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男女入れ替わりダンジョン配信!~元地下アイドルと落ちこぼれ退魔師、中身を交換したらお互いにとって最適な環境だった  作者: あけちともあき
幼女おじさん師匠

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124/207

第124話 当然のごとく期末テストは楽勝

 明とファノリーがクラスメイトに教えてもらいながら、事務所でテスト勉強していたのは知っている。

 頑張ってるなーくらいの印象で、あたしは配信や特訓の片手間のテスト勉強で、期末テストは楽勝だった。

 うーん、元の学校よりも進みが遅くない?


 だけど、お陰で配信活動に集中できるというね。


「事務所の欠点は、ここでダンスの練習が出来ないことだよね……」


 下の階まで衝撃が伝わってしまう。

 いや、そこまでうるさいことは無いけれど、大家さんからは「この間の退魔師襲撃事件みたいなのは勘弁してくださいね」と念を押されてるらしいし。


 なので、屋上まで行ってそこで練習することになる。

 狼我さんに頼んでスタジオ抑えてもらうのも、お金がね……。


 男子のダンス、奥深いな……。

 女子のダンスとは全く違った考え方で、男の体を全開に使ったやり方になっている。


 スパイスさんから教われたのは良かったな。

 専門のトレーナーを付けるにしても、あたしの収益だと現状厳しいし。


 明がグッズ収入で圧倒的収益を誇っているのに対し、あたしはまだ広告収益頼みだからな……。

 ガッシーのグッズ化企画が進んでいるそうだから、そこでガツッと売り上げて、そこのお金でトレーナーを雇いたい。

 それこそ狼我さんがいいか。


「頼むぞガッシー!!」


『もが!』


 ちっちゃいガッシーがあたしのポケットから顔を出して、敬礼した。

 なので、今は自主トレ。

 目指すところの手がかりを得たので、そこを目指して練習をするのだ。


 夏休み何するものぞ!

 ずっと特訓だ!


「あ、いたいた。サンダー。あのね、サンダーの水着衣装の話なんだけどね」


「は!?」


 いきなり屋上に明がやって来て、なんかとんでもないことを言い始めた。


「なんであたしの水着……!? いや、確かに夏はそういうシーズンだけど、ニーズってもんがあるでしょ」


「多くの女子が待ち望んでいた、サンダーの水着をね」


「あんたねー! これ、あんたの体だからね? あんた、自分の体が水着になって、多くの女子たちの目に晒されるのは平気なわけ?」


「ちょっと恥ずかしくはあるけど、僕も葉月ママが水着衣装を作ってくれたので、その完成形をお披露目する予定だし……」


「な、なにぃーっ」


 よく考えたら、明の使ってる体もあたしの体だった。

 お互いに水着衣装配信をしても問題ないということか……。


 担当してくれたのは、あたしのアバターも作ってくれてるアスパラ玄斎さん。


 今、彼と通話が繋がっています。

 作業画面共有というやつ?


 怖くてマウスに触れられないんだけど。


『かざりんが水着を着るって言うじゃない。僕もね、いかに葉月きららとは言えど専業イラストレーターとして負けてられないんですよね』


「や、やる気だ……!!」


 画面の中では、躍動的なサンダーマスクの絵が描かれていっている。

 あたりを取ったと思ったら、あっという間にその中にディテールが書き込まれていく!

 早い早い。


『ということで、僕も水着をデザインしてね、これは持ち込み企画なんですが、社長さんにはOKをいただいたんで本格始動していくつもりですよ。一週間以内に完成させてみせます!』


「は、はい! 楽しみにしてます! うおおーっ!?」


 画面の中で完成していくのは、あたしの水着姿か!?

 上半身が裸だ。

 明らかに、今のアバターよりもムキムキしてる……。

 細マッチョという域じゃない。


 これを後ろから覗き込んだルンテさんと明が「おほー」と妙な歓声をあげた。

 なんだその声!


 さらに恵美奈もやってきて、


「どれどれ? 上鳴くんの新衣装……。ああーっ、いけませんこれは、ああーっ」


 なんか腰砕けになった!


「はあ、はあ、年頃の男子の鍛え抜かれた体を白日のもとに晒すなんて……。刺激が……刺激が強すぎます」


 恵美奈の声を聞いて、アスパラさんは我に返ったみたいだ。


『ハッ、そ、そう言えば確かに……。乳首はNGですよね。では隠しましょう』


「アスパラさん! 絆創膏張ればいいってもんじゃないですから!」


 あたしのツッコミを受けて、アスパラさんがハハハと笑った。


『冗談冗談! ブーメランパンツからトランクス姿にして、雷の模様。上にはピッチリラッシュガード! 肉体美をダブダブの衣装で隠すのはもったいないですからね』


「おおーっ!?」


「サンダーってこんなに体大きくなってたんだ!」


 ルンテさんと明が盛り上がり、恵美奈が「エッチ過ぎる~!! 体のラインが全く隠れてない!」とのけぞりながらも、ニヤニヤしている。

 クソーッ、どういう状況だ!!


「いい? これはアスパラさんが悪乗りしてあたしの体を大きくしてるの! 完成品は元のサイズに戻る……戻りますよね?」


『フフフフフ……。一夏しか着られないレア衣装。パンプアップした肉体を見せつけたって、いいんじゃないですかね……?』


 いかん!

 この男、ムキムキのままで決行するつもりだ!

 や、やめろー!!


 ──止まりませんでした。

 完成したあたしの水着衣装に、社長は大喜び。


 リーシュさんも鳥乃さんも、なんか「キャーッ」と歓声をあげて喜んでいる。

 なんだなんだ!?


「うーん、これは夏の大型ライバル出現だね……。僕も負けてられないなあ」


「明は変な対抗意識燃やすなよ……!?」


 こうして張り切ったアスパラさんにより、たった二日間であたしの水着が完成。

 これを纏って、シルエットをお披露目することになってしまうのだった。


 な、なんか妙に恥ずかしいぞこれ……!!

お読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
女性陣の反応が大変なことに!
>「アスパラさん! 絆創膏張ればいいってもんじゃないですから!」 アスパラさんは多分何かのギミックでブーメランと絆創膏になるようにしてるはずw
ぬぅ、正直男の身体の水着と言うのに私自身はイマイチピンとこない男の子ではあるのですが、男の子の水着に興奮してしまう女の子にはちょっとトキメキますな(変態)
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