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 次の段階で俺は、あいつの私物を盗む事にした。職員室に忍び込み、机の上の教科書や書類を盗んだり、鞄から本や手帳を盗んだりもした。最悪だよな。警察沙汰にしなかったのはあいつの判断だ。つまらないプライドが働いたんだ。他の先生にも言わなかったんだからな。

 今考えれば立派な犯罪かも知れない。けれどガキの悪戯だ。やり過ぎるのは普通の事だろ?

 あいつはもう崩壊寸前だった。後は仕上げを残すだけ。簡単だった。ガキの悪戯で一人の大人が人格を失ったんだ。情けのない話だよな。

 悪戯電話。不幸の手紙。それでお終いだ。あいつはもう、学校で生徒を虐めなくなった。大人しくしていたな。二組の話では、授業中も何かに怯えていて、教科書を読むだけでお終い。殆どが自習だったそうだ。

 翌年、あいつは転任していった。学校側には自分から申請していた。嬉しかったね。俺だけじゃなく、学校中の生徒が喜んでいた。

 あいつの様子がおかしくなっていたのは皆が知る事実だ。生徒の間では、俺が虐めていたという噂が流れていた。勿論俺は否定した。けれどまんざらでもなかった。バレる恐怖より、注目される喜びの方が上回る。俺は何人かの友達に本当の事を話したんだ。その友達の中にはドラムスコもいた筈だ。あいつとは本当に腐れ縁でな。あの日まで、常に俺の側をうろついていた。

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