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今からでも陰陽師になれますか?~0から学ぶ陰陽師~ -Human Origin-  作者: あっかんべー
第二章:見習い陰陽師でも助けていいですか?

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第13話 姉妹は仲良くあって欲しくないですか?

「………。」

「………。」

「フフフ」


気まずい。初めて配信に移りこんでしまった。

彼女はどう思っているんだろう?チラッ

彼女は今にも噴火しそうな程顔を真っ赤にしていて、こちらを睨んでいる。

姉妹揃って俺を睨んでくる構図になるのか…。

下らないことを考えていたら、彼女方から話しかけてきた。


「ここでは何もなかったことにしませんか?」

「…君がそれでいいなら…。」

「フフフ」

「ってか、何でここに貴人がいるの!おかしいじゃない!」

「いえ、何らおかしなことはございませんよ?ねぇ、禍津様?」

「え?いや俺に言われましても。」


無茶ぶりが過ぎますよ、貴人さん。

元々、貴人さんのせいじゃん!背中押されたし!

こっちは、まじめな話があってきたのに…。


「貴人さん、さっきから、うるさいのであっちに行ってくれませんか?」

「ちょっ!!貴人さんにそんなこと言ったら―」

「フフフ、承知いたしました。では、失礼いたしました。」


そう言い残し貴人は明の部屋を退室していった。

ふぅ、これで静かになったし、まじめな話ができるようになった。

明の方に向き直り話そうとするが、


「そんな、貴人さんが御屋形様以外の人の言うこと聞くなんて…。」

「あの人?は、少し怖いけど、言えば、結構融通が効く方だと思うよ?」

「貴人さんはね!御屋形様の式神で御屋形様以外の人の言うことなんて絶対聞かないのよっ?ってか、あなた誰っ?」

「そうかなぁ?あぁ、俺は禍津 優斗、一応明日から陰陽師になる予定なんだけど。とりあえず、それは置いといて、俺は君に話をしに来たんだ。」

「禍津?…あっ、お姉ちゃんが連れてきた人かな?」

「そうだね、…連行だけど。まぁそれはいい、いきなり言うのもあれなんだけど、君のお姉さんから偶然君たちの状況を聞いちゃって、君はどうしたいのか聞きに来たんだよ。」

「私たちの現状?あぁ、派閥のこと?そんなもの無い方がいいに決まってんじゃん。私の派閥?ってのが、知らない間に出来ていて、勝手にお姉ちゃんと敵対して私からしたらいい迷惑だよ。でも、お姉ちゃんからしたら、好都合なのかもしれないね。聞いてると思うけど、私も阿部家の一員なんだけど、ぶっちゃけ無能なんだよね。こんな、お荷物な私ごと派閥がなくなればお姉ちゃんも楽になるんじゃないかな。…アハハ」


思ったよりちゃんと理解して考えている。

この子は、確かに勉学は苦手なのかもしれない、でも、状況把握はちゃんとしているし、人の機微にとても鋭そうな印象だった。


「それでね、私さ、ここから消えようかなって思ってるんだ…。」

「…。」

「最近ね、やっとね、陰陽術で異界の門を出せるようになったから…私、異世界で配信者になる!」

「…。えっ?」

「ありがとう、お兄さん!おかげで決心ついた!」

「ちょっ!」


話を聞きに来たはずなのに真逆の方に話が進んでないか!?


「ちょっと待ってっ!君のお姉さんは君のことを嫌がってもないし、いなくなってほしいとも思ってないよ!」

「あはは、お兄さん優しいね。でも、私決めたからっ!」

「………君は本当にそれでいいのかい?」


勢いづいた彼女のペースを崩すように優しく問いかける。

言葉の節々から感じる姉への労わる言葉、彼女は清のことを嫌ってないし、離れたいとも考えていないと思う。

それなのに、清を思ってか離れようとしている。


「もう一度話してみないか?」

「…。」

「それこそ誰もいない、異世界ファフナーリアで」

「…わかった。私もお姉ちゃんと久しぶりに話したいし。」


ふぅ、こんな話を苦労するとは思わなかったよ。

俺も思春期の頃はこんなだったのかな…。

あ、やべ。どうやって阿部さんを呼べばいいいいかな。


「あの~、阿部さん。お姉さんって呼べる…?」

「はぁ?一応敵対派閥に所属している扱いなんだから、呼べるわけないじゃん!」

「…。」

「そんな、まさか。何も考えてなかったの…?」

「…。」

「嘘じゃん…。」


最終手段とるかぁ。嫌だな、あの人?怖いしなぁ。

む~。仕方ない。


「貴人さんいます?」


すっ


「はい、なんでしょうか?」


やっぱりいた。いつもどこから現れているんだろうか?

そして、目の前の明は『まじかコイツ』って見てくる。


「まじかコイツ」


言ってるし。


「貴人さん、阿部さんを異界に連れてこれますか?できれば、誰にも気づかれないように。あっ、六道さんにも」

「ふふふ、もしかして、わたくしを舐めていらっしゃるのでしょうか?」

「…やっぱり、ダメですか。」

「そんなこと容易過ぎなんですよ。いいでしょう。本人にすら気づかれないよう攫ってきて見せます。フフフ」

「攫うっ⁉違いますよ⁉そんなことでは―」


すっ


消えた⁉どゆこと⁉あ、そうかあの人?式神なんだっけ?龍も消えていたし任意で姿を消せるだけなのかもしれない。


「んんっ!これで、問題ないね、阿部さん!」

「もういいよ…。あっ、そういえば、阿部さんじゃなくて、名前で呼んでいいよ。お姉ちゃんと混ざっちゃうし」

「あ、そう?じゃあとりあえず、行こうか明さん」

「敬称もいらないよ」

「…。分かったよ、明」

「うん!」


そうして、一足先に異界の門潜り明と優斗は異世界ファフナーリアへ向かうのだった。

やっぱり、姉妹には仲良くあって欲しいです。

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