7話 雷鳴と岩戸
雷鳴と岩戸
天岩戸に隠れつつ、蜻蛉切で守りを崩していっていた私、詩織はいつの間にか囲まれていることに気が付いた。まだ焦る時間ではないですが、少し手を、いやいい手がありますね。
「どこの軍でしょうか?」
「救世の犬かと思います」
「あまり戦いたくないですが、来たからにはしょうがありませんね」
ならば、名乗りを上げて、此方に注目させ、救世の犬をトールの雷攻撃で一網打尽にしますか。
「やあやあ! 我こそは源羽軍の部隊長、成水詩織也! 武勇に自信があるものは我に挑むがよい!」
よし、周りの注目を集めました。そしてここにも雷の柱が落ちてくるでしょう。ならば!
「さあ、美智。逃げますよ」
「え、ああ、そういう事ですね」
美智も理解してくれたみたいで、二人で天岩戸に入り、そして岩戸を閉めて、そして。
「なんだ? あたりが暗くなったぞ?」
俺、松平 正元は目の前で名乗りを上げた奴に挑みに来たのに、岩の中に逃げていったところで、いきなり周りが暗くなった。まるで夜のように。
しかしそれ以上に、雷の光と音が凄い。そして、鉄塔に落ちてきている。かなり危ない、何名かは電撃で倒されたようだし、仲間は怯え切っている。
「あれが、犯人か?」
空に飛んでいる要塞のようなものを睨みつける。なら、アレに雷を落とすか。
「天誅だ!」
あ、要塞が煙をはいて、山の方に落ちたぞ。わが軍には被害なし、周りの救世の犬に連絡を取り、落ちた要塞を追跡させる、ついでに、岩を攻撃してみたが、どうも攻撃が通っていない。なら、
「とりあえず、要塞を確認だな」




