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男女入れ替わりダンジョン配信!~元地下アイドルと落ちこぼれ退魔師、中身を交換したらお互いにとって最適な環境だった  作者: あけちともあき
夏休み後半戦伝説

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210/213

第210話 囮に最適!?

『マスターはしっかりと唐草さんを守ってると思うんですけど……。唐草さんがいらんところでジャンプしたり放置されてる車に飛び乗ったりして、自分から弾に当たりに行くんですよね』


「濡れ衣ナリー! 小職はじっとしているのが苦手ナリ。裁判の時もぴょんぴょん飛び跳ねててよく裁判長に注意されるナリ」


※『なんだこの弁護士!?』『ふうらいエレメンツ、凄いメンバーを加えたなあ』『配信してないってマジ!?』回転『あれで普通のスタッフなのか……!!』『いや、鼻に割り箸差してピーナッツをつまむ配信とかはしてる』『そっちの側の配信者かよ!!』


「事務所のスタッフの人が紹介してくれた人なんですよ。うちはコネ入社です!」


※『俺もふうらいエレメンツ事務所入りたい!』『悲しいかなコネがない!』


 さて、唐草さんは自分から敵に当たりに行くけど、点滅するだけで別にあんまりダメージ受けてないっぽいし、ポケットからサラダチキンみたいなの取り出してガシガシ食べると回復してるっぽいから、気にしなくていいかな。


『本当に人間なのですか?』


※回転『数億人に一人くらい、こういう変な人が出現する事があるんだ。かつてのきら星時代にも、彼女の仲間として存在していたんだよ』今川『懐かしいでおじゃるなー! あらゆる攻撃を受け止めるもやしボーイ!! 実際に会ったことあるでおじゃるよー』


 「そうだったんだ! じゃあ唐草さんは普通にいる人なんだねえ。勉強になりました」


※『普通……?』『普通にはいないw』『あっ、また弾に当たりに行ったぞ!!』『なんでじっとしてられないんだ!』『というか一般弁護士が軽々と車に飛び乗るジャンプをするなw』


 こうしてダンジョンは後半戦。

 なんか唐草さんには攻撃が当たるので、天使たちが調子に乗って出てくる。

 それを僕が片っ端から撃ち落とすのだ!


「小職も回避が上手くなってきたナリ。弁護士以外の新たな才能が目覚めてしまったナリ~」


※『かざりんが射撃上手くなってきてるんだよw!』『狙われているところが明確だから、この弁護士の射線上を狙えばいいんだもんな』『ガトリングガンなのに狙撃してるみたいなもんだぞ』『どういう狙いをしてるんだ……?』


 スポンジ弾がばらまかれるので、天使が逃げようとしてももう遅い!

 避けられずに『ウグワーッ!!』と弾けていく。

 そしてついに業を煮やしたのか、ボスモンスターになった天使が出てきた。


『うごごーっ! 我こそ今回の作戦に参加した七体のドミニオン最後の存在! 我に弾は通用せぬ!』


「身長5mくらいの天使が飛んでくる! 弾を撃っても、回りを周回する天使の壁に遮られちゃうねこれ!」


※『かざりんピンチか~!?』モチョチョ『空でも飛べない限りは……! 飛ぶしか!』回転『そんなばかな』


『いや、いけます! ロボ!』


 風神号のところに、烈風ロボが走ってきた。

 そして、武者と入れ替わりでペンダントに合体!


『マスター!』


 風神号を中心にして、3mくらいのロボが出現した。

 大きな鋼の翼が展開!

 それが飛び上がって、僕に背中を見せてくる。


『私に乗って下さい!』


「ありがとー!!」


 ぴょーんと風神号ロボの背中に飛び乗った僕。

 ドミニオンから放たれる光の雨は、エコバッグに持ってきていた折りたたみ傘で防ぐぞ!


「うわーっ、小職だけ剥き出しナリ~!」


『ええい、奇妙なものを連れてきおって! あれは貴様の連れた悪魔かなにかであろう! 天使を惑わせるとは!』


「あれはうちの新しいスタッフで普通の人間です!」


『嘘をつくな!! あんな人間がいるか!!』


※『これはドミニオンさん正論w』『天使が正しいこと言うとは思わなかったな……』『たまに出てくるんですよ、ああいう人間が』


 唐草さんが天使の集中攻撃を受けている間に、僕はドミニオンと空で対決。

 ガトリングガンの弾が切れてしまったので、ここからは鈍器として使うのだ!


 ドミニオンの回りを飛び回る天使を、ガトリングガンで叩く!


『ウグワーッ!』


※『すげえ野性的なバトル!!』『天使のビームを武器で受け止めてたな!』『うおっ、懐まで潜り込んだーっ!!』


『不敬! 不敬なり!! 父なる神の御力をここに示し! 汝を断罪せん!!』


 ドミニオンの手に、光り輝く剣が召喚されてきた。

 凄い速さで振り下ろされるこれを、僕はガトリングガンで受け……おっと!

 ガトリングが壊された!


 だけど、それを見越して下にはエコバッグを用意してある。

 沢山の人の思いが染み込んだエコバッグは、ドミニオンの剣を弾いた。


『なっ!? 断罪の剣が!! 罪の重さに応じて力を増す剣が……!!』


※モチョチョ『かざりん、ノットギルティ!!』『弁護士を囮にしてるけど無罪!』


『マスター、加速します!』


「お願い! うおー! エコバッグを巻いたパーンチ!!」


 僕の拳が輝く。

 今までずっと付き合ってきたエコバッグが、僕を強くしているのだ。

 パンチは、受け止めようとしたドミニオンの剣を粉砕し!


『馬鹿なーっ!!』


 そのまま胴体に突き刺さった!


『ウグワーーーーーーーーーーーーーーッ!!』


 そこから爆ぜるドミニオン!


※回転『同接パワーの一点突破!!』『いったーっ!!』『やったーっ!!』


 ドミニオンの爆発と同時に、芋洗いジャンクションを覆っていたダンジョンが消滅していった。

 回りには、天使と戦っていた他の配信者さんが姿を現す。

 どうやらドミニオンの他にも、中ボスクラスの天使がちょこちょこいたみたい。


 本当に天使側の大規模攻撃だったんだなあ。

 いよいよ、敵対する姿勢を隠さなくなってきた。


「かざりさーん! 小職はもうダンジョンはたくさんナリー! 帰るナリー!!」


 服がボロボロになった唐草さんが呼んでる。

 今日のMVPだったなあ。

お読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
 そういやこの弁護士って、ダメージ食らった表現はあるけどハートが削られてる感じはしないんよね。  つまりこいつ、サバイバルモードじゃなくてクリエイティブモードのスティーブかぁ?
おお、ロボはジェットスクランダー的な立ち位置でしたか(大分違う)(俺ならかざりんを空から攻める)
やっぱりカイワレの系譜だったかw
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