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巫女さんメモリーズ  作者: 華永夢倶楽部
第13話〜第24話
22/85

第20.5話『消費税10%』

※本作は不定期掲載される『.5話』回です

 「明日から消費税が十パーセント! 色んな商品が値上がりするから、これから値上がりする瞬間を見に行くよ!」

玄関の扉を開け、財布を片手にエナジードリンクを片手に準備を整えた。

 「さぁ! 値上がりの瞬間を確かめに––––」

 「何処に行くの? 明日から学校祭の準備なんでしょ?」

美紀(みき)は冷や汗を垂らしながら振り向くと、小夜(さよ)が美紀の肩を掴んでいた。

 「あっ… ずっと待ってたんだね…」

 「警察に捕まって退学になっても良いなら、外出しても良いよ?」

美紀は小夜の目を見て、ニッコリした。

 「それはイヤだ!」


朝の四時。

美紀はベッドから起き上がり、今日の夜中の出来事を思い出した。

そして一言。

 「くそう! くそう!」

今回も増税の瞬間を見逃した美紀であった。


 「ねぇねぇ小夜ちゃん、私が生まれる前に消費税ってあったの?」

小夜は皿洗いの途中なので、美紀を見ずに返事した。

 「うん、あったよ。三パーセントもあってね、その頃にバブルが始まったんだよね〜」

美紀は小夜にゆっくり歩み寄り、小夜の声が聞こえる様に隣に立ち、

 「じゃあ、私は消費税アイドルになりたい!」

 「いきなり何を言い出すのよ!?」

小夜は思わず振り向いた。

美紀は構わずに話を続けた。

 「宣伝にもなるし、増税の認知にもなるから一石二鳥だよ!」

小夜は今洗っていた皿をしまい、次の皿を洗い始めながら、

 「消費税アイドルねぇ…」

珍しく小夜が考え始めた。

美紀は疑問に思い、聞いてみる事にした。

 「何? どうしたの、小夜ちゃん…」

美紀は小夜をジッと見つめた。しばらくして、小夜が答えた。

 「知ってて言ってる訳じゃないよね?」

 「小夜ちゃんは何言ってるの? 私が昭和の事を知ってるハズないじゃん!」

 「そう、だよね… うん、そうだよね…」

小夜は皿洗いを終え、食卓についた。美紀も小夜と一緒に食卓について、

 「でさ、イケると思うんだよ! 消費税アイドル、伊藤(いとう) 美紀(みき)!」

小夜は美紀の目を見て、一つ口を開いた。

 「消費税アイドルは、もうなってるんじゃないかな…?」

 「…?」

美紀は首を傾げた。


蔵の掃除の最中、美紀は小夜が運び出した段ボールの中に入ってる小さな物を取り出した。

 「ねぇ小夜ちゃん、コレって何?」

小夜は美紀が手に持っている物を見て、目を輝かせた。

 「それポケベルだよ! ここにあったんだねー!」

美紀は電池が入っている事を確認して、電源スイッチを入れてみたが、流石に起動しなかった。

 「今日のニュースでコレに似た物出てたけど、これが本物なんだね…」

小夜はポケベルを手に取り、思い出に浸った。

 「懐かしいなぁ〜…」

美紀は小夜を見ながら、

 「私一人でやるから、思い出に浸ってて良いよ!」

 「じゃあ、お願いするね」

小夜は神社に入って行った。美紀はそれを見ながら、蔵を見た。

 “今日中に終わらない…!”

次回掲載日 2019年10月6日 午前10時

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