↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
男女入れ替わりダンジョン配信!~元地下アイドルと落ちこぼれ退魔師、中身を交換したらお互いにとって最適な環境だった  作者: あけちともあき
ここからは慰安旅行だ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

199/217

第199話 宴会だ!

 宴会場に、ふうらいエレメンツ用スペースが用意されていた。

 というか、最近は集団で社員旅行をしてくる会社というのが存在しないらしい。


 お陰で、広大な宴会場が衝立で区切られて、あちこちでめいめいに食事が行われている。

 こんな利用方法が……。


「ちなみに朝はここでビュッフェらしいよ」


 ルンテさんが驚きの話をしてきた。

 宴会場でビュッフェ!?

 足元は畳なので、当然ながら裸足で歩き回ることになる。


 裸足ビュッフェはあまりにも新鮮過ぎる。

 そして夕食は海鮮づくし。


 すぐ近くが港なので、取れ立ての魚貝の刺身に、煮物、揚げ物。

 個人用の鍋まであって、さらに地場産の野菜もふんだんに用いられている。

 絶対に美味い。

 そして健康的。


 あたし、普段は明としょっちゅう大鍋料理食べてるからなあ。

 大食い2人分だと、食費がかなり安く収まるのだ。

 こういう小皿で綺麗な料理が出されてくるのはとても新鮮。


 明が刺身で一膳食べきって、すぐにおひつからご飯を盛っている。

 それに恵美奈が続いた。

 そして遠慮がちに瞬平がお代わりし、あたしもお代わりし、社長とリーシュさんもお代わりした。

 おひつが一瞬で空っぽに!!


 ご飯は食べ放題らしいので、また盛ってきてもらった。


「みなさーん!! いきなり本格的に食べ始めたので私は唖然としてしまいましたが、大事なことをお忘れじゃあないですかね!?」


 ルンテさんが高らかに宣言する。

 大きな声を出しても、宴会場は大変賑やかなので問題なし。

 事務所の面々の視線が、ルンテさんに集まった。


「えー、おほん。ふうらいエレメンツ初にして最大のイベントが! 本日! 大成功のうちに幕を下ろしました。これもひとえに、配信者のみんなとスタッフの皆さんのお陰! そして集まってくれたリスナーのお陰です! グッズ予約も大いに入り、バンダースナッチ社からはふうらいエレメンツ専用の大規模ロットを用意すると連絡がありました! つまりー」


「長いぞー」


 鳥乃さんが突っ込んだ。

 あたしもみんなも思わず笑っちゃうのだ。


「ぬうー、語りたいことは山程ありますが……ひとまず、これからのふうらいエレメンツの躍進を願って! 乾杯!!」


 かんぱーい!

 大人たちはビールやサワーを、あたしたち未成年はジュースを掲げた。

 ソフトドリンク、コーラかオレンジジュースかサイダーか烏龍茶の四択だったんだよね。


 恵美奈はコーラ、あたしは烏龍茶、明はサイダー。

 瞬平がオレンジジュースを飲んでるけど、まだ未成年だったっけ……?


 というか恵美奈は成人してるだろ!?


「私は酒よりもコーラが大好きなんですぞ!!」


 体に脂がつくようなものばかり摂取して……。

 宴席では、社長がこれまでの話しを語り、これからの展望とかを口にする。


「将来的には、大きな会場を押さえてコンサートをやりたい……。そのためにはオリジナル楽曲も発注しなくちゃだけど、そのキャッシュは今はちょっと苦しい……! お金が入ってくるのは晩秋頃だから、そこで動きたいなあ」


 将来の絵図を描いて……。


「っていうか、地下じゃない大規模会場でのコンサートって、あたしの夢そのものじゃん!! えっ!? ガンガンに夢から遠ざかって別方向に突き進んでると思ってたら、実は夢に向かって最短のショートカットを突っ走ってた!?」


「良かったねサンダー!」


「狐につままれたような気分で実感がわかないぞ……!!」


『もがもが』


「えっ、着実に前進してるから胸を張れって? ガッシーはあたしのことを何もかも分かってる、古くからの相棒みたいだなあ……。まだ付き合いは三ヶ月そこらなのに」


 というか、七月までのこの四ヶ月間が信じられないほど濃すぎるのだ。

 ここだけ時間感覚がおかしくなってないか?

 あたしがアイドルだったり、社長と二人で配信を頑張ってた時はあっという間に毎日が流れていったのに。


「ここ最近、一日があまりにも濃すぎて……。時間が経つのが早いのに、お腹いっぱいになっている自分を感じる……」


「サンダーもうお腹いっぱいなの? おかずもらっていい?」


「そういう意味のお腹いっぱいじゃない! これはあたしの筋肉になるんだから手を出すなーっ。おかずも追加で持ってきてくれるそうだからそっちを頼みなさい!」


「……サンダーさんと上鳴って仲いいですよね。お互いの家にも行き来してるらしいじゃないですか。どういう感覚なんですか?」


「瞬平、何かいいたげだな……? あたしとかざりはそういう関係じゃないからな? 見た目が自分なんだぞ? そういう気持ちに絶対ならないからな? なんていうか……。姉弟みたいな……」


「そうだね、僕とサンダーはなんか、凄く兄妹っぽい」


「今、同じ響きなのにニュアンスが真逆に聞こえましたぞ」


 恵美奈が鋭い。

 お互いに相手を弟とか妹みたいなものだと思っているのだ。

 考えてみれば、奇妙な関係だよな。


 なんであたしと明だったのか。

 あれは本当に偶然だったのか。

 なんか、理由があってあたしたちが選ばれたんじゃないのか……?


 疑問は深まるばかりなのだ。

 だが、そんなことより今は料理を楽しむだけ。


 デザートには特製のフルーツポンチが出てきて、あたしたちは大喜びなのだった。

 配信の疲れが栄養面で癒される……!

 これで夜はしっかり寝れば、明日にはまた筋肉に変わっていることだろう。


 ああ、日々、成長していく自分の肉体が嬉しい。

 自分の肉体……?

 いや、自分の肉体でいいだろもう!

 これを鍛えたのはあたしだぞ、あたし!!

お読みいただきありがとうございます。

面白い、先が気になる、など感じられましたら、下の星を増やして応援などしていただけると大変励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
え!? 畳の上で裸足ビュッフェ!? 畳の汚れを容易く取り除ける技術か魔法が確立されたのか……? いいなぁ…… ※素人が皿の上に食べ物を、時には山盛りにしてうろつくビュッフェ。どうなるかはお察しなわ…
まぁ、かざりんも肉体ワガママに育ててるからお相子ですなぁw
>いや、自分の肉体でいいだろもう! 更に花咲里ボディの所有権も主張するだろうから お前の者は俺の物、俺の物は俺の物ってことかw
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。