表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今からでも陰陽師になれますか?~0から学ぶ陰陽師~ -Human Origin-  作者: あっかんべー
第一章:見習い陰陽師になれますか?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/19

第2話 これって、おもちゃですか?

元上司との電話も終わり途方に暮れている禍津だが、自分の病室に戻り充電していたスマホで、とりあえず家族に連絡を入れといた。


     ~禍津家 家族チャット~

優斗:目覚めました。 

   迷惑かけてごめん


恵(母):あんた目覚ましたの⁉

     今からそっち行くから待ってなさい!


紬(妹):やっと、起きたんだね!お兄ちゃん!

     私も行くから、17時位に一緒に行こうよ


恵(母):じゃあ、そうしましょ!


紬(妹):また、後でね!


恵(母):あんた大人しくしているのよ?


優斗:はい、すみません。

   大人しくしています…。



家族の優しさに涙が出そうだ。

そうだ、会社なんて次を探してまた、成り上がってやればいい!

たかが、一企業!たかが、主任になれた程度!

まだまだ、これからだ!


「ふぅ、とりあえず、明日退院したいから荷物だけまとめるか。」


自分のベッドには、お見舞い品なのか分からないが、お菓子や、洋服類が置いてあった。あまり量があるわけじゃないが、ほかの方々に迷惑かけるわけにもいかないので少しだけ整理をした方がいいかもしれない。


「おい、あんた」

「ん?はい、なんでしょう?」


隣のベッドのお爺さんが優斗に話しかけてきた。

いきなり話しかけられたことで少し警戒をしたが、優しそうなお爺さんで警戒を解き話を続けた。


「あんた、頭大丈夫だったか?」

「頭?…あ~、そうですね、今は全然痛くありませんし、問題ありませんよ!

 多分、仕事のやりすぎで過労で倒れちゃったんですかね。アハハ。」

「あんた、頭に霊障れいしょうの痕跡があったから心配してたんだよ。」


(霊障?スピリチュアルかなんかか?)


優斗は昔から何かに憑かれやすいと言われ続けてきたが、今まで被害があったわけでもないので一切そういったものを信じていなかった。


「あ、そうなんですか!大丈夫ですよ?」

「信じてないだろ?おまえ…?」

「いや、本当に大丈夫なので!」

「あんた、名前は?」

「え…っと」


ここはちゃんと名乗るべきなのか。

今思うとこの時の選択が禍津まがつ優斗ゆうとにとって人生にとっての大きな分岐点だったのかもしれない…。


優斗ゆうと……禍津まがつ優斗ゆうとって言います」

「禍津ねぇ、あんたヤバいからコレ持ってきなさい」

「え、っはい、どうも、ありがとうございます。」


そういって、お爺さんは優斗に何かを投げてきた。


(刀……のおもちゃ?)


お爺さんが優斗に投げてきたのは、江ノ島とかで売っているような刀のキーホルダー型のおもちゃだった。


「それを肌身離さず持っておくといいよ」

「……。」

「いづれ、有難みも分かるじゃろ

 ……まぁ、お前さんの家族がいれば問題なさそうだがな……ブツブツ」


なんなんだこの人……。一人でブツブツ呟いてるし。


「そういえば、名乗ってなかったな、ワシは、阿部あべ源斎げんさいと言う」

「阿部さんね」

「んで、ワシは今日退院で孫が迎えに来るので、じゃあな~」

「え、あ、え?」


お爺さんは言いたいことを言って扉の方に歩いて行った。

本当になんなんだ、あの阿部とか言うお爺さんは。


阿部が去り、シーンとなった。

周りを見渡すと気づかなかったが、他のベッドはすべて誰もおらず病室が静寂に包まれた。

(こんなに広い部屋なのにお爺さんと二人きりだったのか……。)



バンっ!

「優斗!」「お兄ちゃん!」


すごい勢いで扉が開かれ優斗の母親のめぐみつむぎがそこに立っていた。


「来てくれてありがとう、そして、心配かけてごめん。」

「優斗が起きてくれただけで私たちは良いのよ……。」

「まったくなんだから、お兄ちゃん!」

「お父さんも心配してたけど、今出張中でこれなかったのよ」

「まぁ、今日は平日だし仕方ないよ」


心配を掛けてしまった家族にもう心配を掛けまいと心に誓う優斗だった。


「あら?……優斗これどうしたの?」

「あっこれ……」


母の恵がさっきまで泣きながら話していたのに、一気に真剣な顔つきで、

先ほどお爺さんがくれたキーホルダーのおもちゃを指しながらそんなことを聞いてきた。


「さっきまでいたんだけど、隣のベッドの阿部さんってお爺さんがくれたんだよね」

「……。」

「お兄ちゃん、その刀大切に持っていた方がいいよ」

「刀?おもちゃだろ?」

「これはね……れ。」

「紬!」

「あっ、ごめんなさい、お母さん……。」

「????」


あの~、これっておもちゃですよね?

面白いと思ったら、いいね!、★、フォロー、コメントしていただけますと、とても励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ