は兵隊として戦えるようにもした。これが一般の生徒との違いだ。日本で言えば旧予備自衛官、現国土義勇軍の制度と同じだ。そして、この制度は海を渡りヨーロッパ各地へと渡った。スイスが一番最初にこの制度を導入、イタリア、フランス、ドイツも続いて導入、法制度化まで行った。しかし、日本は反対派が多かったがアメリカン・バイヤー事件を受けて導入した。それでもなお、反対が多かったため八王子や日光、北海道など屯田兵や千人同心など歴史的に武装した一般人がいたことがあるなどこの制度の導入に積極的だった都市ではすぐに訓練が始められた。現在は統合戦技生の大会が行われているが日本の順位は低い。これは、練度の問題ではなく他の国々が軍隊と絡めているためである。日本では、警察学校などの生徒は統合戦技生になれない、それは日本の防衛力を秘匿するためである。まあ、他の国々は力を誇示したいのだろうな。それとこの統合戦技生の育成が大々的に行われているのは日本で数校である。この横田第一高等学校はその中の一つある。それもほとんどが秘匿されているため統合戦技生が知られていないのが現状だ。以上が統合戦技生についてだ。」

「はあ・・・。」


・・・。

すごいっていうのはわかった。

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