王様の招待!?
1年ぶりの投稿です。
またよろしくお願いします。
「お、王様?」
「そう、この国の王様よ。あいつなら多分だけど、あなたを助けてくれるわ」
そう言いながら山上は勇人を見つめる。
「まじか、王様を俺は説得するのか…」
と先の事ばかり案じていた勇人。
「あのね、勇人。実は…」
「ん、なんだ?」
気の抜けたように勇人は答えた。
「やっ、やっぱりいいわ。どうせ、中に入ったら分かることだし…」
山上はそう言うとプイッと顔を背けてしまった。
「なんなんだ…?さっぱりわからん」
そう言いながら勇人は王宮を見直した。
「まぁ、とりあえずは王様だな」
「おおー。さすが王宮だな。なんか教科書で見たことあるような豪華さだ」
城に入って王がいる部屋までの廊下を歩いている間、勇人は周りを見ながら言った。
「この壁の絵なんていくらするんだ…?」
そう言った勇人の前には、丸々と太った豚が豪華絢爛な服を着て立っている絵があった。
「触らない方が良いわよ。日本のサラリーマン3人の一生分の給料並みに高いから。」
「えっ…」
そう聞くと勇人は一瞬で絵から離れた。そんな高価なものに近寄れるわけが無い。
「このよく分からない絵ってそんなにするのかよ」
「ええ、一応王様の肖像画だからね。扱いも慎重になるのよ」
「え、?」
「え?」
勇人は耳を疑った。
「どれが、王様の肖像画だって?」
んー、ワカラナイナーと色々な絵を見る勇人。
「どこみてんのよ、これよこれ」
そういった山上は先程の豚の絵を指差した。
「これがこの国の王様」
まるでオークのような見た目だ。人間であるが。
「………………」
「正直、黙る気持ちはわかるけど何か反応はしてよ」
「そんな事言われてもな… あっ 」
そこで勇人はふと気づいた。
「もしかして、さっき言い淀んでいたのって…」
「そうよ。豚が国王ってこと」
「なるほど、それは…(せめてデブって言ってやって上げて山上さん)」
「しかも、それだけじゃない」
「え?」
「あの豚はね、ほんっとうにきんもいセクハラばかりしてくるの。毎日毎日、人の顔の近くでフガフガして、お風呂に入って何か視線感じるなーと思ったらあの豚が除き穴で除いてたり 」
「あ、あのー山上さん?」
「しかも、最近なんて私が寝ているときに私がいつも着けていた鎧盗んでいくし!皆は王様じゃないよって言うけれど、犯人はアイツよ、アイツ!」
「山上さん?」
おどおどしながら言う勇人。
そのようすに気づいた山上は恥ずかしそうに顔を赤らめながら
「ご、ごめん。熱が入っちゃった…」
と謝罪した。
「い、いえ…おきになさらず…」
ガクブルしながら勇人は言う。
真っ赤に染まった顔で歩いていた山上だが
「で、でもね、最近はそのセクハラは減ってきてるんだよね、何でも王子が逃げ出したとかで、ずっとその捜索で疲れてるみたい」
とまくし立てながら気分を変えるように言った。
「へ、へー」
「で、そこで話は変わるんだけど、勇人」
さっきの雰囲気とはまるで違う真面目な雰囲気で山上が言った。
「は、はい。なんでしょう?」
「あなた、3日以内に王子を探しなさい」
「…………え?」
「それがあなたが助かる方法よ」
「ええー」
無理難題を吹っ掛けられた勇人であった。
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