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10話 時間外

 時間外




 数分前


「そこの子。あなたがその駆逐艦を操っていますね」


「誰!? これ以上敵が増えられるのは辛過ぎなんだけど、って足が動かない?」


 僕こと皐月は隣に居るメイドさんの存在と、自身の足が動かなくなっている事に気づいた。てかこの人何処から来たんだろう?


「今、時が止まっています。それにより、足の装備が波をかけないようですね」


「あ、そういう事なんだ? って時を止めるってどういう事? そんな能力強すぎだよ!」


「わたくしの能力です。お気になさらず」


 気にするなと言うのには、強すぎる能力。けど早く先の話を聞かないと、いつこの人の能力が切れるか分からない、制約もあるだろうし、限界もあるだろう。だから、此処はぐっと飲みこんで、


「はあ、で、なんで時を止めてるんだい?」


「貴方に良い話を持ってきました」


「それは僕が聞いて判断する。で、話は何?」


 警戒を強める。どう考えても怪しいもん。でも助けが欲しいとも思っているから、とりあえず聴こう。


「わたくし達はあなたを助けに来ました。もう、あの戦艦は沈むでしょう」


「え?」


「では、時を進めましょう。動く準備を」


「え、まって、手段は? 誰がどうやって!!」


「止まっている時間内で言う話ではありませんが、時間がありません」


「う、うん」


 少し周りを見渡すと、たしかに砲弾、弾等が止まっている。と言う事はすぐ動ける体制になる必要があるね。


「では回避(まとやく)頑張ってください!」


「うん! はあ?」


 すべてを回避することは不可能だね。なら!


「文月御免!」


 駆逐艦文月を機工から出港、盾にする。着弾、文月はボロボロになって沈んでいく。本当にごめんね、文月。


「ふう」


 さっきのメイドさんが言ったように、武蔵は沈んだ、で、武蔵がいた場所には2人の女性が相対していた。戦いに参加しようにも、駆逐艦の僕にはどうしようもない。だから僕は、防空に努めつつ、潜水艦を準備した。




 




「さあ、決断の時だ。礼華の零戦は一機を残して、いや、礼華を残してすべて墜ちた。このままじゃ制空権なんて取れない。だが君が出れば、少しはもつのでは? それに」


「次は何ですか?」


「賢者の砂が現れた。このままじゃ、あの機工たち、全員吸収されるぞ」


「!!」


「それでも助けないのか? モニカ・ウエア」


「……分かりました! 行きます!」


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