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今からでも陰陽師になれますか?~0から学ぶ陰陽師~ -Human Origin-  作者: あっかんべー
第一章:見習い陰陽師になれますか?

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第1話 会社をクビになったってマジですか?

『この程度の力しか持たない貴様が本当に特級陰陽師なのか?』


「「優斗さん!」」

「わっぱっ!」

「優斗君!」

「お兄ちゃん!」


目の前には、全身から溢れんばかりの神気を放出させる荒神の集合体がおり、俺たちはその一柱に立ち向かっている。


そして、俺が今いるのは地球ではない。


何故って?


ちょっと世界を救いに行かなきゃいけなくなってしまったから―――





禍津まがつ 優斗ゆうとそれが俺の名前だ。

27歳東京都港区の会社で正社員として働いている。

こう言っちゃなんだが、そこそこ上手くいっている人生だと自負している。

来月で主任に昇格することも決まり、俺は家に帰っていた。


ヒュー、ザっ‼


「ん?」

野生動物だと思い、一瞬視線を音の鳴る方へ向けた瞬間、

バゴンっ!と人体から鳴ってはいけない音が自分の体から鳴った。


「えっ、な…何が…。」

カタカタカタ

ケタケタケタ


視界が暗くなっていき最後に見えたのは、アニメとかで見る自分の背丈よりも大きな骸骨だった。


(最近仕事で無茶しすぎちゃったかな…こんな幻覚を見るなんて…)


そして、俺は意識を落とした。



(眩しい…)

(知らない天井だぁ。)


こんなセリフを人生で言うことがあるなんて思いもしなかった。

目を覚ました俺は、周りを見渡した。

どうやら、ここは病院の集合部屋のようだった。

近くにいた看護婦さんらしき女性に声をかけてみた。


「あの~…」

「禍津さん!?目を覚ましたんですか!先生ー!禍津さんが目を覚ましました!」


看護婦さんは慌てた様子で、ナースコールで先生を呼んでいた。

そんなに慌てて先生を呼びに行くなんて自分は何か重い病気だったのかと不安に思っていたら、先生がこちらに向かってきた。


「禍津さんお目覚めになられたんですね。よかったです。」

「ありがとうございます。」

「意識がなくなる前にのことは覚えていますか?また、現状、身体に不調はないでしょうか?」

「はい、仕事の帰りに頭が急にガツンと痛くなりまして…その後は、すみません、分かりません。」

(急に頭痛で倒れるなんて…脳梗塞とかだったら嫌だなぁ)


倒れる心当たりがあった優斗は、ひやひやしながら先生の言葉を待った。


「病気の心配をしているようですが、病気ではありませんよ?」

「え?」

「転んで頭を打ったのか、過労でフラついて頭を打ったのかは分かりませんが、頭部の打撲ですね。」

「そんな、転んでいませんし、過労ってほど疲れていませんよっ?」

「あっ、ちなみに貴方は半年間昏睡してましたので、ご家族、会社にご連絡したほうがよろしいかもしれませんね」

「はい、分かり…は、半年!?」

「はい、半年ですね~」


あまりの衝撃にもう一度眠りにつきそうになった…。



急いで病院の備付きの電話に飛びつき


pururururur   ピッ

「もしもし~…」

『お電話ありがとうございます、こちら株式会社○○ 水神みずがみです。』

「禍津です、部長はいらっしゃいますか?」

『あっ、禍津くん!?久しぶり~!』

「お久しぶりです、水神さん!長く仕事を休んですみません!部長お願いします!」

『はーい!ちょっと待っててね~。』


電話の相手は、俺の同僚の水神みずがみ綾香あやかだった。

部署の中で一番の美女として人気で俺の初恋の人物である。

そんなことを考えていると電話の保留が終わり部長の声が聞こえてきた。


『おぉ、禍津久しぶりだな!』

「部長!お久しぶりです!」

『身体は大丈夫なのか?』

「はい!もう問題なく明日には出社できます!」

『あ~…。電話で伝えるのは、ちょっとあれなんだが…。』

「はい?」

『禍津くん、君ね…解雇処分になっちゃった★』

「はいっ!?」

『僕としてもね、解雇じゃなくて休職でいいんじゃないかと思ったんだけどさ』

『社長がさ、いつ目を覚ますか分からない奴を雇っているほどの余裕はない!って言われちゃってさ~、なんかごめんね★』


な、なんて奴らだ…

もうすぐ主任になれるってのに…


「これは、不当解雇ではっ?」

『……君さぁ、うちと事を構えたいの?』

「え、いや、そういうことでは、な…なくてですね!」

『あ~もういいや、君クビだから』

『荷物は家の方に着払いで、送っとくからよろしく~じゃあね!』


ブツっ!プープープー……。


電話が切れた。


拝啓

本日、会社を不当解雇クビになりました。


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