11話 モニカの戦線復帰
モニカの戦線復帰
ああ、もう無理や。これ以上あんな化け物と戦えるわけがない。戦闘機にドローン兵器、これだけならマシやった。うちならやれたはずやった。でも、アレは、砂は予想外や。
「ここにきて、あのへんな砂が来るとは、最悪や」
砂が、飛龍を、蒼龍を襲おうとしている。それにうちの零戦かてもう落ちかけている。内が乗っている零戦以外は、すべてあの砂に吸収されてもうた。
「皆聞きなさい! 窮地ですか。助けが必要ですか? あなたたちは、輸送しているだけなのに、そうお思いでしょう。ですが、それも戦闘行為なのです」
なんや、この聞き覚えのある声で、変な呼びかけしているやつは。そりゃ助けてほしいに決まっとるやろ。
「ん? 待てこの声は!」
少し力が湧いて来た。この声は間違えなくあの人や。でも声紋をコピーして違う人物が喋っているだけかもしれん。だから、言葉の続きを聞かせてくれ!
「それでも助かりたいのなら、自分の力を、勇気を信じるのです! さあ立ち上がりなさい! 赤槍の皆! モニカ・ウエアは此処に居ます!」
「こりゃ、負けている場合やあらへん! まだ動けるな! 行くで!」
燃料を込めて、零戦を鼓舞する。すると、何か機体に変化があったみたいで、塗装が白うなった。そして、頭によぎる言葉を叫ぶ!
「あんたが蘇ったなら、うちは亡霊になってでも付いて行く! 行くで、ホワイトゼロファイター!」
ホワイトゼロファイターそれは、米国の見たゴーストだ。それをうちは零戦とだからと言う事で紐づけ、再現した。その能力は、レーダー機器を混乱させ、通常ではできない動きをなしえるといったものや。それは周りの、吸収されつつあった零戦に波及し、殻を破ったかのように、塗装を解除、それらは離脱に成功した。そしてそれらも、白い零戦になり、異常な速さで、敵機を潰していく。そして砂はと言うと、いつの間にか蒼龍の方に集まり、その甲板には、
「ウエア! 蘇りはったか! なら機工装着や!」
うちは機工を装着して接近、ウエアの隣に立った。
「礼華、今までありがとうございます。皆の世話を焼いてくれて」
少し涙が出る。死んだと思っていたから。でもでも! 生き返ってくれた。やから!
「ええねん、でもな、今後はどこも行かんといてな!」
「……ええ。では行きましょう!」
「せやな!」
私たちは砂の集合体と対峙する。
滅魔の一撃
「あ、あれは!」
私、アミ・ホーネットは、船で待機していると海に浮かぶ空母ホーネットが目に入った。そこまでには、空母蒼龍、飛龍と駆逐艦水無月、長月と空母信濃が戦っている。
「あそこに、フラワーがいるんだ! でも悪魔が」
「どうしましたか? アミ様」
「うん悪魔がどこに行ったのかなって、で、フラワーがあそこに居るから行きたいっていうのもあるんだ」
「そうですね……。では、此処はわたくしにお任せください。たしかに、あなたは今、悪魔が離れて、威厳もなくなっておりますが、それでもわたくしの認めたご主人様なのですから」
「そっか。じゃあ、お願いね」
とりあえず、ドーリ(ワイバーン)に乗り、接近しようとした。けど、ある高度に達すると、ドーリは怯え、急降下するのだ。だから、蒼龍に降りて、そこから八艘跳びの要領で。と考えていたんだけど、いつぞやの賢者の砂と、ウエア、礼華が戦っていた。
「あかんな、こりゃ。一度逃げたほうがよさそうや」
「そうですね。ですが、周りに影響は出ていません」
「あはあはハッハははあっははは! ワたシに全て吸収させなさい! すべてすべて! お前たちも吸収させロ!」
成程、周り子が巻き込まれていないなら、倒してしまおう。滅鬼を構え、
「邪魔だよ。そろそろ消えなさい!」
一線。砂の一粒に滅鬼が当たる。するとそこから伝播するように、他の砂たちも消えだした。
「ははは? 何故? 本体ハ斬らレてなイのに、きえ……?」
「そう、あなたはあまりにも人から離れて、魔の者に分類された。だからこの滅鬼なら、簡単に斬れる!」
「馬鹿な! 嘘よ! あり得ナいゾ! なんでボくガ、キえ、きエ! やだぁーーーーーーーー!!」
「そんな! あの敵が一瞬で?」
「まあ相性の問題だよ。じゃあ、私はあのホーネットに行くよ」
飛龍、水無月に飛び移り、信濃に跳び乗った時、いきなり信濃は消えだした。
「ええええ! ど、ドーリ!」
ドーリを再度召喚。背中に乗せてもらい、空を飛ぶ。あ、飛べている! 何かが空を抑えていたのをやめたみたいに。よしそのまま、ホーネットに行こう!




