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勇者たちのそばに偶然居合わせて異世界召喚されたら、無能はいらぬと島流しに。流刑地で覚醒した俺は島おこしで世界征服をする  作者: ほさ


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早々の再会

宴から2日後。アクエリアの町に、王都からの迎えがやってきた。

ギルドの前に停まっていたのは、普段見かける無骨な荷馬車とは一線を画す、金装飾が施された豪華な馬車だった。

「すごいですね! 本物の貴族の馬車みたいです!」

素直に目を輝かせるアリス。一方、レトルは「偉くなったな、俺たちも……」と、どこか遠い目をして謎の感傷に浸っている。

「随分はしゃいでるけど、王都までは2時間くらいだからすぐ着くぞ?」

奏多の冷静なツッコミに、アリスは「ええ〜、2時間だけでもロイヤルな気分を味わってみせます!」と意気込み、三人は馬車へと乗り込んだ。

道中、アリスがひょいと顔を寄せて聞いてくる。

「オウちゃんの言ってたことが本当だといいですね」

「そうだな。ただ、戦争の記憶が消えてるとしても、俺を召喚した記憶自体はあるわけだ。顔を覚えられてたらやばいんだよな……」

奏多が面倒くさそうに吐き捨てると、レトルがのんびりと返した。

「流刑者のことなんて、いちいち覚えてるもんなのかなー」

「王様は忘れてても、その周りはわからねえだろ。なんなら甲斐たちにばったり会ったりしたら終わりだ」

「そこだけは警戒しておかないといけませんね」

神妙な面持ちになるアリス。奏多はそんな二人を見て、少し表情を緩めた。

「まあ、何かあれば俺が責任を取る。アリスとレトルは、せっかくの王都を楽しめよ」

「ありがとう、奏多!」

2時間後、馬車の窓から王都の壮麗な街並みが見えてきた。

「すごいですよ!」

アリスが身を乗り出す先には、アクエリアのような地形を活かした素朴な造りではなく、石造りの中世的な街並みが整然と広がっていた。そしてその中心に鎮座する、巨大な王城。

(王都か……)

嫌でもあの日、無実の罪で追い出された記憶が蘇る。奏多がポツリと呟くと、隣でレトルが「大丈夫」と言うように、そっと肩を叩いた。

正門に到着すると、門兵が御者に声を上げた。

「お待ちしておりました! アクエリアのアリスティ一行ですね! 申し訳ございませんが、こちらで少々お待ちください!」

門兵は一度奥へ引っ込むと、すぐに一人の男を連れて戻ってきた。

豪華な衣装を纏い、顎に立派な白い髭を蓄えた小太りの男。馬車から降りた奏多たちの前で、男は髭を触りながら慇懃に頭を下げた。

「初めまして、アリスティの皆様。わたくし、アインシア王国の宰相を務めております、ゴンゾと申します」

「あー、いや、こちらこそ」

慣れない挨拶を返す奏多。ゴンゾは頭を上げると、ふと奏多の顔を凝視した。

「おや……? どこかでお見受けしましたかな?」

心臓が跳ねる。だが奏多は平然を装って答えた。

「え? そうですかね。私は王都に来るのは初めてなのですが……」

「うーむ。そうですか、見間違えですかな。失礼いたしました」

ゴンゾは首を傾げつつも、すぐに門を開けるよう合図した。

門が開かれた瞬間、三人はその光景に絶句した。

「えっ!?」

門の先には、道を埋め尽くさんばかりの群衆が待ち構えていたのだ。

「英雄様の凱旋ですからな。街の者も大いにお祝いしてくれているのです」

「凱旋って、私たちはこの街に来たことなんてないのに……」

戸惑うアリスに、ゴンゾが微笑む。

「アインシアの住民はどこにいても全てが故郷。それがこの国の考えでございます。それにアリス様、あなたのその青い髪、透き通る瞳……まさに神話の女神イリス様のようです。皆、英雄の女神を一目見ようと集まっているのですよ」

「は、はあ……」

恥ずかしそうに頬を染めるアリス。護衛兵が人混みを割って作った道を、奏多たちは城へと向かって進んでいく。

その途中、聞き覚えのある威勢のいい声が響いた。

「あ! 奏多! アリス! 兄弟ーっ!」

「ん? この声は……」

声の主は、バーニングハートの三人だった。

「おお! すぐ会えたな」

「ああ! 王様の件だろ? 俺たちも一緒に行くことになってるんだ!」

ダウラが快活に笑い、レトルの肩に手を回した。

「約束通り酒盛りできるな、兄弟!」

「ああ!」

「また会えて嬉しいわ、アリス」

「本当ですね、アウラさん。今度はゆっくりお話ししたいです」

「アリスちゃん……可憐だ……」

再会を喜ぶ二つのパーティ。奏多がゴンゾに尋ねた。

「お前らが呼ばれてるってことは、他の奴らも来てるのか?」

「ロイヤルアインシアとギガスですかな?」

ゴンゾが振り返り、淡々と説明する。

「ロイヤルアインシアはリーダーのカインが辞退を申し出ました。騎士団なので城内にはおりますが。ギガスは音信不通のため、参りません」

「カインの奴、本当に真面目だな」

「ギガスは……まあ、来ないよな、あいつらは」

そんな話をしながら、一行はついに王城の巨大な門の前に立った。

「なんか、こういうの慣れてないんだよな……」

天下のS級冒険者であるダウラが、珍しく緊張した面持ちで呟く。

「あんたは戦いしかできないからね」

アウラが笑いながら茶化す。そのいつものやり取りに、奏多は少しだけ肩の力が抜けるのを感じた。

(……ありがたいな、今はこういうのが)

「なんだ? お前も緊張なんてするのか?」

ニヤリと笑うダウラに、奏多は「ああ、まあ、そんなところだ」と曖昧に返した。

二つのパーティは重厚な扉を潜り、アインシア王の待つ謁見の間へと足を踏み入れた。

途中まで書いてたのが消えたので萎えすぎて更新遅れた

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