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男女入れ替わりダンジョン配信!~元地下アイドルと落ちこぼれ退魔師、中身を交換したらお互いにとって最適な環境だった  作者: あけちともあき
歌とかダンスとか

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第78話 あれっ、割と僕、動けるぞ?

 ダンススタジオにやって来た……。

 花咲里さんの横に、スーツ姿の小柄な女の人がいる。

 髪の毛がツンツンしてて、目つきもちょっと鋭い。


「狼我美里です。半年ちょっと前まではウルヴァリン狼我をやってました」


「あたしの先輩」


「まさかあの狂犬ラーテルが男子になっちゃうなんてねえ……。結構いい男……。どう? お試しで付き合ってみない……?」


「やめておきます」


「あ、あ、どうもー」


 僕はペコペコした。

 花咲里さんと仲良しな感じだよね。

 サーバルさんの時のようなピリピリ感がない。


「ちなみに……狼我先輩はサーバルより強い」


「地下アイドルって腕力対決みたいなのあるの?」


 どうでもいい情報を聞いて、首を傾げる僕なのだった。


「なるほど……。あのラーテルが、中身が入れ替わるとこんなに……。かわいいかも知れない」


「どうもどうも」


 ぺたぺた触られた。


「ちょっと狼我さん! セクハラ! あたしの体なんだからセクハラですよー!」


「あーごめんごめん。やわらかーくて抱きしめたくなる」


 放課後プレデターズの人達、ボディタッチが多めだったりする……?


「気を取り直して! 狼我さんの厚意で予約が取れたの! んじゃ、練習するわよ! ……とは言っても、あたしもダンスから離れて久しい……」


「だと思って、私が振り付けを作ってきた」


 ウルヴァリン狼我さん、サッとスーツを脱ぎ始める!

 その下に、レオタードが!!


「スーツの下にレオタードを!? トイレとかどうするつもりだったんですか!?」


「まあ脱ぐしか無い……。トイレは全裸になるしか……」


 とんでもない会話してるなあ。

 そういうことで、練習が始まった。


 基本的に、狼我さんが考えてきた振り付けを音楽に合わせて踊っていく。

 ほうほう……。

 これがダンス……。


 僕が経験したことのなかったものだ。

 一通りダンスを見せてもらって、これを足元からちょっとずつ真似していって……。


「花咲里さんが覚えるの早い!」


「そりゃあ元本職ですから」


「はー、手足が長いスタイル良い男子が踊ると絵になるわ~」


「狼我先輩おばさんみたいですよ」


「私ももう27だからね……」


「あっ」


「あっ、じゃねえー!! でも地下アイドルしながら今の会社でアルバイトしてたお陰で、正社員で雇ってもらえたから……」


 人生、保険はかけておくものだとしみじみ語る狼我さんなのだった。


「それはそうと、明日奈。あんたブランク長いせいで動きが雑になってる! ま、初見でそこまでコピーできたのは良し。ただし! 手指! 足取り! 神は細部に宿るからね!」


「うおお、鬼のウルヴァリンが戻ってきた……! この人、放課後プレデターズのダンスリーダーでさ」


「なるほど~」


 色々な役割の人がいたんだなあ。

 あと二人いて、リーダーやってた人と、プレデターズ最初期からのメンバーの人。

 この調子だと、みんなに会えそう。

 えっ? 幻のシックスメン? それはなんだろう。


 なお、狼我さんが最年長、花咲里さんが最年少らしい。


「狼我さん、でも凄く若く見えます。学生さんかなって思いました」


「ほんとー!? 明日奈の中に入ってる明くんはいい子ねー!! 後でご飯奢ってあげる」


「ありがとうございます!」


「それと明くん、ダンス完全に初心者でしょ。明らかに動ける人の動作だったけど、ダンスはもうちょっと見栄えのある動きが必要なんだ。これできるようになると、配信でも映えるようになるよー」


「な、なるほどー! そのための練習でもあった!」


「そ、そうよ」


 花咲里さんが肯定した。

 何も考えてなかったね?


 結論。

 僕、かなり動ける。

 あとは、ものすごく体力がある。


 もともと鍛えられていた花咲里さんのボディに、僕が蓄えた脂肪で体力も大いについて……。


「ひたすら動きを繰り返して……そうそう! 洗練されてきてる! いいよいいよー! 1,2,3! 1,2,3!」


「うーん、明の動きがどんどん良くなる。あいつ、リズム感もあるのね……」


「私のほうが足腰に来た」


「あっ、狼我さんがダウンした」


「明ってこの体もだけど、基本的にやたら体力あるわよね……」


「そりゃあもう、法術が頼りにならないから素の体を鍛えるしか無かったもん」


「語尾まで女子みたいになって! うっし、じゃああたしらで仕上げてくわよ」


「花咲里さんも踊るの?」


「あたしは……ダンスする機会が遠そうだなあ。あ、いや! 音ゲーのリズムで戦う時に、ダンスも取り入れていきゃいいのか! そうだ! それだ!」


 なにか思いついたっぽい。


「お互いでダンスを練習してさ、これを配信に取り入れて合せでやろう」


「合せ?」


「ペアでダンスする的な戦い方ってこと。あたしのスタイルは音ゲーっしょ? でも今までの明のって、そういうリズムじゃなかったじゃん。あたしは連続していく点。明は自然に続いていく流れ。そういう感じだったの。んで、この持ち味はそのままにして、同じダンスを基礎に取り入れたらどうなるか……ってことよ!」


「……動きに統一感が出るってこと?」


「そういうこと!」


「ダンスを私が考えたってのはちゃんと宣伝しといてねー」


 休憩中の狼我さんからリクエストが来た。

 もっちろん。


 なんか、これから配信していく道が見えてきた気がする。

 これはなかなか面白いかも……!


 こうして、僕と花咲里さんでお腹がペコペコになるまで練習。

 以後もちょくちょくレッスンしようという話になったのだった。


 よーし、頑張るぞ!

 ……あれ?

 そもそも、ダンスを勉強しようと思ったきっかけってなんだったっけ……?

お読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
 ウルヴァリンはXなアッチしか思い浮かばなかったけど、検索したらクズリか。  そんでラーテルと同列に語られるほど獰猛で凶暴、と(苦笑)
ウルヴァリンかぁ……プレデターズのネーミングは今更ながら物騒だなぁw
>幻のシックスメン きっと濃いメンツの中で更にミスディレクションとか使って 影を更に薄くしていたんだろうw
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