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勇者たちのそばに偶然居合わせて異世界召喚されたら、無能はいらぬと島流しに。流刑地で覚醒した俺は島おこしで世界征服をする  作者: ほさ


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超越

「竜神様ッ! 勝負しようやァァァァッ!!」

ドラコが獰猛に叫びながら、絶大な威力を誇る極級魔法を息つく暇もなく連発していた。放たれた紅蓮の劫火と爆嵐が、押し寄せる魔物の大軍を瞬時に消し飛ばしていく。

「ふん、俺様にマナを肩代わりさせておきながら何を言っているんだ」

竜神は呆れたように鼻を鳴らしつつも、自身もまた極級魔法を易々と連発。空間を埋め尽くすほどの雷撃と氷結の嵐が、別の方向から迫る魔物たちを根こそぎ粉砕していった。

「お二人とも! 身内同士で競ってないで、気を引き締めてやってくださいよ!」

二頭の竜のハチャメチャな暴れぶりに、愛多が聖なる杖を掲げて神力を解放する。彼女の純白のオーラが戦場全体を包み込み、迫り来る敵をね蹴散らしながら、ドラコたちの魔力をさらに底上げしていく。

「「わかってる!」」

ドラコと竜神の声が綺麗に重なり、さらに激しい破壊の宴が戦場に吹き荒れた。


「君の仲間たちは、あっちで派手に暴れてるようだね」

カオスが遠くの爆音に目を細め、どこか楽しげに口を開いた。対峙する奏多は、いつもの黒い外套を風に揺らしながら、冷徹な一瞥を返す。

「自分の心配をしてろ。あと、その体を一分一秒でも早く解放しやがれ。――胸糞悪い」

「おお、怖い怖い。じゃあ、力ずくで奪いにきなよ」

カオスが両手を広げ、挑発的に微笑む。

「言われなくても、もう切ってる」

「え……?」

カオスが疑問の声を上げたその刹那、突如として奴の全身からドッと鮮血の飛沫が激しく吹き出した。肉体が格子状に深く切り裂かれる。

「う……うあああああッ!」

苦悶の声を上げるカオス。――だが、奴は即座に「にぃ」と薄気味悪い笑みを浮かべた。

「なんてね」

すぅ……。

血飛沫を上げていたはずのカオスの身体が、まるで最初から幻影だったかのように、霧となって消えていく。

それを見ても奏多は眉一つ動かさず、ただ静かに腰の刀を抜いた。

カアンッ!!!!

激しい金属音と共に、強烈な火花が散る。

霧が消えた瞬間、奏多の背後に突如として現れたカオスが、自身の右手を鋭利な刀身の形に変形させて切り掛かってきていたのだ。奏多は振り返ることなく、抜刀と同時に刀の腹でその一撃を完璧に受け止めていた。

激しい力のぶつかり合い。二人の足元の地面が、そのプレッシャーだけで円形に陥没していく。刃と刃が擦れ合い、火花が夜空を焦がした。

「何も変わってなさそうに見えたけど、ちゃんと強くなってるね」

カオスが余裕の笑みを浮かべて語りかける。

「……黙れ」

奏多は一言だけ冷たく言い放つと、刀を強引に押し込み、その凄まじい怪力でカオスの巨体を遥か後方へと吹き飛ばした。

タッ。と軽やかに着地するカオス。

「なら、これはどうかな?」

カオスが不敵に呟き、パチンと指を鳴らした。

キィン……。

世界のすべての色が反転し、大気の流れも、舞い散る火の粉も静止する。カオスが発動した、絶対的な時間停止の世界。

「君は確か、さっき勇者の時間停止の中では動けていなかったからね」

カオスは勝利を確信した足取りで、動かないはずの奏多に向かってすたすたと歩み寄っていく。手刀を掲げ、その首を撥ねるために振り下ろそうとした、その時だった。

「――こざかしいことしてんじゃねえよ」

突如として、完全に停止した世界に、あってはならない冷徹な声が響いた。

「な……」

カオスが何かを言いかけるより早く、空間そのものが一閃された。カオスの肉体が、頭頂部から股下まで真っ二つに切り離される。

しかし、切り離されたカオスの両手が、それぞれの頭と身体を強引に掴むと、ぐちゃっと音を立てて強制的に肉体をくっつけた。魔神の異常な再生力。

「まさか……停止した世界の中で動けるとはね」

カオスが初めてその顔に驚愕の色を浮かべる。

「別に動けるわけじゃない。お前が止めた『時間』という概念すら、ただ上から切っただけだ」

奏多のその言葉は、世界の理を完全に超越していた。

「すごいことを言うね。……こりゃ、こっちの力も使わなきゃな」

カオスが初めて余裕を崩し、その瞳に狂気を宿す。

「ハァァァァァァッ!!」

カオスが両手を天に掲げた瞬間、奴の全身から赤、青、緑、黄、あらゆる色のマナが爆発的に放出され、渦巻いた。

「精霊王の力で、この世界にあるすべてのマナを僕の器に取り込んだ。これで僕を殺すことはほぼ不可能になったよ。――そして、僕の放つ攻撃のすべてが、君への絶対的な『特攻』になる」

世界の全マナを掌握した、まさに無敵の神の証明。

しかし、奏多はその絶望的な説明を聞いても、やはり表情一つ変えなかった。それどころか、構えていた刀を静かに、カチリと鞘へと収めていく。

「? 君は一体、何をやってるんだい? 諦めて武器を収めたのか?」

カオスが怪訝そうに尋ねる。

「もう、終わった」

奏多が静かに告げた。

「……え、あ……?」

カオスの視界が不自然に傾いた。

パカ、と嫌な音がして、先ほど完全に結合させたはずの身体が、再び胸のあたりから滑り落ちるように半分に切れていく。

だが、今回は違った。先ほどのように泥にも霧にもならず、修復されることもない。ただの物言わぬ肉塊として、カオスの直感も再生を拒絶された。上半身が、ドサリと無惨に地面へ落ちていく。

「……な……ぜ……? ――なぜだ……っ!?」

地面に這いつくばったカオスの顔から、これまでの飄々とした余裕は完全に消え失せていた。あるのは、理解の追いつかない絶対的な恐怖。

「お前という『存在の概念』ごと切っただけだ。最初から何をしても負けてたんだよ、お前は」

奏多は納刀したまま、冷たい目で哀れな敗北者を見下ろす。

「う……嘘だ……なぜだ……ッ!? お前みたいな……勇者でも……何でもない……やつに……この僕がァァァ!!!!」

神の理すら書き換えた、圧倒的すぎる魔王・空井奏多の力を前に、カオスはなすすべもなく絶叫し、その場に崩れ落ちた。

こうして世界を破滅へと導こうとした魔神王カオスは、アリスティアの魔王・空井奏多の手によって、完全なる敗北を喫したのだった。

なんかAIのガイドラインのお知らせ来てましたね。

誤字脱字とかAIに直してもらってたけど、おかしいとことか勝手に内容改変しようとしたりするし、使うのやめようかな。

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