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男女入れ替わりダンジョン配信!~元地下アイドルと落ちこぼれ退魔師、中身を交換したらお互いにとって最適な環境だった  作者: あけちともあき
踊ってみた動画伝説

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第85話 新事務所を見に行こう

「あ、いいところに来たね! 花咲里社長から新しい事務所の話が来たから、これから見に行くんだ」


「あ、そうなんですか!」


 社長とリーシュさんと鳥乃さん。

 三人でお出かけみたいだ。


「上鳴くんも一緒に行こう」


「えっ、でも誰もいなくなったら、事務所に花咲里さんが来た時びっくりするんじゃないですか?」


「彼女は実家に帰ってるから大丈夫。お父さんと今度の休みに釣りに行くんだって」


「ほえー」


 以前、花咲里さんのお母さんがいらっしゃった時、花咲里さんが男の子になったアーカイブを見て寝込んだという彼女のお父さん。

 完全に吹っ切ったんだろうか。


「君のダンス動画が凄い再生数でね……。そこを入口にしてうちのグッズにまた新しいお客さんが流れ込んでて……!」


「生産が間に合ってないんですよねー。すごーい!」


「今まさに会社が大きくなっていく瞬間に、私、立ち会ってます! 興奮!!」


 社長、リーシュさん、鳥乃さんが三人とも鼻息が荒い!


「ってことで、会社が好調なのは立役者である君のお陰だからね。ぜひ、一緒に事務所を見て欲しい。君の希望を一番に聞くぞ」


「そうなんですか? でも僕、全然希望とか無いなあ……」


 うーんと言っている間に、僕は車の後部座席に詰め込まれてみんなと一緒に新事務所に向かうことになってしまった。

 そこは、駅をまたいだ先。

 駅前をちょっと抜けて、線路沿いに少し行ったところにあった。


 徒歩で向かっても良かったのでは?


「ここね、ビルに専用の無料駐車場があるんだ。だから駐車料金を払わなくて良くなる。これ凄いことだよ」


 社長が興奮してる!

 なるほど、ビルに地下駐車場がある……。

 車を停めて、地下から乗れるエレベーターへ。


「フロアは三階なんだ」


「ビルの真ん中くらいですね」


「楽しみですねー! 社長、やっぱり事務所に住むんですか?」


「明らかに入浴できる設備が無いからやめるべきです」


「ええーっ」


 女子二人にわいわい言われている社長。

 事務所も華やかになったなあ。


「ほらー。かざりちゃんも事務所で寝泊まりするのはどうかって思ってますよきっと」


 鳥乃さんが僕を盾にした!


「い、いやあ僕は」


「女子が三人でそういう意見を出してるので、社長はそろそろちゃんと賃貸に住むべきです! 税制の関係で、住居と職場を分けたほうがそろそろ良くなるんですから」


「そうなの!?」


「そうなんだ!? っていうか僕は男なんですけど……」


「かざりちゃん、仕草まで完璧に女の子になっちゃったからねー」


 リーシュさんがニコニコしながら、僕を眺める。

 確かに……。

 女子としてかなり染まってきた感じがある。


「さ、さあついたぞ! どんな事務所かなー。楽しみだなー!」


 エレベーターから降りた三階。

 なんとここは、ビルのフロアが丸ごと一つ空いているのだった。

 なんで!?


「ひ……広い……! 今までの事務所の三倍……いいえ、五倍くらいあります!!」


 驚く鳥乃さんと、なんかのんびりしている社長。


「そりゃあ、今までの事務所は狭かったからね……。あー、確かに給湯設備とトイレしかない。これは入浴とか無理だなあ……。賃貸で暮らすかあ……」


「でも、ここって安かったんでしょ? どうして安かったんだろう……」


「事故物件だからですよ」


 リーシュさんの疑問に、さらっと答える鳥乃さんなのだった。


「えーっ、事故物件なんですか!? 僕、何もかもが初耳なんですけど」


「ふふふ、今回かざりちゃんを連れてきたのはこれが理由でもあります。このフロアは先日まで、丸ごとダンジョンだったんです。その前にここに入っていた会社でゴタゴタがあって、最後は刃傷沙汰になったそうなんです。死者は出なかったものの、それで会社が傾き……陰陽道で言う悪い気の流れになったところで、ダンジョンになっちゃったんですね」


 ダンジョン化を防ぐ御札を更新できないくらい経営が悪化したらしい。

 それで、冒険配信者がやって来てダンジョンを攻略した。


 なのだけれど……。

 後に入ってきたテナントは、霊障が頻発するということで撤退。

 次に入ったテナントも、働いている人が次々体調不良になるということで撤退したみたい。


 今は悪い噂が広がり、誰も入らないテナントになってしまった……。


「ということで、いいところにあって部屋も広いのに、賃料が相場の半額なんです。恐ろしく安い」


「ほえー」


「かざりちゃん、やっちゃおう! このテナントに潜む原因をぶっ飛ばして、ここを安く使っちゃおう!」


「期待してるよ上鳴くーん!」


「ひええー」


 なんか期待を寄せられてる!


「仕方ないなあ……。エコバッグは常に持ってるので」


 僕はカバンからエコバッグを取り出す。

 そうしたら、風神号もピョーンと飛び出してきた。


『マスター、いつでもバーチャライズいけます』


「うん、お願い! バーチャライズ!」


 僕の姿が、きら星かざりに変わった。

 今日はリスナーさんいないけど大丈夫かなあ……。

 一応、リアルタイム配信で突発のを流しておこう……。


「こんかざでーす。今日は新しい事務所予定地に来てます。あのですね、事故物件でした。なので原因を僕がえいっとやっつけて、安全な物件にしようと思います」


※『突然配信が!!』モチョチョ『俺は常に全裸待機してるぞ』モデレーター『処します?』モチョチョ『やめてえ』


「わー! いきなり始めたのに結構見てくれてる! えーと、一応事務所の窓から見える光景にはモザイク掛けてます。詮索しないでねー。それじゃあ、ダンジョンかもしてないっぽい広い事務所を歩いてみようと思います……」


 これ、本当に僕が解決できる案件かなあ?

お読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
今のかざりんでどうとにもならないなら、多分迷宮省が表立って動かなきゃいけないレベルの案件になるんじゃないかなぁw
ひょっとしてエコバッグで戦ってるときって中身なしの布切れみたいなので殴ってる!?
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