賠償金とは?
お久しぶりです。マオイモよろしくお願いします
「さて、王子を探すか…」
王宮を出て勇人はそう呟いた
「といっても、手がかりがないんだよなー」
とぼとぼ歩きながら勇人は回りを見渡した
先ほど、肖像画など王子の顔を判別できる物はないかと、勇人は山上に尋ねたのだが
「ごめんなさい、私も王宮の召し使いに聞いたことはあるんだけど、王子はじっとしていられない性格みたいで、そういう顔が描いてある絵は赤ちゃんの時のしかないんだって…」
と悲しそうな顔をされた
「い、いや、それならしょうがないな。絵以外のてがかりはないのか?」
「この世界に写真とかはない見たいだし、王子の手がかりは正直ないに等しいわ。私ですら顔をちゃんとは覚えていないのよ」
それから少し会話をして王宮前で山上と別れ王子の手がかりを探しに街に出た。
「とりあえず、聞き込みをしてみるか…」
そう考え、勇人はその辺のおじさんに声をかける
「すみません、ちょっとお聞きしたいんですが…」
「ああ、良いぜ…ってちょっと待て。お前は確か、ギルドを破壊した奴じゃねぇか」
「うっ」
いたいところをつかれた勇人は冷や汗をかく
「(いや、ちょっと待て。壊したのは俺じゃなくてあのよくわからん奴だ。ということは俺に責任が来るのはおかしい、よし)」
そう思った勇人は弁明しようとした、その時
「ったく、一人でフラフラ来たと思ったら、いきなり水晶を爆発させるなんてな。なんて奴だ」
とおじさんは言った
「ん?今、おっさん一人でって言ったか?」
「ああ、言ったぞ。それとも何か?他に人がいたってのか?」
「い、いや。いただろ、もう一人俺以外に。なんならギルド破壊の真犯人ってやつがよ」
焦りながら勇人は言った。
「んなもんいなかったよ。てめえ、爆発のせいで頭狂っちまったのか?」
「(なんでだ?あいつの事を覚えてないのか?)」
そう考えながら勇人はその場をなんとかしのごうと言葉を繋いだ
「いや、狂ってはいないよ、ただの勘違いだったみたいだ」
「あぁ、そうかい。それじゃ、じゃあな。さっさと賠償金稼いでくれよ。」
「おいちょっとまて」
そういって立ち去ろうとしたおじさんを勇人は引き留めた
「なんだあ、まだあんのか?」
「いや、賠償金ってなんだ?なんも聞いてないんだが」
「お前、本気でいってんのか?あれだけの事をしたんだ。ギルドがそのままにするわけねぇだろうが」
当然だろう、とおじさんは言う
「それはそうだが…いくらくらいなんだ?」
いきなりの事で焦る勇人
「まぁ、いくら支払うとかはわからんな。ギルドに言って聞いてみろや」
ふんっ、と大きな鼻息をしておじさんは立ち去っていった
「えぇ…」
「(ここにきて王子の捜索に加え賠償金の支払いか…)」
フラフラとした足取りでギルドに向かう勇人だった。
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