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 その日はなんでだか知らないけど映画千円の日だった。映画の日じゃないのにだ。映画を観れば駐車場代が三時間ただになる。千円払えば二千四百円分ただになる。その上映画も楽しめる。最高だろ? だから俺は、映画を観る事にした。家族全員で観れば損だからな。俺一人で観る事にした。

 けれど残念な事もあった。その時点での話だけどな。観たい映画が一つもなかった。上映時間を考えると、タイミングのいい映画は一つ。それがあの日立読みしていた漫画の映画化だった。千円なら観てもいい。つまらなければ寝ればいい。本気でそう考えたんだ。

 けれど嬉しい事に、その映画は楽しかった。残虐な表現もあったけれど、それ以上に物語が楽しかった。

 俺はすぐに原作を買い求めた。

 おっ、今日もいるのか?

 俺はほぼ毎日そのコンビニに立ち寄っていた。会社の近くで、以前住んでいたアパートの近くだ。昼休み、俺の憩いの場所だ。当り屋が事故を起こしたあのコンビニだ。可愛い彼女はその時もそこで働いていた。可哀想に。俺は彼女を必死に守ろうとしたんだ。

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