面会
よろしくお願いします
「そ、捜索って言われてもな…」
うーん、とうなりながら勇人は言った。
「ええ、とても難しいのはわかってる。でも、これしか方法はないの。正直言って、私の力じゃここまで持ってくるのが精一杯」
ため息をつく山上
そんな山上を見て勇人は
「なるほど、いや、感謝するよ。山上がいなければ、俺は死刑確実だったんだからな」
と最上級の笑顔と共に言った。
「べ、別に私の好きでやっただけだから…感謝なんてする必要ないわよ」
もじもじとしながら山上は顔を赤らめた。
「じゃあ、いよいよ王様と会うから」
豪華な門の前で気持ちを切り替えて山上は言う。
「了解、何か打ち合わせとかあるか?」
「そうね…とりあえず、話はつけておいてあるからあなたは話をあわせてくれたらいいわ。」
「おお、わかった」
「あ、あとは王子を何が何でも探しだすっていう心いきじゃないとだめよ」
「え?」
不思議そうな顔をする勇人
「じゃないとあの勢いに負けちゃうから…」
そう言いながら山上は扉をノックした
「王様、私です。ミキです。紹介したものをお連れしました」
山上がそう言うと扉はギギィと重苦しい音をたてて開いた。
そしてその先で勇人は
「ブヒィィィィ!山上!山上か!?よう来た、よう来た!さあさあさあ!お座りなさい、ゆっくりお茶でもしようじゃないか!」
とフガフガしながら近づいてくる豚をみた。
王様がいるのではなかったのか??
これでは欲にまみれたただのオーク同然だ。
「うわぁ」
勇人は思わず声に出しドン引きしてしまった。
「王様、お、う、さ、ま!前に私が紹介したものをつれてきました!ちょ、話を聞いてください!」
勇人がドン引きしている間に王様は山上に近づき、興奮していた。
そうして場が落ち着かなくなってきた頃
部屋の奥からとても艶やかな声がした。
「あなた、そろそろ落ち着いたらどうかしら」
奥から王妃様が現れたのだ。
なぜこんな豚にこんな綺麗な奥さんがいるのだ。
世の中金なのだろう。
その声に反応した王様はフゴォと鼻を鳴らすと口調を改め
「ああ…そうだな。」
と言い部屋の玉座に座った。
そこからはさすが大国の王である。
切り替えてからの威厳は勇人も思わず冷や汗を流すほどだ。
「我こそはカインド王国 国王セシュール・デ・カインドである。こほん、では山上。今回は何用で参った?」
「先ほどから申しますように、以前紹介したものを王の前につれてきた次第でございます」
「ふむ…ではこの者が…」
値踏みをするように王は勇人をみた。
その目線に負けないように勇人は
「はい、私が命をかけて王子を探して見せましょう」
と言いはなった。
「ほう、命をかけるか…」
「はい」
「……」
「…………」
静寂が辺りをつつむ
そしてその静寂を破るように王は言った
「わかった、今回は山上きっての願いだからな。条件どおり、成功したら免罪、失敗したら死刑としよう。我、セシュール・デ・カインドが命ずる。我が息子ラウールを探してくるが良い」
「はっ!」
片膝をついて勇人は返事をした。
これを成功しなきゃ俺の未来はない。絶対に見つけださなければ。
この前りんござるさんという方に絵を書いていただきました!
まおいもの勇人 サラ 魔央の3人です!
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これからもまおいもをよろしくお願いします




