第15話 冒険が出来るってことですか?
「やほやほ~!さっき振り~!陰陽チャンネルのメイメイで~す!それからぁ~」
「ど、どうも!ゲストのセイセイでふっ!」
そして、俺と貴人はカメラマンとして後についていく。
『こんメイ~!』
『きちゃ!』
『隣の子めっちゃ可愛い!』
『うぉおおおおお』
『さっきの男は一体誰なんだっ!』
『説明をください。』
『弁明なら聞きますよ?』
コメントは荒れに荒れてるなぁ。
しかし、セイセイってもうちょっといい名前なかったのかよ。
ってか、どこからインターネット引っ張ってきてんだよ。
「それなら、あそこですよ?」
「…。貴人さんって考えていること分かるの?」
「いえ、そういった能力は備わっておりませんよ?」
じゃあ、何でわかるんだよ。
そして、貴人が指した方向に目を向ける。
そこには、札?が青白く発光しながら宙に浮いていた。
なんだあれ?
「あの子もよく考えましたね。符を媒介に『異界の門』を開いて、霊力の温存を行っているようですね。」
「霊力?」
「霊力とは、術を唱えるために必要な保有精神エネルギーのことですね。」
「…。」
「魔法で言うところのMPと考えていただければと。」
「なるほどね!」
とても分かりやすい!
…でも、貴人さん。そっち系もちゃんと抑えているんですね。
「ちなみに陰陽術、符術はこちらの魔物には効きづらく、魔法は妖怪に効きづらい特性を持っています。禍津様もその内、学ばれると思いますが、今回のもいい勉強となることでしょう。」
「なるほど。ありがとうございます。」
「――さっきのお兄さんは私の後輩?みたいなものだよ!」
『本当かなぁ?』
『信じるよ?』
『また今回はCGと格闘か…イイ!』
『スライム希望!』
『セイセイとメイメイでセイメイになんじゃん!』
『陰陽師設定まだ生きてたんだ~』
「私は本物の陰陽師だって言ってんじゃん!」
「い、いえ、陰陽師なんているわけないじゃないですか~!」
2人で意見揃えろよ…。
隠そうとする姉、晒そうとする妹。まさに正反対。ここまで来ると面白いな。
陰陽師ってバレちゃいけないのかな?
「そうですね、基本的に我々は天皇陛下の身の安全である上に、秘匿組織なので世に出回るのは、あまりよろしくありませんね。」
「ふーん。」
◇
明たちの後をついていくと、そこには、洞窟があり中は暗く奥の方はよく見えない。
「こんなところに本当に入って大丈夫なのかな。」
「大丈夫ですよ?私が付いてますし」
凄い自信だなぁ。この人?が戦っている姿が想像できん。どうやって、戦うんだ、この人?
「今日は一人じゃないので、ちょっとだけ奥の方に行ってみようと思いま~す!」
「ち、ちょっと、勝手に決めないでください!」
『おっと?早速仲間割れか?』
『どうせヤラセなんだから、はよ!』
『スライム!スライム!ゴブリンでもいい!』
コメント欄は祭りのように騒ぎ立っている。
一抹の不安を抱えながら洞窟の中に足を踏み入れた。
◇
洞窟の中は意外と整備されていて歩きやすかった。
まるで、普段から誰かしらが場を整えているような状態だった。
「おっ、早速出てきたぞ~!」
そこに現れたのは、アニメのような可愛らしいものではなくTHE粘液体!って感じの緑色のスライムだった。
「行っくよ~!」
「ちゃんと、気を引き締めて!」
「急々如律令!赤気」
ボォウっ!
明が呪文を唱えると烈火の如く猛々しい炎がスライムを覆い包んだ。
炎の勢いは止まること様子を見せず、スライムを燃やし続ける。
『あぁ~俺たちのスライムがぁ~!』
『勿体ない!』
『こいつって服溶かせんの?』
やべぇ奴しかいない…。
女子高生脱がそうとするなよ、事案じゃん。
ってか、いつまで燃やすの!?
「ふぅ、これくらいやれば大丈夫かな。」
「えぇ、これくらいやらないと燃えないですし。」
え、そうなの?スライムって雑魚じゃないの?
ドラ◯エとかだと、最初の雑魚敵よ?
ピギァアァアァ
うわっ、なんだこの声っ!
えっ、スライム?こんな声?出すのっ!?
「なんとか倒せましたね…!」
「やったね!お姉ちゃん!」
真面目な清も止めなかってことは、本当にこれくらいやらないとダメなのか。
「これで分かりましたか?陰陽術はあまり聞かないと」
「はい…、じゃあ、こっちの世界ではあまり戦わない方がいいのでは?」
「フフフ、それはどうでしょうか?」
不適に笑う貴人。どういうことなんだろうか?
―妾、降臨!
自分の内から声が聞こえてきた。
えっ?これが、俺のはじめての冒険なの?
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