~ Bar ムスタング ~
ムスタング の ドアを開くと …
パンッ ! パンッ パンッ !!
「happy birthday 誠 ~!! 」
と 友人達が クラッカーを鳴らし 誠を 歓迎した …
茜 が 誠に …
「はい ! これ着けて~ 」と
「今日の主役は 私です!」と書かれた 襷を渡した
誠 は 笑いながら 襷を肩に掛けた …
「今日は貸し切りだから ジャンジャン騒いでねっ!」
と マスターが 誠にシャンパンを差し出した
スキューバー仲間の 和也が
「マスター 今日も ジャンバリ行ったぁ?その様子じゃ 勝利?」
と 笑いながら マスターに聞いた
マスター は 苦笑いしながら …
「ファンキーにヤラレタァ~ !」
と 和也に 応えた
マスター は 大のスロット好きで 開店前は 略 パチンコ屋に 行っている …
皆 大爆笑して
「またヤラレタのぉ~?」
「マスターも懲りないねぇ~」
と マスターを茶化した
其の後は …
特別な何かがある訳でも無く …
飲んだり 食べたり 話をしたり …
誠 自身も …
自分の誕生日の集まりである事を忘れてしまう程に …
其々が 笑顔で 誠の誕生日パーティーと言う名目 の 集まりを楽しんでいた …
スキューバー 仲間の 和也 と 沖縄出身の繁 が 有給を利用して
沖縄で スキューバーダイビングを楽しんで来た話しでは …
天然の モズクを 食べ た 話しや …
変わらず 減っている 珊瑚の話し等 …
自然は 目に見えて破壊されているのだと…
切なさを感じた …
飲み友達の 秀紀の こずかい が 減らされた話しでは …
苦しい 男の家庭での現実を 痛い程聞かされ…
俺は 独身主義で通そうか …
と思うほど 結婚に恐れを感じた …
話題は 集まった友人達の数だけ …
いや 尽きない程 だった …
茜の 高校時代からの 親友 真理は 親の反対を押し切り
高校卒業後 直ぐに結婚したが …
夫の度重なる浮気に 子供を二人抱え 離婚を決意し
疎遠だった両親と和解し 子供達と伴に実家に戻り
昼間働きながら 夜間の看護学校に通う事になったと話した …
「もう ~ 男なんかに 絶対 騙されない!」
と 真理は 鼻息を荒げて カクテルを ガバガバと 呑んでいた …
話しを 聞きながら …
友人達が 笑ったり 言葉を詰まらせたり …
アドバイスしたり 励ましたり …
皆 必至に生きているんだな …
誠 は そう感じていた …
酒も程好くまわり 皆の話しで
店がシンミリしてくると …
マスター の出番だ …
「さぁ 今宵も始めるか~ !!」
マスター は マイクを持ち カラオケで軍艦マーチを鳴らした …
~♪チャ~チャチャッチャラ ラッチャ !
~♪ チャチャチャチャチャッ!!
「いらっしゃいませぇ~ いらっしゃいませぇ~ 今夜も ~ ムスタングへのご来店 誠に ! 誠に!有り難う~ ございますぅ~ ! 何方様も 貴方様もぉ~ ! ジャンジャンバリバリ~ あっ! ジャンジャンバリバリ~ !! 」
と アナウンスを流した
店 は 再び 大爆笑
「マスター 負け男でしょっ!」
「ちょっと マスター 耳痛いし~声デカイでしょっ!」
ブーブー と マスターに文句を言いながらも
皆 笑っていた …




